NetFlow Generatorの利用開始と運用手順
目次
- NetFlow Generatorとは
- 留意事項と制限事項
- インストール手順
- 起動/停止手順
- フローレート確認方法
- フローデータ送付先IPアドレスの変更
- 選択した監視NICの変更
- アンインストール手順
NetFlow Generatorとは
NetFlow Generatorは、
特定ネットワーク機器からのミラーリングデータ(パケット)を解析してフローのフォーマットでデータを生成し、
NetFlow Analyzerに毎分送付する無料ソフトウェアです。
NetFlow Generatorの活用により、
フロープロトコル非対応ネットワーク機器のフローデータ監視を実現します。
また、NetFlow Generatorからのデータ解析はNetFlow Analyzerのデフォルト機能としてご利用が可能です。
留意事項と制限事項
留意事項と制限事項は以下の通りです。
- 対応NetFlow AnalyzerビルドとNetFlow Generatorインストールサーバー環境
- 対応するNetFlow Analyzerビルド : 12.5.221以上(2021年3月24日リリース)
ビルド番号確認方法 : こちら - インストールサーバーのシステム要件 :
- NetFlow Generatorソフトウェア専用
- Windowsはwinpcap 4.1.3/LinuxはLibpcapパッケージ1.1.1以上をインストール
ダウンロードは以下のサイトから行なっていただけます。
winpcap ダウンロードページ
libpcap ダウンロードページ - メモリー : 4GB以上
- ハードディスク空き容量 : 5GB以上
- OS種 : サーバーOS
- 対応するNetFlow Analyzerビルド : 12.5.221以上(2021年3月24日リリース)
- 運用規約
- 評価期間を除きフロープロトコル非対応機器にのみ利用可能
- 単一NetFlow Generatorの監視によるライセンス消費 : NetFlow Analyzer上の1インターフェース分 (NetFlow Generator は複数台設置いただくことが可能です)
- お問い合わせの際、サポート依頼時の提示資料の提出が必須となります。
- NIC
- 選択NIC数 : 1
- フローデータの生成対象 : 選択NICを通過する全パケット
- NetFlow Generatorインストールサーバー内の選択NICに、ネットワーク機器からのミラーリングデータのみが発生していることが必要
- ミラーリングデータ受信用NICとフローデータ送信用NICは分離が必要
- インストールサーバーの受信/送信NIC設定等は管理者様にご確認ください
受信/送信NICの分離が難しい場合、NetFlow Analyzerのグルーピング機能を用いて、
NFGサーバーIPアドレスを含む通信を除外する形での監視をお試しください。
本来はNICの分離が必要となるため、こちらの補足情報は推奨事項ではありません。
- 処理可能パケット数
- 最大可能処理IPパケット数 : 100,000,000[パケット/分] = およそ1,666,667[パケット/秒]
- 生成フローデータ
- フローデータ送付先 : 単一NetFlow Analyzer
- 生成フローデータのフォーマット : NetFlowバージョン5
- サポートフローレート : 2,000fps(120,000fpm) / 単一NetFlow Generator
- ミラーポート(全モニターポート)の通信を一元化しNetFlow Analyzerに情報を提供
- ポートミラーリング
- 単一ポートを監視する場合はinput/output(ingress/egress)両方を、全ポート(ミラーポートを除く)の場合はinput(ingress)のみ有効化を推奨
- ingressとegressの意味と考え方 (図解あり)
- ネットワーク機器のポートミラーリングの仕様や負荷、設定手順の詳細等は機器ベンダー様にご確認ください
- サポート依頼時の提示資料
- NetFlow Analyzerのビルド番号 : 確認手順
- ミラーリングデータ受信NICとフローデータ送付NICが異なることを確認できる設定情報
- ミラーリング設定を一時的に停止いただき、以降NetFlow Analyzerでデータが表示されないことがわかる情報
- input/outputを単一モニターポートのみに、もしくはinputのみを全ポート(ミラーポートを除く)に設定されていることがわかるコンフィグ情報
- NetFlow Analyzerのサポートログ([OpManager_Home]配下のlogsフォルダー全体を圧縮したZIPファイル)
※NICやミラーリングの設定手順等はサーバー管理者様、機器ベンダー様にご確認ください
インストール手順
1.
