ADManager Plus ナレッジベース

ワークフロー


本ナレッジでは、ADManager Plusのワークフロー機能について説明いたします。

目次

ワークフロー機能の概要

ADManager Plusのワークフローをご利用いただくことで、Active Directory操作の管理における以下のような課題を解決することができます。

<課題の例>
・不正操作を阻止したい
・複数のユーザーによる、タスク(ユーザー作成など)の重複を防止したい
・意図してないオブジェクトの削除を未然に防ぎたい など

ADManager Plusのワークフローでは、各操作の実行前に指定されたユーザー(オペレーター)による「承認/却下」のフローが必要なため、不正操作や人的ミスなどを未然に防ぐことができます。

「承認/却下」のフローについて

以下の図のように、ワークフローには4つのステップがございます。

<承認/却下する流れ>
以下の4ステップで、承認/却下を行います。

ステップ1 依頼者 実行したい操作を申請する(リクエストを作成する)
ステップ2 レビュー担当者 依頼者から申請されたリクエストを承認/却下する
ステップ3 承認者 レビュー担当者が許可したリクエストを承認/却下する
ステップ4 実行者 承認者が許可したリクエストを実行/却下する

 

・ワークフローには、必ず「依頼者」および「実行者」を指定する必要があります。
ただし、「レビュー担当者」および「承認者」の指定を省略することが可能です。
例)「依頼者」および「実行者」のみ指定したワークフローを作成する

・「レビュー担当者」および「承認者」のオペレーターとして、最大5人までを指定可能です。
・リクエストの作成などを通知で確認することが可能です。(設定方法は、通知設定をご参照ください。)
各フローに割り当てられるユーザーアカウント

各フローの担当者として割り当てられるユーザーアカウントは以下のとおりです。

ステップ1 依頼者 オペレーター、Active Directoryのユーザー、上司(manager)として設定されたActive Directoryのユーザー
ステップ2 レビュー担当者 オペレーター、Active Directoryのユーザー、上司(manager)として設定されたActive Directoryのユーザー
ステップ3 承認者 オペレーター
ステップ4 実行者 オペレーター

 

通知設定

ワークフローでは、以下4つの操作が実行された際に、メール/SMSで通知することが可能です。
・リクエストの作成
・リクエストの承認
・リクエストの却下
・リクエストの実行

以下、設定手順を説明いたします。

  1. [ワークフロー]タブ-->[設定]-->[自動処理ルール]をクリックします。
  2. 新規のルールを作成、または既存のリクエストを編集します。

    A:新規作成する場合、画面右上にある[リクエストを作成する]をクリックします。
    B:既存のルールを編集する場合、対象のルールの横にある編集アイコン(鉛筆マーク)をクリックします。

  3. 必要な項目を入力します。
    (※[ルールの名称]は必須です。)

    ルールの名称:ルール名を入力します。
    ビジネスワークフロー:適用するワークフローを選択します。
    ルールの条件:条件を設定します。
    リクエストの管理:下記手順4により、通知設定をします。

  4. [リクエスト管理]フィールドにて、メール通知する項目をクリックします。
  5. 通知を有効にするため、[通知:無効]の隣をクリックします。

    ※クリックしますと、画像のように「マーク」と「有効にします」のメッセージが表示されます。
    ※通知が有効な場合、「マーク」の色は「赤色」になります。

  6. 必要に応じて、メール内容を編集します。

    6-1. 編集するには、画像のように編集アイコン(鉛筆マーク)をクリックします。

    6-2. メールテンプレートの新規作成、または、編集するメールテンプレートを選択します。
    6-3. 編集するには、編集アイコン(鉛筆マーク)をクリックします。

    6-4. 通知する宛先(TO,CC)の指定し、メール本文の編集します。

    6-5. [保存]をクリックします。
    6-6. [OK]をクリックします。

  7. [ルールを更新]をクリックします。

ワークフローの作成方法

  1. [ワークフロー]タブ-->[設定]-->[ワークフローのプロセス]をクリックします。
  2. [ワークフロー名]を入力します。
  3. 必要に応じて[説明]を入力します。
  4. [ワークフローステージ]にてフローを設定します。
  5. [ワークフローを作成]をクリックします。

各担当者の設定方法

  1. [ワークフロー]タブ-->[ワークフローの委任]-->[ワークフローのオペレーター]をクリックします。
  2. ワークフローを担当するオペレーターを新規追加、または編集します。
    A:新規追加する場合[新規担当者を追加]をクリックします。
    B:既存のオペレーターの横にある編集アイコン(鉛筆マーク)をクリックします。
  3. [オペレーターの選択]にて、オペレーターを選択します。
  4. [役割の割り当て]にて、割り当てる役割を選択します。(複数選択可能です)
  5. [割り当て]をクリックします。

リクエストを承認/却下する方法

  1. [ワークフロー]タブ-->[すべてのリクエスト]をクリックします。
  2. 任意のリクエストを選択します。(リクエスト名をクリックします)
  3. (任意)各情報を確認します。
    ・リクエスト内容を確認する場合:[合計オブジェクト]をクリックします。
    ・リクエストした依頼者を確認する場合:[活動]をクリックします。
  4. 承認または却下をクリックします。

    ・承認する場合:[実行]をクリックします。実行日時の設定、および承認のコメントを入力可能です。
    ・却下する場合:[キャンセル]をクリックします。却下する理由などをコメントできます。