RDS監視の必要性とCloudWatch
RDSは、Amazonが管理を行うサービスであり、サービス全体の可用性は担保されています。しかし、所有するRDSやその他AWSリソースのパフォーマンス、パフォーマンス低下が原因の停止をAWS側はサポートしません。そのため、所有するAWSリソースがどういった状況にあるかは所有者側で監視する必要があります。
AWSにはCloudWatchというリソースの監視サービスがあります。RDS監視を始める場合、CloudWatchを用いれば、所有するRDSの監視を簡単に実現できます。AWSの提供するカスタムメトリクスには300を超えるRDSのための監視メトリクスが用意されています。
アプリケーション性能管理ツール Applications Manager
監視しているレベルは他ツールと異なる
CloudWatchが監視する対象はAWSのクラウド基盤(ハードウェア)です。一方、例えば、SNMPやCLI、その他のベンダープロトコルを使用して外部から監視を行う統合監視ツールの場合、CloudWatchとは異なり、システム(OS)の値を監視しています。これらのレベルをそれぞれ監視するメリットは、サーバーのパフォーマンス低下の原因がクラウド基盤にあるか、システムにあるかを把握できることです。
データベースの監視という観点では、CloudWatchの監視対象は、データベースへの接続数やネットワークトラフィックなど、主に外部ネットワークとデータベース間のパフォーマンスです。一方、一般的なデータベース監視ツールの監視対象は、表領域やキャッシュヒット率、クエリ実行時間など、主にデータベース内部のパフォーマンスです。これらをそれぞれ監視するメリットは、データベースのどの部分がボトルネックとなっているかを把握できることです。
RDS監視だけしたい訳ではない
RDSインスタンスを運用している管理者はAWS上で稼働するWebアプリケーションの面倒も見ているというケースは少なくありません。エンドユーザーがストレスなく提供するサービスを使えているかは気になるところです。例えば、前述したデータベース特有の監視項目まで見たいという管理者もいます。
あるいは、AWS上のリソースとオンプレミスのリソースを連携しているシステムの場合、CloudWatchではAWS上のリソースのみの監視となり、CloudWatchと他の監視コンソールを行き来する手間が発生してしまいます。
RDSを含めたシステム全体を監視し、パフォーマンス改善のための調査をするためには、統合監視が必要であると言えます。しかし、システム全体の監視を実現することは容易ではありません。
今すぐ簡単にはじめられる統合監視ツール
RDSのパフォーマンスに加え、関連するシステム全体を、手間をかけずに監視できるツールが世の中には存在します。ManageEngineが提供するApplications Managerもそのひとつです。簡単操作で今すぐ可視化できるのが強みです。RDS内で発生した異常状態や、障害の発生個所や発生日時を、即時検知することも可能です。
無料で使えます[機能・監視数 無制限]
また、Applications Managerで取得した監視データはデフォルトで1年間保存可能です。表形式のデータ表示やグラフ、統計データ、傾向分析レポートなどのテンプレートが用意されており、監視したシステムのパフォーマンスや稼働状況を、長期間の視点から分析できます。
統合監視ツールのRDS監視機能を活用するメリット
CloudWatch以外の統合監視ツールとしてApplications Managerを活用する場合、以下となります。
- Amazon RDS環境のパフォーマンス情報を詳細に把握し、迅速にトラブルシューティングを行うことができます。エンドユーザーに影響がおよぶ前に、パフォーマンス障害を解決する手助けをします。
- 取得したデータから統計データを算出し、システムリソースの処理能力や数量などを見積もります。最適なシステム構成を計画できます。データに基づいてAmazon RDSインスタンスの利用範囲を決定できます。
- 物理、仮想化、クラウド上のインフラ環境を、単一のコンソールでまとめて監視できます。自社内に設置されたデータセンターと同じ感覚で、AWS上のリソースを監視できます。
- エージェントを使用しません。既存システムに影響を及ぼすことなく、監視を実現します。
可用性、CPU使用率、ストレージ容量
Applications Managerでは、Amazon RDSインスタンスの可用性と稼働状況を監視します。障害が発生した場合は、根本原因解析(RCA) 画面で、障害のトラブルシューティングと分析ができます。CPUの使用状況や、ストレージの残量を一目でわかりやすいグラフで表示します。
データベース接続、ネットワークトラフィック、ネットワークの待ち時間
1秒あたりの、アクティブなデータベース接続数、処理能力、ネットワークの読み/書きの待ち時間、ディスクの読み/書き作業を記録します。
パフォーマンスレポート
監視登録したリソースの分析に役立つレポートを作成できます。 Amazon RDSインスタンス全体のパフォーマンスを把握可能なレポートを、利用シーンに合わせた形式で出力できます。クラウドリソースのキャパシティプランニングに役立ちます。
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関連機能
- Amazon EC2監視
AWS EC2の監視機能を紹介します。 - DynamoDB監視
AWSのデータベースDynamoDBの監視機能を紹介します。