ビルド12.5.221以上のNetFlow Analyzerを用意
- ビルド番号確認方法 : こちら
- インストール手順 : こちら
- アップグレード手順 : こちら
- NetFlow Analyzer最新版インストーラー : こちら
- OpManager + NFA(= NetFlow Analyzer)オプションやOpManager Plus と組み合わせてご利用いただくことも可能です。
2.
NetFlow AnalyzerのUIにて、
設定 > フロー解析 > NetFlow Generator > 画面右上の [NetFlow Generator Installation Key/インストールキー]を確認
3.
NetFlow Analyzerインストールサーバーとは別にNetFlow Generator専用サーバーを用意し、
通信の発生していない、ミラーリングデータ受信用NIC名を確認
4.
NetFlow Generatorインストーラーをダウンロード
Windows : こちら
Linux : こちら
NetFlow Generatorのインストール中はNetFlow Analyzerを停止しないでください。
以下、手順が分岐します。
5. Windows用NetFlow Generatorインストール手順
Winpcapがインストールされていることを確認後、管理者権限でインストーラーを実行し[Next]をクリック
ライセンス規約に同意の上、[Next]をクリック
[Change]からインストールパスを指定し、[Next]をクリック
アンチウィルスソフトがインストールパスを対象としないことを確認し、[OK]をクリック
インストール情報を確認後、[Next]をクリック
以下情報を入力後、[Next]をクリック
- NetFlow AnalyzerインストールサーバーのIPアドレス : 例192.168.1.1
- NetFlow Analyzer通信プロトコル : デフォルトはhttp
- NetFlow AnalyzerWebポート : デフォルトは8060もしくは8080
- NetFlow Generator名 : 半角アルファベット/数字のみ
- NetFlow Generator Installation Key/インストールキー : 手順2.の内容を入力
NetFlow Analyzerと疎通を開始し、認証が通り次第以下のメッセージが表示されます。
"NetFlow Generator has successfully registered with NetFlow Analyzer server."
ミラーリングデータの受信イーサネットカードを選択し[Next]をクリック
[Finish]をクリック
インストール完了後、NetFlow Generatorはサービスとして追加され、自動起動します。
5. Linux CUI用手順
以下コマンドでインストーラーに全権限を付与した後に実行
権限付与コマンド : chmod 777 ManageEngine_NetFlowGenerator_64bit.bin
実行コマンド : ./ManageEngine_NetFlowGenerator_64bit.bin -i console
Enterで内容を確認しyを入力
インストールフォルダーを確認/変更
インストール情報を確認後、Enterを入力
以下情報を入力
- NetFlow AnalyzerインストールサーバーのIPアドレス : 例192.168.1.1
- NetFlow Analyzer通信プロトコル : デフォルトはhttp
- NetFlow AnalyzerWebポート : デフォルトは8060もしくは8080
- NetFlow Generator名 : 半角アルファベット/数字のみ
- NetFlow Generator Installation Key/インストールキー : 手順2.の内容を入力
認証が通り次第、ミラーリングデータの受信イーサネットカードを選択
インストールが完了し次第、バックグラウンドでNetFlow Generatorサービスが自動で起動
[NFG_Home]/binにて以下のコマンドで操作が可能
- 起動状況の確認 : bash ./nfg_service status
- サービスの停止 : bash ./nfg_service stop
- サービスの開始 : bash ./nfg_service start
- サービスの再起動 : bash ./nfg_service restart
5. Linux GUI用手順
以下コマンドでインストーラーに全権限を付与した後に実行
権限付与コマンド : chmod +x ManageEngine_NetFlowGenerator_64bit.bin
実行コマンド : ./ManageEngine_NetFlowGenerator_64bit.bin
インストールウィザードが表示されたら[Next]をクリック
