ADSelfService Plus ナレッジベース

SCCMを介してログインエージェントをインストールする方法


本ナレッジでは、SCCM(System Center Configuration Manager)を介してログインエージェントをインストールする方法をご案内いたします。
本ナレッジは、本社ページ(Installing ADSelfService Plus client software using System Center Configuration Manager)を参照しております。

<目次>
前提条件
手順

前提条件

エンドポイントMFAのご利用にはオプションライセンスが必要です。詳細はオプションライセンスの概要をご参照ください。

手順

設定の流れ

ステップ1:ネットワーク共有フォルダーの新規作成
ステップ2:msiパッケージの作成
ステップ3:msiパッケージのデプロイ

(補足)
パラメーターリスト

ステップ1:ネットワーク共有フォルダーの新規作成

  1. 製品インストールフォルダー配下のbinフォルダーへ移動
  2. ADSelfservicePlusClientSoftware.msiファイル(*1)をネットワーク共有フォルダー(*2)に配置

    *1: デフォルトパスは次のとおりです。

    C:\Program Files\ManageEngine\ADSelfService Plus\bin\ADSelfservicePlusClientSoftware.msi

    *2: SCCM管理者は、ADSelfservicePlusClientSoftware.msiファイルを配置するネットワーク共有フォルダーに対する
    読み取りアクセス権限が必要です。

ステップ2:MSIパッケージの作成

  1. System Center Configuration Manager(SCCM)コンソールへログイン
  2. Software Library」-->「Application Management」のドロップダウン-->「Packages」-->「Create Package」をクリック
  3. Create Package and Program Wizardの「Package」タブにてパッケージ名を入力
  4. 次の項目を入力

    ・Description
    ・Manufacturer name
    ・Language
    ・Version

  5. 「Source folder」の横にある「Browse」をクリック
  6. Source folderにて、ADSelfServicePlusClientSoftware.msiファイルが存在するネットワーク共有上のパスを入力を入力
    (例 \\Server\share\ ADSelfServicePlusClientSoftware.msi)
  7. 「OK」-->「Next」をクリック
  8. Program Type」タブにて「Standard program」を選択-->「Next」をクリック
  9. パッケージ名を入力
  10. ADSelfServicePlusClientSoftware.msiファイルをインストールするためのコマンドを実行
    コマンドは、次の手順にてご確認いただけます。
    1. ADSelfService Plusに管理者としてログイン
    2. [設定]タブ-->[管理ツール]-->[GINA/Mac/Linux(Ctrl+Alt+Del)]をクリック
    3. [インストールヘルプガイド]にある[GINAログインエージェントをSCCM(System Center Configuration Manager)を使ってインストールする]の[ビューコマンド]をクリック

    コマンドの例:
    msiexec /i "\\ADSelfServicePlusClientSoftware.msi"
    SERVERNAME="abc.selfservice.com" PORTNO="443" PROTOCOL="https"
    INSTALLATION_KEY="19d82629b4e540fc873df8775d3630cb" BUTTONTEXT="Reset
    Password / Unlock Account" BYPASS="true" FRAMETEXT="Can't log on? Please click on
    the Reset Password/Unlock Account button to reset your password or unlock your
    account" GINAHOSTEXCLUDE="okta,onelogin"
    MFAENROLLMENTWINDOWTITLE="Multi-Factor Authentication - Enrollment"
    MFAWINDOWTITLE="Multi-Factor Authentication" PPE_POPUP="true"
    PROD_TITLE="ADSelfService Plus" RESTRICTBADCERT="false" SERVERUNREACH="This
    action requires you to be verified with MFA. Please make sure the ADSelfService Plus
    server is reachable, has a proper SSL certificate, and is connected to the domain
    controller." SHOWADSSPLINK="true" SHOWADSSPTILE="true"
    WINDOWSLOGONTFA="true" MACHINEMFAUSAGESCENARIO="31"

    (補足)

