Endpoint Central オンプレミス版 ナレッジベース

この記事では、Desktop CentralのOS配布機能を使用して、ユーザープロファイルを移行する方法について説明しています。

ユーザープロファイルの移行方法

ユーザープロファイルを移行するには、1. ユーザープロファイルのバックアップ作成 → 2. ユーザープロファイルの配布 を実行します。
 

1. ユーザープロファイルのバックアップ作成方法

前提条件

最新版のWindows ADKツールを、以下の機能を含めてダウンロードする必要があります。

• Deployment Tools
• Windows Preinstallation Environment（Windows PE、 Windows 10 1809以降では、Windows ADKのアドオンとなっています）
• User State Migration Tool（USMT)（Windows 10への適用を前提とした USMT 5では、Windows ADKのアドオンとなっています。参考: User State Migration Tool (USMT) の使用）

Windows ADKツールの詳細につきましては、こちらのドキュメント(英語)およびMicrosoft社のこちらのドキュメント をご覧ください。

ユーザープロファイルのバックアップ

手順は以下の通りです。なお、ユーザープロファイルの移行機能を利用して、複数のコンピューターを同時にバックアップできます。

1. OS配布タブ > Backup User Profiles を開き、[+ Create User Profile Backup]をクリックします。
2. ユーザープロファイルを作成するコンピューターを選択します。まず、バックアップするコンピューターの場所に応じて、オフィス（ローカルオフィス または リモートオフィス）を選択します。
   
3. 右隣のテキストボックスをクリックすると、PC選択ウィンドウが開きます。
   • 必要なドメインでコンピューターを検索します。
   • 「PCを取得できません」と表示される場合は、[Add Computers Manually]をクリックして手動で追加します。コンピューターの名前をカンマ区切りで入力し、Enterキーを押します。入力が完了したら[Next]をクリックして次に進み、Selected Computersに入力したコンピュータ－名が表示されていることを確認し、[Add Computers]をクリックします。
4. PCの詳細情報を入力します。
   • PC名、OS、認証情報などを確認します。
   • IPアドレスなど、必要情報を入力します。
   • 確認したら[続行する]をクリックします。

   

5. バックアップするユーザーアカウントを選択します。
   • Selected User Account Type(アカウントタイプ): All Users(すべてのユーザー)/Domain Users(ドメインユーザーのみ)/Local Users(ローカルユーザーのみ) のいずれかを選択します。
   • Storage Location(保存場所): イメージリポジトリのリストから、バックアップの保存場所を選択します。イメージリポジトリを作成していない場合は、「画像レポジトリを追加」をクリックして、イメージレポジトリを作成します。
     
6. [Create User Profile Backup]をクリックします。

これで、ユーザープロファイルのバックアップが正常に作成されます。
選択したユーザーアカウントで検出されたアプリケーション設定、ユーザー設定、およびネットワーク関連の構成がキャプチャされ、選択したリポジトリに保存されます。

2. ユーザープロファイルの配布方法

1. OS配布タブ > 配布のカスタム化 > [+ 配置テンプレートの作成] をクリックします。
   
2. 配布テンプレートを作成します。
   • 配布テンプレート名: 名称を入力します。
   • イメージの選択: 作成したイメージを選択します。
   • イメージ配布先ディスク番号: 配布先のハードディスク番号を指定します。デフォルトは0で、番号はコマンドプロンプトからdiskpart またはlist diskコマンドを実行することで確認できます。
   • ディスクの調整: 必要に応じて無効化します。
   • User profile migration settings(ユーザープロファイルの移行設定): 配布するバックアップを選択します。
   • 移行する各ローカルユーザーアカウントのログインパスワードを編集することもできます。それ以外の場合は、デフォルトのパスワードがすべてのユーザーアカウントに適用されます。
     デフォルトのパスワードは、すべてのアカウントに割り当てることができます。このデフォルトのパスワードは最初のログインの後に期限切れとなり、ユーザーは最初のログインの直後にパスワードをリセットする必要があります。デフォルトのパスワードを編集する手順は以下の通りです。

     1. 管理タブ > OS配布設定 > 設定 > User profile migration settings(ユーザープロファイルの移行設定)を開きます。
     2. 編集アイコンをクリックしてDefault Local User account password に入力します。
     3. 保存をクリックします。
   • Computer Settings - コンピューターのドメイン: 配布対象PCが所属するドメインは、選択したユーザーアカウントの設定から引き継がれます。テンプレートで選択されたユーザープロファイルに基づいてドメインが更新されるため、手動でドメインを編集することはできません。
   • Computer Settings - インストールするアプリケーション: バックアップに含まれるアプリケーションは、配置後の設定で必ずテンプレートに追加する必要があります。
   • テンプレート名をクリックすると、各アカウントに割り当てられたパスワードを含むユーザープロファイルの移行の詳細を表示できます。
   • テンプレートでその他の必要な設定をすべて構成し、[配置テンプレートの作成]をクリックします。なお、テンプレート作成の詳細については、こちら(英語)をご覧ください。
3. 手動テンプレート方式を使用するか、タスク配布を使用して配布できます。