LAN・LAN監視とは

LAN(Local Area Network)とは、建物内や室内など限定されたエリアで接続できるネットワークを指します。パソコンやネットワーク機器同士で相互に通信を行いますが、ケーブルの有無によって、有線LAN・無線LANの2つに区別されます。代表的な有線LANの規格として、Ethernetがあります。また、無線LANの認定規格のひとつにWi-Fiがあります。

LAN監視とは、LANに接続されているネットワーク機器の可用性やリソース、LANでやりとりされる通信(トラフィック)を、ツールなどを用いて監視することを指します。監視の手段として、ネットワーク監視のためのプロトコルであるSNMPを活用して、機器の可用性やリソース、トラフィックの総量を把握する方法があります。また、より詳細にトラフィック分析ができるNetFlow・sFlowといったフロー技術を活用して、トラフィックの総量だけでなく、内訳などの詳細分析をする方法があります。

企業のLANトラフィックは年々増加傾向にあり、それに起因するトラブルも増えています。社内でのネットワークの障害や輻輳による遅延は、大きなビジネス損失につながることもあります。社内のネットワーク利用状況を把握するため、また、ネットワークトラブル発生時の原因調査のために、LANの監視は重要です。

 

要チェック!社内LANで監視すべき4つの項目

社内LANの監視は前述のとおり重要ですが、具体的にどういった項目を監視すべきでしょうか。ここでは、社内LANで監視したほうがよい項目を4つご紹介します。

死活監視

死活監視とは、文字通り機器が稼働しているか否かを監視することを指し、可用性監視とも呼ばれています。Pingコマンド実行によりICMPプロトコルでパケットを送信し、そのレスポンスの有無で判断することができるため、もっとも簡単な監視と言えます。

【関連】 サーバーの死活監視とは?実施方法と注意点を徹底解説

リソース監視

リソース監視とは、サーバーやネットワーク機器のCPU、メモリー、ディスクの使用率やなどを監視することを指し、性能監視とも呼ばれています。SNMPやWMIといった業界標準の監視用プロトコルを用いて、機器のパフォーマンス情報を取得します。性能監視をすることで、社内のサーバー・ネットワーク機器のパフォーマンス低下やシステム障害にいち早く気づくことができます。

【関連】 性能監視とは?死活監視との違いや必要性

トラフィック監視

トラフィック監視とは、ネットワークを流れるデータ通信量を監視することを指します。トラフィックの総量を監視する場合は前述のSNMPでも対応できますが、より詳細なトラフィック分析をする場合は、トラフィック解析を目的としたNetFlow・sFlowという技術も用いられます。トラフィック監視により、社内でネットワーク輻輳が発生した際の原因調査や、適切な帯域の見直しなどを行うことができます。

【関連】 LANのトラフィックを計測する方法とは?

ログ監視

ログ監視とは、ネットワーク機器の通信の記録を監視することを指します。SyslogやWindowsイベントログなどが用いられます。ログ監視により、通信の詳細情報の把握や不正アクセスなどのセキュリティリスクの検知などを行うことができます。

【関連】 Syslogとは?Syslog監視の簡単な方法と適切なツールの選び方

 

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ニーズ別!社内LAN監視を最短1日で手軽に始める方法

社内LAN監視を手軽に実現するには、わかりやすいツールを導入するのが効率的です。ここでは、ManageEngineがご提供している、低価格帯でご利用いただけるツールをご紹介します。いずれも、わかりやすい管理画面と操作性が特徴であり、最短1日で監視を始めることができます。

死活・リソース・トラフィック・ログを全部まとめて監視したい

SNMPやWMIを用いた監視

SNMPやWMIを用いた監視

社内のLANで死活監視、リソース監視、トラフィック監視をまとめて監視したいという方には、SNMPやWMIを用いた監視がおすすめです。SNMP・WMI対応のネットワーク統合監視ツールとして、ManageEngineでは「OpManager」をご提供しています。マップ機能によりネットワーク構成の全体像をわかりやすく可視化できるため、トラブル発生時も障害ポイントをすばやく切り分けることができます。また、OpManagerはSyslogやWindowsイベントログの監視にも対応しています。

トラフィック監視で「いつ・誰が・どのような通信を」といった内訳まで把握したい

NetFlow・sFlowを用いた監視 NetFlow・sFlowを用いた監視

社内のLANでネットワーク輻輳がたびたび発生しており、トラフィックを可視化して原因となる通信を突き止めたいという方には、NetFlow・sFlowを用いた監視がおすすめです。NetFlow・sFlow対応のトラフィック解析ツールとして、ManageEngineでは「NetFlow Analyzer」をご提供しています。これにより、「いつ・どの社員が・どれくらい帯域を消費していたか」といった内訳を可視化できます。契約帯域の見直しなどのキャパシティプランニングにもお役立ていただけます。

ログの監視でトラフィックの内訳やセキュリティリスクを可視化したい

ファイアウォールログを用いた監視

ファイアウォールログを用いた監視

社内のファイアウォール/プロキシなどを経由する通信をもとに、トラフィックログの可視化やログの長期保管を行いたいという方には、ログを用いて監視する方法もあります。ファイアウォール/プロキシログ解析ツールとして、ManageEngineでは「Firewall Analyzer」をご提供しています。VPN通信に特化した監視や、不審な通信の検知など、セキュリティ対策にもお役立ていただけます。