    • ログインエージェントのデフォルト設定を使用する場合は、上記コマンド(デフォルト)のみを入力します。

      ログインエージェントのデフォルト設定は、次のとおりです。
      ​・Windowsログインページのリセット/ロック解除リンク​
      ​・MFA機能​
      ​・クライアントマシンからADSSPサーバーへ接続できない場合、MFAプロンプトを非表示にする​
      ​・適用した証明書が無効な場合、またはWindoes OSで推奨されないCAを利用した場合、
      MFAはユーザーマシンにアクセスできないプロンプトを表示する

    • デフォルト設定以外をご利用の場合は、他のパラメータを使用してカスタマイズできます。
      詳細は、本ナレッジのパラメーターリストをご参照ください。
  11. run」のドロップダウンから「Hidden」を選択
  12. Program can run」のドロップダウンから「Only when a user is logged on」オプションを選択
  13. Run mode」のドロップダウンから「Run with administrative rights」を選択
  14. Requirements」タブにて「This Program can run on any platform」オプションを選択-->「Next」をクリック
  15. Summary」タブにて選択されている設定を確認後「Next」をクリック
  16. 「Close」をクリック

ステップ3:msiパッケージのデプロイ

  1. Packages」タブで作成したパッケージをクリック-->「Deploy」をクリック
  2. Deploy Software 」ウィザードにて「Collection」の横にある「Browse」をクリック
  3. Select Collection」画面にてADSelfServicePlusClientSoftware.msiをダウンロードするマシンを選択-->「OK」-->「Next」をクリック
  4. Content」タブにて「Add」のドロップダウンから「Distribution Point」を選択
  5. リストの中から「Distribution Points」を選択-->「Next」をクリック
  6. 選択した「Distribution Points」がリストに表示されていることを確認-->「Next」をクリック
  7. インストールスケジュールをカスタム設定するため「Deployment Settings」タブにて「Required」を選択
  8. 「 Scheduling」タブにてスケジュールを設定-->「Next」をクリック
  9. 必要に応じて「User Experience」タブで設定変更-->「Next」をクリック
  10. Distribution Points」タブにて「Download content from distribution point」を選択-->「Next」をクリック
  11. 選択した設定を確認-->「Close」をクリック

