管理対象機器にEnableパスワードが存在しない場合の[NCM認証]設定について
対象
Network Configuration Manager
概要
管理対象機器やお客様環境のご用件に応じて、対象のNW機器にEnableパスワードが設定されていない場合があります。
Network Configuration Manager(以下NCM)では、対象機器にアクセスする際、
[NCM認証]設定で、Enableパスワードの入力を必須としています。
Enableパスワードが空欄の場合には、NCMからアクセスした際に、ユーザーモードから特権モードへの移行が正常に行われません。
つまり、NCMから対象機器に対して、ユーザーモード上でバックアップコマンドが実行されることとなるため、
認証ならびにバックアップ取得に失敗します。
例:
以下のように、実機上のモード遷移でEnableパスワードを必要としない場合、
[NCM認証]設定画面でEnableパスワードを空欄にすると、認証に失敗します。
test>enable
test#copy running-config tftp
Enableパスワードが空欄の場合、NCMから機器に対して以下のようにバックアップコマンドが実行されることになります。
test>copy running-config tftp
上記のような場合、以下の対処手順に沿って、[NCM認証]を設定してください。
対処手順
- [インベントリ]→[装置]→対象機器ホスト名左の認証(鍵)アイコンをクリック
- [NCM認証]画面で、[enableパスワード]に任意のダミーパスワードを入力(例:password)
- [NCM認証]→[追加情報]を選択し、[enableパスワードプロンプト]に実機上で遷移後のプロンプトを入力
(上記例の場合、"#")
上記手順より、各項目の更新を行い、認証情報の正常性をご確認ください。
※
Enableパスワードについて、複数台に一括で更新を行う場合、
[コンフィグ自動化]→[認証設定]→[認証プロファイル]で作成したプロファイルを適用いただくことが可能です。
ビルド12.5.476未満の場合、[設定]→[装置管理]→[認証プロファイル]と同一です。
なお[認証プロファイル]では、[追加情報]を設定するオプションが実装されておりません。
こちらにつきましては、本社開発元に機能要望としてリクエストを提示し、今後のリリース内で実装される予定です(リリース時期、リリースビルドは未定)。
お手数ですが、本ナレッジに該当する機器が複数台ある場合には、[認証プロファイル]を作成、適用した後、
[追加情報]→[enableパスワードプロンプト]を手動更新するようお願いいたします。