ADManager Plus ナレッジベース

ServiceDesk PlusとADManager Plusの連携機能


本ナレッジでは、ServiceDesk Plusのオンプレミス版とADManager Plusの連携機能についてご案内いたします。

本内容は、本社ページ(How to integrate ADManager Plus with ServiceDesk Plus)を参照しております。

<目次>
概要
前提条件
設定手順
補足

概要

弊社別製品のITサービスマネジメントツール「ServiceDesk Plus」とADManager Plusを連携することで、
ADManager Plusへ遷移することなく、ServiceDesk Plus上で、ADタスクをチケットにより管理できます。
管理者または技術担当者により、ServiceDesk Plus上で実施可能なADタスクは次のとおりです。

  • ユーザーのプロビジョニングとプロビジョニング解除
  • ADユーザーの有効化/無効化
  • グループへのユーザー追加/削除
  • ユーザーの部署、上司の編集
  • フォルダーに対するアクセス権限の付与/削除
  • ユーザーのパスワードリセット
  • ADユーザーのアカウントロック解除

前提条件

下記の項目を満たしていることをご確認ください。

  • ADManager PlusサーバーおよびServiceDesk Plusサーバーが稼働していること
  • 「ADManager Plusに設定したドメイン」が ServiceDesk Plusにも設定されていること
    設定されているドメインを確認するには、次の手順をご参照ください。

    1. 管理者としてServiceDesk Plusにログイン
    2. [管理]-->[Windowsドメインスキャン]を検索
    3. [新規ドメインの追加]をクリック
    4. 下記項目を入力

      ・ドメイン/ワークグループ名:[ドメイン名] ・ドメインコントローラ:[ドメインコントローラー名] ・ログイン名、パスワード:ServiceDesk Plusの技術担当者がドメインコントローラーにログオンする際に使用する資格情報

    5. [保存/スキャン]をクリック

設定手順

設定手順の流れは次のとおりです。
1. 各製品での連携設定
2. オペレーターに対する役割の割り当て(ADManager Plus)
3. ServiceDesk PlusにADManager Plusの技術担当者を作成(ServiceDesk Plus)
4. ADオペレーションの割り当て(ServiceDesk Plus)
5. ServiceDesk Plus経由でADタスクの実行(ServiceDesk Plus)

1. 各製品での連携設定

各製品上ごとに、連携設定を有効化する必要があります。
<ServiceDesk Plus>

  1. 管理者としてServiceDesk Plusにログイン
  2. [管理]-->[アプリ&アドオン]-->[連携]をクリック
  3. 「ADManager Plus」の[設定]をクリック
  4. 各項目を入力

    ・サーバー名:ADManager Plusがインストールされているサーバー名
    ・サーバーポート番号:ADManager Plusで使用するポート番号
    ・プロトコル:ADManager Plusで使用するプロトコル

  5. [接続をテストして保存]をクリック

<ADManager Plus>

  1. 管理者としてADManager Plusにログイン
  2. [管理]タブ-->[統合]をクリック
  3. 各項目を入力

    ・ホスト名:ServiceDesk Plusがインストールされているサーバー名
    ・ポート番号:ServiceDesk Plusで使用するポート番号
    ・プロトコル:ServiceDesk Plusで使用するプロトコル

    「HTTPS」をご利用の場合、下記A、Bいずれかの手順をご参照ください。
    • 手順A:ServiceDesk PlusでCER証明書を設定している場合、ServiceDesk Plusの証明書をADManager Plus)に適用してください。
    • 手順B:PFX証明書を設定する必要がある場合、下記手順をご参照ください。
    B1: PFX証明書をインストール
    1. PFX証明書を右クリック-->「証明書のインストール」をクリック
    2. 「信頼されたルート証明機関」の保管先を選択
    3. 「インストール」をクリック
    B2: 証明書をエクスポート
    1. コントロールパネルから「Manage Computer Certificates」を起動
    2. 「信頼されたルート証明機関」-->「証明書」をクリック
    3. 対象証明書の[発行先] 列にて、ワイルドカード証明書に含まれる組織のドメイン名または *.domain 名を確認
    4. 対象証明書を右クリック-->「すべてのタスク」-->「エクスポート」をクリック
    5. エクスポート対象の証明書のファイルフォーマットとして、DERエンコードバイナリX.509 (.CER)を選択
    6. エクスポートした証明書に適切なテーブル名 (say sdp-ssl-cert-1.cerなど)を付け、「完了」をクリック
      ※PFXファイルには1つ以上の証明書が含まれます。
      各ファイルごとに、手順 e、f、g を実行します。
    B3: ADManager Plusにインポート
    1. ServiceDesk Plusのエクスポートした証明書をコピー
    2. ADManager Plusがインストールされているサーバーにログイン
    3. ADManager Plus_インストールディレクトリ配下の\jre\binフォルダーに、
      コピーしたすべての証明書を張り付け
    4. \jre\binの場所で、コマンドプロンプトを開く
    5. 各ファイルごとに、下記コマンドを実行

      keytool -import -trustcacerts -alias sdp_ssl_cert_1 -file sdp-ssl-cert-1.cer -keystore ..\lib\security\cacerts

    6. パスワードとしてchangeitを入力
    7. 「yes」を入力
  4. ADManager Plus および ServiceDesk Plusで連携オプションを有効化
  5. [テスト接続]および[保存]をクリック
2. オペレーターに対する役割の割り当て(ADManager Plus)
  • オペレーターを新規作成する場合:委任機能ガイドの「オペレーターの登録方法」をご参照ください。
  • 既存オペレーターに役割を割り当てる/変更する場合:委任機能ガイドの「オペレーターの編集方法」をご参照ください。
3. ServiceDesk PlusにADManager Plusの技術担当者を作成(ServiceDesk Plus)

技術担当者をご参照ください。

4. ADオペレーションの割り当て(ServiceDesk Plus)
  1. 管理者としてServiceDesk Plusにログイン
  2. 画面右上の検索アイコンにて「ADManager Plus」を検索
  3. 画面下部にある「ADManager Plus アクション」フィールドにて、必要な役割を編集

    ・編集画面の例:

5. ServiceDesk Plus経由でADタスクの実行(ServiceDesk Plus)
  1. ADオペレーターを委任された技術担当者としてServiceDesk Plusにログイン
  2. ADタスクが実行されたチケット(リクエスト)をクリック
  3. 「カスタムアクション」-->任意のADタスクを選択-->チケット(リクエスト)に応じてタスクを実行

補足

  • ServiceDesk Plusのチケット(リクエスト)の「履歴」タブでは、どの技術担当者がカスタムアクション(AD操作)を行ったかを確認できます。
    ただし、実際に行ったカスタムアクション(AD操作)の操作内容はServiceDesk Plus上に記録されません。
    そのため、実際に行った操作内容を確認するには、ADManager Plusの[委任]タブ-->[オペレーターの監査レポート]-->[監査レポート]にてご確認ください。
  • ServiceDesk Plus Couldとの連携方法については、ADManager Plus連携をご参照ください。