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【既知の不具合】RHEL 7のパッチ管理において、指定システムのyumキャッシュが肥大化する


【既知の不具合】RHEL 7のパッチ管理において、指定システムのyumキャッシュが肥大化する

この記事では、Desktop Central のパッチ管理機能を使用して Red Hat Enterprise Linux 7 を管理している際に発生する不具合について説明しています。

【確認ビルド】

Desktop Central 10.1.2137.11 以降のビルド

【問題】

Desktop Central を使用して Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 のパッチ管理を実施している場合、指定システムの yum キャッシュ のサイズが非常に大きくなります。
なお、Red Hat Enterprise Linux 8 のみを管理している場合、この問題は報告されていません。

【原因】

RHEL 7 において.gz形式のファイルをダウンロードすると、圧縮ファイルが自動的に解凍される仕様により、ダウンロードされたパッチファイルが自動的に解凍されます。そのため、yumキャッシュサイズが通常より非常に大きい状態になります。

(例)yumキャッシュディレクトリのパスが /var/cache/yum の場合、rhel-7-server-rpms をダウンロードすると自動的に「gen」ディレクトリが
/var/cache/yum/x86_64/7Server/rhel-7-server-rpms/gen/ に作成され、ファイルが解凍されます。

なおyumキャッシュを削除しても、次回パッチスキャン時に再度ファイルがダウンロードされるため、yumキャッシュサイズが元の状態に戻ります。

【回避策】

Endpoint Central 10.1.2220.18 以降の日本国内向けリリースビルドへアップグレードします。

本問題に対して、Red Hat 社が公開している回避策が有効ではないため、現時点で有効な回避策は発見されていません。

現時点での有効な回避策は、cronを使用して定期的に gen フォルダーを削除する方法です。

問題を可視化するため、以下の手順を実行します。

  1. 現時点でのyumキャッシュのファイルサイズを確認し、メモします。
  2. yumキャッシュを削除し、yumキャッシュのファイルサイズを確認し、メモします。
  3. sudo yum makecacheを実行し、yumキャッシュのファイルサイズを確認し、メモします。
  4. これらの時点でのyumキャッシュサイズを比較します。
【修正予定ビルド】

Desktop Central 10.1.2215.1において、応急的な修正を実施
(将来的なビルドにおいて根本的な修正を予定しております)