パラメーターリスト

必要に応じて、各パラメーターをご参照ください。
デフォルト設定以外を使用する場合
オフラインMFA関連

デフォルト設定以外を使用する場合

クライアントソフトウェアにデフォルト設定以外を使用する場合は、下記表のとおりです。

  • 黒字のパラメーター:強制ステータスは、ADSelfService Plusで設定された「ポリシー設定」の内容に準拠します。
  • 赤文のパラメーター:サーバーがオフラインまたは到達不能な場合にのみ使用できます。
  • 複数のMFAを利用する場合、合計値をMACHINEMFAUSAGESCENARIOパラメーターで指定する必要があります。
    たとえば、「マシンへのログイン」および「マシンのロック解除」の両方でMFAを有効化したい場合、
    それぞれの値(1 + 2)を追加し、結果(3)をパラメーターとして渡します。
パラメーター名 MATCHINGREGISTRYの値 デフォルトパラメーターの値 説明
SERVERNAME ServerName ADSelfService Plusが稼働しているサーバー
(設定された「アクセスURL」に基づく)
マシンのログイン中またはセルフサービス
(パスワードリセット/アカウントロックの解除)にてログインエージェント起動時、接続するADSelfService PlusのDNSホスト名を指定します
PORTNO PortNumber ADSelfService Plusサーバーのポート番号
(設定された「アクセスURL」に基づく)
ADSelfService Plusサーバーの設定された
ポート番号を指定します
PROTOCOL Protocol 設定された「アクセスURL」のHTTP/HTTPS ADSelfService Plusサーバーの送受信に
指定されたプロトコルを指定します
INSTALLATION_
KEY(※1)
InstallationKey なし ADSelfService Plusサーバーとクライアントを安全にリンクするインストールキーを指定します
(詳細は、ログインエージェントインストールキーをご参照ください)
BUTTONTEXT ButtonText パスワードリセット/アカウントロックの解除 パスワード/アカウントのロック解除の
ウィザードを起動するためにWindowsログインに表示するボタンテキストを指定します
BYPASS Bypass FALSE マシンへログイン中にADSelfService Plus
サーバーへアクセスできない場合、MFAをバイパスする/バイパスしない設定をします
FRAMETEXT FrameText Can't logon? Please
click Reset Password
/ Unlock Account
button to reset your
password or unlock
your account
表示する、パスワードリセット/アカウントロックの解除の説明を指定します(Windows XPのみ対応)
GINAHOSTEXCLUDE GinaHostExclude okta, onelogin ログインエージェントから接続を確立できる
ホストを指定します
(デフォルトでは、ADSelfService Plusサーバーを除くすべてのホストが制限されます。
ただし、SAML 認証がMFA に対して有効であり、サードパーティのIdP を設定している場合は、このパラメーターを使用する必要があります )
MFAENROLLMENT
WINDOWTITLE
MFAEnrollment
WindowTitle
登録済みのMFA
(Multi-Factor
Authentication)
MFA登録ウィンドウのタイトルを指定します
(マシンログインのMFAに対して登録を強制している場合のみに適用されます)
MFAWINDOWTITLE MFAWindowTitle MFA
(Multi-Factor
Authentication)
ログインエージェントを介したMFA登録
ウィンドウに表示するタイトルを指定します
PPE_POPUP PpePopUp TRUE 「Ctrl+Alt+Del」のパスワード変更画面上でのパスワードポリシーを表示/非表示に設定します
PROD_TITLE ProductTitle ADSelfService Plus セルフサービス/MFAに表示するログインエージェントウィンドウのタイトルを指定します
RESTRICTBADCERT RestrictBadCert TRUE SSL証明書が以下に該当する場合、アクセスを制限する/しないを設定します。
・期限切れ
・無効
・自己署名
SERVERUNREACH ServerUnreach Server unreachable
due to intermittent
network connectivity
or improper SSL
certification, or as
the Domain
Controller
configured in
ADSelfService Plus
is down. Please
contact your
administrator
セルフサービスまたはMFA実行中にサーバーへ到達不能な場合に表示するエラーメッセージを指定します
SHOWADSSPLINK ShowADSSPLink TRUE 「Ctrl-Alt-Del」画面上に表示する
ADSelfService Plusのリンクを指定します
SHOWADSSPTILE ShowADSSPTile TRUE ログイン画面の資格情報タイルに「パスワードのリセット/アカウントのロック解除」ボタンを表示/非表示にする設定をします
WINDOWSLOGONTFA WindowsLogonTFA FALSE マシンログインMFAの有効化/無効化を
指定します
MACHINEMFAUSAGESCENARIO MFAUsage
ScenarioMask
5 特定の場合にマシンログインMFAを有効化/無効化するか設定します
MFAが必要な場合 対応するパラメータ値
マシンログイン 1
ロックされたマシン 2
RDPサーバー 4
UAC 8
RDPクライアント 16
ISMACHINEMFAENFORCED isMFAEnforced FALSE TRUEに設定した場合、認証登録ステータス、対象のポリシー、ADSelfService Plusへの接続ステータスに関係なく、すべてのユーザーを対象に、マシンへのアクセス時のMFAを強制します
IS_VPN_ENABLED IsVpnEnabled なし キャッシュされた認証情報の更新機能の有効化/無効化を設定します
IS_TP_VPN_
ENABLED
ISTPVPNEnabled なし サードパーティのVPN(WindowsネイティブVPN以外のVPNプロバイダー)の有効化/無効化を指定します
VPN_SERVER_
NAME
VpnServerName なし VPNサーバー名を指定します
VPN_PORT_NO VpnPortNo なし VPN接続時のADSelfService Plusサーバーの
ポート番号を指定します
PRE_SHARED_KEY PreSharedKey なし キャッシュされた資格情報の更新機能用に
WindowsネイティブVPNをセットアップ時に設定された事前共有キーの値を指定します
VPN_GROUP_
NAME
VpnGroupName なし VPN経由のキャッシュされた資格情報の更新機能を設定時に使用するVPNグループ名を指定します
(Cisco AnyConnect VPNを使用する場合のみに必要です)
VPN_DOMAIN_
NAME
VpnDomainName なし キャッシュされた資格情報の更新中にVPN接続するドメイン名を指定します
(SonicWall NetExtenderまたはカスタムVPNプロバイダーを使用する場合のみ対象です)
VPN_TYPE VpnType なし 使用されるプロバイダーに基づいて、
キャッシュされた資格情報の更新に対するVPN接続の動作を指定します
この事前設定された数字キーは、VPNプロバイダーを示すために使用されます
VPNプロバイダー 数値
カスタムVPN 0
FortinetおよびCisco IPSec 1
Windows Native VPN 2
Cisco AnyConnect 3
SonicWall NetExtender 4
Checkpoint Remote Access VPNおよび
SonicWall Global VPN
5
Open VPN 7
VPN_CLIENT_
LOCATION
VpnClientLocation なし VPNクライアントの場所を指定します
(例 C:\Program Files (x86)\
Fortinet\FortiClient\ FortiSSLVPN
client.exe)
VPN_CONNECT_
CMD
VpnConnectCmd なし キャッシュ資格情報の更新中にVPN接続するために使用するVPNプロバイダー固有のコマンドです
VPN_
DISCONNECT _
CMD
VpnDisconnectCmd なし キャッシュ認証情報の更新中にVPNから切断時に使用するVPNプロバイダー固有のコマンドです
WRAPPINGPROVIDER WrappingProvider なし サードパーティのGINA/CP拡張機能のGUIDです
IMAGEPATH GPOスクリプトのパラメーター クライアントソフトのアイコンとして使用するBMPファイルのファイルパスを入力します
ファイル名はreset_icon.bmpである必要があります
CUSTOMTITLEICONPATH GPOスクリプトのパラメーター クライアント ソフトウェアのファビコンとして使用されるアイコンファイルのネットワーク共有フォルダーまたはパスを指定します
カスタムアイコンのタイトルが下記にアップロードされている必要があります
C:\\Windows\\
System32\\ADSSPDesktop.ico. The
filename should be ADSSPDesktop.ico

