Patch Manager Plus オンプレミス版 ナレッジベース

パスワードポリシー/二段階認証の設定方法


確認ビルド: Patch Manager Plus 10.1.2220.18
この記事では、製品ユーザーが Patch Manager Plus にログインする際に、パスワードポリシーまたは二段階認証を設定する手順について説明しています。

パスワードポリシーの設定方法

ローカル認証の場合、以下の手順でパスワードポリシーを設定することができます。Patch Manager Plus にログインする製品ユーザーのパスワードに、簡単な文字列が設定されることを防止します。

  1. Patch Manager Plus コンソール画面にAdministrator権限のあるユーザーとしてログインします。
  2. 管理タブ > グローバル設定 > ユーザー管理 > セキュア認証 > パスワードポリシー を開き、各項目について入力します。
    • 最小パスワード長: 許可するパスワードの最小文字数を指定します。
    • 利用不可能なパスワード履歴数: 再使用を禁止するパスワードの範囲を指定します。
    • パスワード複雑性(単純/複雑): 「複雑」を選択すると、特殊文字( ~ @ # $ % ^ & + = _ *)および大文字、小文字をそれぞれ最低1文字ずつ含むパスワードのみを設定可能にします。
    • 不正なログイン試行によるユーザーアカウントのロック(有効/無効): 「有効」にすると、ログインを指定回数失敗したアカウントをロックアウトします。
    • 許容するログイン失敗の回数: 許容するログイン失敗の回数を指定します。
    • 自動ログオフ時間(ロックアウト期間の表記ゆれ): 「許容するログイン失敗の回数」ログインに失敗した際に、指定した期間アカウントをログイン不可能にします。
  3. [保存]をクリックします。

 

二段階認証の有効化/無効化

以下の手順を実行することで、製品ユーザーが Patch Manager Plus コンソール画面にログインする際に二段階認証を設定できます。
二段階認証として、 Google Authenticator による認証 または メールによるワンタイムパスワード認証 が選択できます。ワンタイムパスワードの保存期間を設定することで、同じブラウザーからログインする場合に指定日数の間ワンタイムパスワードの入力が不要になります。
Google Authenticator アプリのインストールについては、Google 認証システムのインストール(Google アカウントヘルプ)をご覧ください。

Patch Manager Plus では、セキュリティ強化の一環として、一部のビルドにおいて二段階認証が強制化されます (評価版→製品版となってから10日以内、または評価版→無料版となってから10日以内)。
二段階認証を無効化する場合、コンソール画面上からは変更できません(詳細は後述)。
Google Authenticatorによる認証の有効化
  1. Patch Manager Plus がインストールされているコンピューターの時刻が正しいことを確認します(時刻が正確でない場合、Google Authenticator の認証に失敗します)。
  2. Patch Manager Plus コンソール画面にログインする製品ユーザー全員に対し、Google Authenticator を各自のデバイスにインストールするよう依頼します。
  3. Patch Manager Plus コンソール画面に Administrator 権限のあるユーザーとしてログインします。
  4. 管理タブ > グローバル設定 > ユーザー管理 > セキュア認証 > 二段階認証 を開きます(二段階認証 の項目が表示されない場合は、いったん パスワードポリシー > パスワード複雑性を「複雑」にします)。
  5. 認証: 有効化 を選択し、認証モード: Google Authenticator を選択します。
  6. ワンタイムパスワードの保存期間を指定します(選択式、0~180)。
    同じ Web ブラウザーからログインする場合やログイン時に「信頼されたブラウザー」を選択した場合、いったんワンタイムパスワードを入力してログインすると、指定日数の間ワンタイムパスワードの入力が不要になります。
    保存期間に 0日 を選択した場合、ログインごとにワンタイムパスワードが必要になります。
  7. [保存]をクリックします。

 


メールによるワンタイムパスワード認証の有効化
  1. Patch Manager Plus コンソール画面にログインする製品ユーザー全員が、管理タブ > グローバル設定 > ユーザー管理 > ユーザー において有効なメールアドレスを登録していることを確認します。
  2. Patch Manager Plus コンソール画面に Administrator 権限のあるユーザーとしてログインします。
  3. 管理タブ > サーバー設定 > メールサーバー設定 を開き、「テスト用メールアドレス」欄に自分のメールアドレスを入力して「テストメールの送信」をクリックし、テストメールが正常に送信されることを確認します。
  4. 管理タブ > グローバル設定 > ユーザー管理 > セキュア認証 > 二段階認証 を開きます(二段階認証 の項目が表示されない場合は、いったん パスワードポリシー > パスワード複雑性を「複雑」にします)。
  5. 認証: 有効化 を選択し、認証モード: E-mail を選択します。
  6. ワンタイムパスワードの保存期間を指定します(選択式、0~180)。
    同じ Web ブラウザーからログインする場合やログイン時に「信頼されたブラウザー」を選択した場合、いったんワンタイムパスワードを入力してログインすると、指定日数の間ワンタイムパスワードの入力が不要になります。
    保存期間に 0日 を選択した場合、ログインごとにワンタイムパスワードが必要になります。
  7. [保存]をクリックします。

メールによる二段階認証が設定されました。製品ユーザーは次回以降 Patch Manager Plus コンソールにログインする際にメールでワンタイムパスワードが送付されます。

ワンタイムパスワード(OTP)の送信先メールアドレス
ワンタイムパスワードを含むメールは、製品ユーザーの登録時に登録したメールアドレス(入力が必須の項目)に送信されます。デフォルトの管理者である admin ユーザーのみ後から入力する必要があります(セキュリティ強化のため、ユーザー名の変更をおすすめします。製品ユーザーが1名の場合、ユーザー名の変更が可能です。)
参考: ユーザーのメールアドレスについて
登録されたメールアドレスは 管理タブ > グローバル設定 > ユーザー管理 > ユーザー の「メール」カラムから確認できます。宛先を変更する場合は、アクション列の三点リーダーアイコン > 編集 から 変更します。

 


二段階認証の無効化

手順はEndpoint Centralと共通です。こちらのナレッジをご覧ください。

過去の一部のビルドにおいては、二段階認証をいったん有効化すると無効化できない場合があります。日本国内向けリリースの最新ビルドへのアップグレードを推奨いたします。

また、評価版から製品版または無料版に移行すると、移行から9日以内に二段階認証が強制化されます。二段階認証を有効化しない場合でも、日数経過後にログインすると二段階認証の設定画面以外にアクセスできなくなります。
いったん二段階認証を有効化し、必要に応じて無効化するようお願いいたします。

 

その他の認証

  • ADドメイン環境の場合、ドメインコントローラーと通信することでADドメイン認証を使用できます。製品ユーザーの登録時、各ユーザーごとに選択します。詳細はユーザー追加に関するナレッジをご覧ください。
  • SAML認証が利用可能です。詳細はEndpoint Centralのこちらのナレッジをご覧ください。