ライセンス規約に同意し[Next]をクリック
インストールフォルダーを確認/変更し、[Next]をクリック
インストール情報を確認後、[Install]をクリック
以下情報を入力
- NetFlow AnalyzerインストールサーバーのIPアドレス : 例192.168.1.1
- NetFlow Analyzer通信プロトコル : デフォルトはhttp
- NetFlow AnalyzerWebポート : デフォルトは8060もしくは8080
- NetFlow Generator名 : 半角アルファベット/数字のみ
- NetFlow Generator Installation Key/インストールキー : 手順2.の内容を入力
認証が通り次第、ミラーリングデータの受信イーサネットカードを選択
[Done]をクリック後、NetFlow Generatorサービスが自動開始
[NFG_Home]/binにて以下のコマンドで操作が可能
- 起動状況の確認 : bash ./nfg_service status
- サービスの停止 : bash ./nfg_service stop
- サービスの開始 : bash ./nfg_service start
- サービスの再起動 : bash ./nfg_service restart
6. 以下共通
インストール完了後、10分ほど経過してもNetFlow Generatorが起動しない場合、
NetFlow Generatorを手動で起動 : 起動手順
7.
NetFlow Analyzerにログイン > 設定 > フロー解析 > NetFlow Generator にて
該当の 名前/IPアドレス が追加されステータスが↑であることを確認
※Flow ProcessingはNetFlow Generatorと接続された2~10分後に自動で有効化されます。
8.
インベントリ > インターフェース > 該当ルーター名のインターフェースをクリック し、
通信が取得、表示されていることを確認
※NetFlow Generatorと接続後、2~10分でデータ収集が開始されます。
起動/停止手順
Windows用
1.
タスクマネージャー > サービス に遷移
2.
[ManageEngine NetFlow Generator]を右クリック
3.
開始/停止 をクリック
Linux用
1.
管理者権限で[NFG_Home]/binに遷移
2.
[NFG_Home]/binにて以下のコマンドで操作が可能
- 起動状況の確認 : bash ./nfg_service status
- サービスの停止 : bash ./nfg_service stop
- サービスの開始 : bash ./nfg_service start
- サービスの再起動 : bash ./nfg_service restart
フローレート確認方法
1.
設定 > フロー解析 > NetFlow Generator
2.
3.
[平均フローレート]を確認
4.
サポートフローレートである、2,000fpsを超過していないことを確認
per minuteで表示されている場合、120,000を超過しないようご注意ください。
per secondで表示されるよう現在調整中です。
フローデータ送付先IPアドレスの変更
1.
NetFlow Generatorサービスを停止
手順 : こちら
2.
[NFG_Home]/conf/NFG/ 配下のConf.propertiesを開く
※バックアップとしてConf.propertiesファイルをコピー退避
3.
- NetFlow Analyzerに表示される最新のINSTALLATION_KEYを更新
- SERVER_IPを更新
例 :
更新前 : SERVER_IP=192.168.111.123
更新後 : SERVER_IP=192.168.123.456
- UNIQUE_IDの項目を完全削除(UNIQUE_IDの文言も削除)
- NFG_IDの項目を完全削除(NFG_IDの文言も削除)
4.
NetFlow Generatorサービスを開始
手順 : こちら
選択した監視NICの変更
1.
NetFlow Generatorサービスを停止
手順 : こちら
2.
[NFG_Home]/conf/NFG/ 配下のConf.propertiesを開く
3.
NIC名を変更
例 :
変更前 NIC=ens4
変更後 NIC=ens5
4.
NetFlow Generatorサービスを開始
手順 : こちら
アンインストール手順
1.
NetFlow Generatorサービスを停止
手順 : こちら
2. Windows用
コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能 にて、
ManageEngine NetFlow Generator をアンインストール
3.
NetFlow Generator インストールフォルダーを削除