パラメーター設定後、引き続き手順11以降をご参照ください。

オフラインMFA関連

次のパラメータは、オフラインMFAのインストールとカスタマイズに関係します。

パラメーター名 MATCHING REGISTRY VALUEの値 デフォルトパラメーターの値 説明
OFFLINEMFA OfflineMFA FALSE オフラインMFAの有効化/無効化を設定します
LOCALE_ID LocaleId なし ログインエージェントの一部に使用される表示言語を指定します
言語 キー
中国語 zh-cn
日本語 ja
フランス語 fr-fr
ドイツ語 de-de
トルコ語 tr
スペイン語 es-mx
ポーランド語 pl
OFFLINE_WEB_LOGO_NAME OfflineWebLogoName なし オフラインMFA中に表示されるカスタムロゴのファイル名および形式を指定します
・ファイル名:customLogo.png形式
・サポートされている形式:jpg、jpeg、bmp、png、gif
LOGOIMAGEPATH GPOスクリプトパラメーター なし オフラインMFAに使用するカスタムロゴのネットワーク共有フォルダーパスです
(以下のパスにコピーされます
C:\\Windows\\
System32\\ folder location)

パラメーター設定後、引き続き手順11以降をご参照ください。

ログインエージェントインストールキー

インストールキーを使用することで、ADSelfService Plusサーバーおよびクライアントへ安全に通信できます。
新しいインストールキーを生成するには、次の手順をご参照ください。

  1. ADSelfService Plusに管理者としてログイン
  2. [設定]タブ-->[管理ツール]-->[GINA/Mac/Linux(Ctrl+Alt+Del)]をクリック
  3. [手動インストールステップ(GINA/Mac/Linux)]をクリック
  4. 表示された画面上に記載の④にてリンクをコピー
  • インストールキーは機密情報であるため、共有しないでください。
    現在のインストールキーが漏えいした場合は、製品GUIから新しいインストールキーを再生成してください。
  • 新しいインストールキーを再生成した場合は、製品GUIから新しいインストールキーを含むコマンドをコピーし、
    すべての新規インストールの新しいコマンドで[インストール コマンド]フィールドを更新してください。
  • マシン上に既存のログインエージェントに影響を与えることなく、新しいインストールキーを再生成できます。