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【2022/1/13更新】「Apache Log4j」に関する脆弱性(CVE-2021-44228 / CVE-2021-45046 / CVE-2021-45105 / CVE-2021-44832)への対応手順


本ナレッジでは、「Apache Log4j」に関する脆弱性(CVE-2021-44228 / CVE-2021-45046 / CVE-2021-45105 / CVE-2021-44832)への対応手順をご説明します。

Apache Log4jの脆弱性(CVE-2021-44228 / CVE-2021-45046 / CVE-2021-45105 / CVE-2021-44832)をいずれも回避するため、
Log360のビルドを「5279」以上、Log360 UEBAを「4037」以上にアップグレードしてください。

アップグレード手順はLog360 / Log360 UEBAをご参照ください。
アップグレード完了後、以下に記載された手順の実施は不要です。

概要

2021年12月10日に、Apache Log4jの深刻な脆弱性(CVE-2021-44228 ※外部サイト)が公表されました。

2021年12月16日追記
2021年12月15日、新たにApache Log4jの脆弱性(CVE-2021-45046 ※外部サイト)が公表されました。

2021年12月21日追記
2021年12月17日、新たにApache Log4jの脆弱性(CVE-2021-45105 ※外部サイト)が公表されました。

2022年1月13日追記
2021年12月28日、新たにApache Log4jの脆弱性(CVE-2021-44832 ※外部サイト)が公表されました。

Log360・Log360 UEBA への影響

Log360・Log360 UEBA は本脆弱性の影響を受けます。

※本脆弱性は Log4jの2.0から2.14.1までのバージョンが対象であり、Log360 がバンドルするESモジュールが Log4jバージョン2.9.1を使用しています。Log360 UEBAはLog4jバージョン2.11.1を使用しています。

 

また、Log360のコンポーネント製品である ADAudit Plus、EventLog Analyzer、M365 Manager Plus も影響を受けます。

両製品における対応手順は各ナレッジをご参照ください。

【ADAudit Plus】

【EventLog Analyzer】

【M365 Manager Plus】

 

2021年12月16日追記
Apache Log4jの脆弱性をいずれも回避するため、Log360に対して手順2021年12月21日更新を実施してください。Log360 UEBAに対してUEBAに対する手順(2021年12月23日更新)を実施してください。

手順(2021年12月21日更新)

2022年1月13日追記
下記手順に従い、log4j関連のファイルを2.17.0.バージョンのファイルに差し替えた場合、Log360はCVE-2021-44832の影響は受けません。2.17.1.バージョンのご利用を希望される場合は、こちらのリンクより、log4j-2.17.1.zipファイルを取得し、同様の手順でファイルを差し替えてください。

1. log4j-core-2.17.0.zipファイルを取得します。

2. log4j-core-2.17.0.zipファイルを解凍後、以下3つのファイルを取得します。

  • log4j-1.2-api-2.17.0.jar
  • log4j-api-2.17.0.jar
  • log4j-core-2.17.0.jar

3. [services.msc]より、Log360のサービスを停止します。

4. 管理者としてコマンドプロンプトを起動後、<ManageEngine_インストールフォルダー>\elasticsearch\ES\bin フォルダーに移動します。

5. "stopES.bat" を実行します。

6. 手順2で取得した3つのファイルを、以下フォルダー下に置きます。

  • <ManageEngine_インストールフォルダー>\elasticsearch\ES\libフォルダー

7. 上記フォルダー下にある、以下3つのファイルを異なるディレクトリー下に退避させます。

  • log4j-1.2-api-2.9.1.jar
  • log4j-api-2.9.1.jar
  • log4j-core-2.9.1.jar

または、以下3つのファイルを異なるディレクトリー下に退避させます。

  • log4j-1.2-api-2.15.0.jar
  • log4j-api-2.15.0.jar
  • log4j-core-2.15.0.jar

または、以下3つのファイルを異なるディレクトリー下に退避させます。

  • log4j-1.2-api-2.16.0.jar
  • log4j-api-2.16.0.jar
  • log4j-core-2.16.0.jar

※退避させるファイルの種類は、本脆弱性対応のために実施した手順によって異なります。

8. [services.msc]より、Log360のサービスを起動します。

 

手順(2021年12月21日更新)は以上です。

 

なお、下記の旧手順を行う必要はなくなりました。また、下記の旧手順を実施済の場合でも、本脆弱性を回避するためには上記手順(2021年12月21日更新)を実施してください。

参考:Log360に対する旧手順

1. log4j-jars.zipファイルを取得します。

2. log4j2Prop.zipファイルを解凍後、以下3つのファイルを取得します。

  • log4j-1.2-api-2.15.0.jar
  • log4j-api-2.15.0.jar
  • log4j-core-2.15.0.jar

3. [services.msc]より、Log360のサービスを停止します。

4. 管理者としてコマンドプロンプトを起動後、<ManageEngine_インストールフォルダー>\elasticsearch\ES\bin フォルダーに移動します。

5. "stopES.bat" を実行します。

6. 手順2で取得した3つのファイルを、以下フォルダー下に置きます。

  • <ManageEngine_インストールフォルダー>\elasticsearch\ES\libフォルダー

7. 上記フォルダー下にある、以下3つのファイルを削除します。

  • log4j-1.2-api-2.9.1.jar
  • log4j-api-2.9.1.jar
  • log4j-core-2.9.1.jar

8. [services.msc]より、Log360のサービスを起動します。

 

