ファイル監視のコンテンツチェックの仕様
作成日:2023年4月25日 | 更新日:2023年12月6日
概要
本ナレッジでは、監視タイプ「ファイル/ディレクトリ監視」を追加する際に、
「コンテンツチェックを実行」を選択すると表示される「ファイルが更新されていないときは監視のステータスをクリア」について、その仕様をご紹介します。
仕様
「コンテンツチェックを実行」を選択後、
「追加コンテンツのみ」が選択されている場合にのみ、本項目が表示されます。
コンテンツとはルール作成時に「ルールの追加」画面で指定する文字列を指し、
コンテンツチェックを実行する際のチェック対象を意味します。
「追加コンテンツのみ」の仕様
【コンテンツチェックの例】
1回目のポーリングでファイルが全5行の場合、5行に対してコンテンツチェックを行います。
2回目のポーリングでファイルが全10行になった場合、6行目から10行目に対して、コンテンツチェックを行います。
- コンテンツチェックは、ファイル内に追加されたコンテンツに対して実行されます。
- 【コンテンツチェックの例】において、1回目のポーリングでコンテンツチェックのアラートが上がり、
2回目のポーリングでもコンテンツチェックのルールに該当した場合、新しいアラートが生成されます。 - 【コンテンツチェックの例】において、1回目のポーリングでコンテンツチェックのアラートが上がり、
2回目のポーリングではコンテンツチェックのルールに該当しなかった場合、1回目のアラートが消去されます。
ファイルは行単位で監視します。
1回目のポーリングで5行目10文字目まで監視
【✖】2回目のポーリングは、5行目11文字目から監視
【〇】2回目のポーリングは、6行目から監視
タイムアウトが発生してしまったら
タイムアウトが発生した場合、ファイルの監視は0行目からになります。
「ファイルが更新されていないときは監視のステータスをクリア」の仕様
- チェックを付けない場合
ポーリングのタイミングでファイルが更新されていない場合、監視のステータスを反転して(※)更新します。 - チェックを付ける場合
ポーリングのタイミングでファイルが更新されていない場合、監視のステータスはクリアになります。
※ステータスを反転とは、以下のように更新されます。
監視の重要度で「可用性」を選択している場合:
- Availability Down→Availability Up
- Availability Up→Availability Down
監視の重要度で「正常性」を選択している場合:
- Health Critical→Health Clear
- Health Clear→Health Critical
- Health Warning→Health Clear
※Warningの場合、Clearに更新されます。
監視の重要度で「可用性」を選択した場合
チェックを付けない場合
【ケース1】
コンテンツチェックの重要度が「Availability Down」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Availability Up」が適用されます。
【ケース2】
コンテンツチェックの重要度が「Availability Up」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Availability Down」が適用されます。
チェックを付ける場合
【ケース1】
コンテンツチェックの重要度が「Availability Down」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Availability Up」が適用されます。
【ケース2】
コンテンツチェックの重要度が「Availability Up」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Availability Up」が適用されます。
チェックを付けない場合の【ケース2】において、ファイルが更新されなかったときに重要度が「Availability Down」になることを望まないユーザーのために、「ファイルが更新されていないときは監視のステータスをクリア」オプションをご用意しております。
【ケース1】では、このオプションは無効です(ファイルが更新されていない場合は、「Availability Up」が適用されます)。
監視の重要度で「正常性」を選択した場合
チェックを付けない場合
【ケース3】
コンテンツチェックの重要度が「Health Critical」または「Health Warning」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Health Clear」が適用されます。
【ケース4】
コンテンツチェックの重要度が「Health Clear」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Health Critical」が適用されます。
チェックを付ける場合
【ケース3】
コンテンツチェックの重要度が「Health Critical」または「Health Warning」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Health Clear」が適用されます。
【ケース4】
コンテンツチェックの重要度が「Health Clear」に設定されており、ファイルが更新されていない場合、
重要度「Health Clear」が適用されます。
チェックを付けない場合の【ケース4】において、ファイルが更新されなかったときに重要度が「Health Critical」になることを望まないユーザーのために、「ファイルが更新されていないときは監視のステータスをクリア」オプションをご用意しております。
【ケース3】では、このオプションは無効です(ファイルが更新されていない場合は、「Health Clear」が適用されます)。