しきい値プロファイルの活用方法
作成日：2023年1月25日 | 更新日：2023年4月20日
Applications Managerには、3種類のしきい値プロファイルが存在します。
本ナレッジでは、それぞれのしきい値プロファイルの特徴とその活用シーンについてご紹介いたします。
目次
Applications Managerの3つのしきい値プロファイルについて
Applications Managerには、以下の3種類のしきい値プロファイルがあります。
しきい値プロファイル
アラートを発生させるための値をユーザー様が自由に指定してアラートを発生させるプロファイルです。
たとえば、ある監視項目の値がしきい値を上回ったときにアラートを検知します。
可変しきい値プロファイル
平均値に基づいて決定した上限値を超えた場合にアラートを発生させるプロファイルです。
特定の期間の平均値を「ベースライン」として設定する方法と、「カスタム表現」としてシステム変数を用いてしきい値を設定する方法があります。
アノマリプロファイル
平均値からのずれを検知してアラートを発生させるプロファイルです。
特定の期間の平均値を「ベースライン」として設定する方法と、「カスタム表現」としてシステム変数を用いてしきい値を設定する方法があります。
※可変しきい値プロファイルとは異なり、下限の値も確認します。
しきい値プロファイルについて
しきい値プロファイルの作成手順：
作成手順はこちらのユーザーガイドをご参照ください。
作成したしきい値プロファイルは、以下の画面から確認できます。
・［しきい値プロファイル］タブ→［しきい値プロファイルを表示］→［しきい値情報］（通常）
・［設定］→［しきい値/アノマリ］→［しきい値情報］（通常）
しきい値プロファイルの活用方法：
以下のような突発的な事象が発生する場合の備えとして、効果的なプロファイルです。
- CPU使用率や、メモリの突然の急上昇を検知したい。
- 組織の運用ルールに従ってしきい値を設定して監視したい。
可変しきい値プロファイルについて
可変しきい値プロファイルの作成手順：
作成手順はこちらのユーザーガイドをご参照ください。
作成したしきい値プロファイルは、以下の画面から確認できます。
・［しきい値プロファイル］タブ→［しきい値プロファイルを表示］→［しきい値情報］（可変）
・［設定］→［しきい値/アノマリ］→［しきい値情報］（可変）
可変しきい値プロファイルの活用方法：
以下のようにしきい値設定を属人化させない運用に役立つプロファイルです。
- 今まで監視を行っておらず、しきい値をどのくらいに設定したらいいのかわからないので、自動で値を設定してほしい。
- 長期間にわたって徐々に変化するパフォーマンス値を監視したいが、定期的に人的な調整を必要としたくない。
アノマリプロファイルについて
アノマリプロファイルの作成手順：
作成手順はこちらのユーザーガイドをご参照ください。
作成したしきい値プロファイルは、以下の画面から確認できます。
・［しきい値プロファイル］タブ→［アノマリプロファイルを表示］→［アノマリプロファイル］
・［設定］→［しきい値/アノマリ］→［アノマリプロファイル］（通常）
アノマリプロファイルの活用方法：
可変しきい値のメリットに加え、数値が低下した際の異常も検知したい場合におすすめのプロファイルです。
- 可変しきい値よりも正確に監視がしたい。
値の上昇だけでなく、問題が発生したことで値が低下した場合にも検知がしたい。 - プロセスやアプリケーションの予期せぬ停止を検知するため、リソース使用率の異常な低下を監視したい。
- 長期間にわたって徐々に変化するパフォーマンス値を監視したいが、定期的に人的な調整を必要としたくない。