監視のベストプラクティス
ネットワークの状態を正確かつリアルタイムに把握するためには、ネットワークの監視が必要不可欠です。
しかしながら頻繁な監視はトラフィックを増大させ、ネットワークリソースの逼迫を引き起こす可能性があります。
そのため、監視対象を重要なネットワーク構成機器に絞ることを推奨しています。
以下が監視すべき重要なネットワーク構成要素です。
- WANインフラストラクチャ:ルーター、L3スイッチ、ファイアウォールなど
- LANインフラストラクチャ:L2スイッチ、ハブ、プリンターなど
- サーバー、サービス、アプリケーション:アプリケーションサーバー、データベースサーバー、ウェブサーバー、メールサーバー、Active Directory、Exchangeサーバー、CRMアプリケーションなど
- 各種リソース:CPU、メモリ、ディスクの使用率など
- 重要なデスクトップやワークステーション
- 仮想マシン:VMware(ESX/ESXiサーバー)、Hyper-Vサーバー、Xenサーバー、Nutanixサーバー、各種仮想マシンなど
サポート対象ベンダーと装置のモデル
OpManagerはルーターやスイッチ、ファイアウォール、プリンター、仮想サーバー、ストレージ装置といったIPアドレスが割り当てられているネットワークに接続された装置を監視することができます。
また、デフォルトで約10000種類の装置と450以上のベンダーをサポートしており、装置テンプレートとして情報を保持しています。
この装置テンプレートを利用することで、監視のクイックスタートと、テンプレート単位での一括設定により管理工数の減少を実現します。
監視の前提条件
OpManagerで監視を開始するためには、監視したい装置をディスカバリー(OpManagerに登録)する必要があります。
この際、監視したい項目に応じて認証情報を追加し、関連付けます。
監視の手順
認証情報を登録してディスカバリーを行うと装置テンプレートが関連付けられます。
装置テンプレートで設定されている監視がディスカバリーした装置にも関連付けられ、監視が開始されます。
以降、OpManagerはディスカバリー時に登録したSNMPやCLI、WMIといった認証情報を利用して通信を行い、各監視項目の値を取得します。
取得した監視情報を確認する手段は複数あります。
各監視項目で設定した条件を満たした場合、アラートが発報されます。
OpManager上で発報されたアラートを基にメール等を利用して通知を行うこともできます。
装置の概要ページ
[インベントリ]→[装置]で確認したい装置をクリックすることで遷移できる装置の概要ページでは、装置のハードウェア情報、ソフトウェア情報、およびパフォーマンス監視の取得情報を確認できます。
また、[監視]タブから監視項目の追加や、しきい値の変更等を実施することもできます。
ダッシュボード
OpManagerにはネットワーク全体の概況を確認するためのデフォルトのダッシュボードと目的に応じて作成、編集できるカスタムダッシュボードがあります。
ダッシュボード上の情報をクリックしていくことで、詳細な情報を確認することができます。
マップ機能
ネットワークを可視化し、監視を簡略化するためには、ビジネスビューやラックビュー3Dフロアビューといった機能が有効です。
レポート
OpManagerにはデフォルトで100以上の種類のレポートがあり、監視データを出力することができます。
また、カスタムレポートによりデフォルトでは存在しないレポートを作成することも可能です。