なお、下記手順は過去に掲載された古い情報です。下記手順は実施しないでください。

【参考:旧手順】
1. log4j2Prop.zipファイルを取得します。
2. log4j2Prop.zipファイルを解凍後、log4j2.propertiesファイルを取得します。
3. log4j2.propertiesファイルを、<ManageEngine_インストールフォルダー>\elasticsearch\ES\config 下に置きます(既に存在する同ファイルと差し替えます)。
4. 管理者としてコマンドプロンプトを起動後、<ManageEngine_インストールフォルダー>\elasticsearch\ES\bin フォルダーに移動します。
5. "stopES.bat" を実行します。

 

2021年12月17日追記
Apache Log4jの脆弱性をいずれも回避するため、Log360 UEBAに対して以下のUEBAに対する手順2021年12月23日更新を実施してください。

Log360 UEBA に対する手順(2021年12月23日更新)

2022年1月13日追記
下記手順に従い、log4j関連のファイルを2.17.0.バージョンのファイルに差し替えた場合、Log360 UEBAはCVE-2021-44832の影響を受けません。2.17.1.バージョンのご利用を希望される場合は、こちらのリンクより、log4j-2.17.1.zipファイルを取得し、同様の手順でファイルを差し替えてください。

1. [services.msc]より、サービス[ManageEngine Log360 UEBA]を停止します。

2. <Log360UEBA_インストールフォルダー>\ES\libフォルダー下に存在する以下3つのファイルを、UEBAインストールフォルダー外に退避させます。

  • log4j-1.2-api-2.9.1.jar
  • log4j-api-2.9.1.jar
  • log4j-core-2.9.1.jar

または、以下3つのファイルを、UEBAインストールフォルダー外に退避させます。

  • log4j-1.2-api-2.11.1.jar
  • log4j-api-2.11.1.jar
  • log4j-core-2.11.1.jar

または、以下3つのファイルを、UEBAインストールフォルダー外に退避させます。

  • log4j-1.2-api-2.16.0.jar
  • log4j-api-2.16.0.jar
  • log4j-core-2.16.0.jar

※退避させるファイルの種類は、本脆弱性対応のために実施した手順によって異なります。

3. <Log360UEBA_インストールフォルダー>\libフォルダー下に存在するlog4j-1.2.15 ファイルをUEBAインストールフォルダー外に退避させます。

※log4j-1.2.15 ファイルはビルド4031以上をご利用の場合のみ存在します。ビルド4031より古いビルドをご利用の場合は、手順3をスキップしてください。

4. log4j-2.17.0.zipファイルを取得します。

5. log4j-2.17.0.zipファイルを解凍後、以下3つのファイルを取得します。

  • log4j-1.2-api-2.17.0.jar
  • log4j-api-2.17.0.jar
  • log4j-core-2.17.0.jar

6. 上記3つのファイルを、<Log360UEBA_インストールフォルダー>\ES\libフォルダー下に置きます。

7. [services.msc]より、サービス[ManageEngine Log360 UEBA]を開始します。

 

UEBAに対する手順(2021年12月23日更新)は以上です。

 

なお、下記の旧手順を行う必要はなくなりました。また、下記の旧手順を実施済の場合でも、本脆弱性を回避するためには上記UEBAに対する手順(2021年12月23日更新)を実施してください。

【参考:旧手順】

1. Log360 UEBAのサービスを停止します。

2. <Log360UEBA_インストールフォルダー>\ES\config\jvm.options のバックアップを取得します。

3. jvm.options ファイルを任意のテキストエディターで開きます。
4. "-Dlog4j2.disable.jmx=true" を検索します。

5. "-Dlog4j2.disable.jmx=true" の1行下に以下のパラメーターを追記します。

-Dlog4j2.formatMsgNoLookups=true

追記前

# log4j 2
-Dlog4j.shutdownHookEnabled=false
-Dlog4j2.disable.jmx=true

追記後

# log4j 2
-Dlog4j.shutdownHookEnabled=false
-Dlog4j2.disable.jmx=true
-Dlog4j2.formatMsgNoLookups=true

6. ファイルを保存して閉じます。

7. <Log360UEBA_インストールフォルダー>\conf\wrapper.conf のバックアップを取得します。

8. wrapper.conf ファイルを任意のテキストエディターで開きます。

9. "wrapper.java.additional" を検索して、最終行を確認します。

10. 最終行の1行下に、以下のパラメーターを追記します。

wrapper.java.additional.XX=-Dlog4j2.formatMsgNoLookups=true

XXには、手順9にて確認した最終行のパラメーターに記入された数字+1を入力してください。手順9にて確認した最終行の数字が"18"の場合、以下のように追記します。

追記前

wrapper.java.additional.16=-XX:OnOutOfMemoryError="SetMaxMemory.bat" #Call SetMaxMemory.bat file
wrapper.java.additional.18=-XX:-CreateMinidumpOnCrash

追記後

wrapper.java.additional.16=-XX:OnOutOfMemoryError="SetMaxMemory.bat" #Call SetMaxMemory.bat file
wrapper.java.additional.18=-XX:-CreateMinidumpOnCrash
wrapper.java.additional.19=-Dlog4j2.formatMsgNoLookups=true

11. ファイルを保存して閉じます。

12. Log360 UEBA のサービスを開始します。

 

手順は以上です。