ソフトウェアリポジトリの設定/変更方法
この記事では、ソフトウェア配布機能におけるソフトウェアリポジトリの設定方法、およびリポジトリの移動(変更)方法について説明しています。
ソフトウェアリポジトリの設定/変更方法
ソフトウェアリポジトリの設定方法
ソフトウェア配布機能を使用するには、まずソフトウェアの保存先であるソフトウェアリポジトリの設定をする必要があります。ソフトウェアリポジトリには以下の2種類があります。
- (A) ネットワーク共有リポジトリ
LAN上のファイルサーバーなどの共有フォルダーを指定します。 - (B) HTTPリポジトリ
Desktop Centralサーバー内に、アップロードファイルの保存先のフォルダーを指定します。
それぞれの設定手順は以下の通りです。
(A) ネットワーク共有リポジトリの設定手順
- ソフトウェア配布タブ > 設定 > ソフトウェアリポジトリ をクリックし、ネットワーク共有を選択します。
- ネットワーク共有の作成 または 既存の共有を選択し、共有フォルダーのパスを指定します。
- 共有フォルダーへのアクセスに資格情報が必要な場合はチェックを入れて有効化し、ユーザー名・パスワードを入力します(※以下の"Point"をご覧ください)。
- 設定する共有フォルダーを右クリックして プロパティ > 共有 を開き、Everyone(または管理対象のコンピューター)に読み取り・実行権限を付与します。
(A)ネットワーク共有リポジトリには、ネットワーク内の複数のコンピューターに展開するソフトウェアパッケージを保存することをお勧めします。以下のメリットがあります。
- 確実に同一のソフトウェアをインストール可能になる
- 実行ファイルを管理対象PCにコピーしないため、LANの帯域幅消費を抑えられる
例外的に、以下の場合は、管理対象に対して実行ファイルをコピーすることがあります。
- ソフトウェアインストールの構成を定義するときに、「ファイル/フォルダーのコピー」オプションを有効にする場合
- ユーザー認証情報を使用してネットワーク共有リポジトリにアクセスする必要がある場合
- 管理者以外のユーザーとしてパッケージをインストールする際に、「別のユーザーとして実行」オプションを使用する場合
共有フォルダーへのアクセス権限
ネットワーク共有リポジトリには、ネットワーク内のすべてのユーザーとコンピューターに対する読み取り・実行権限が必要です。グループ Everyone に対して上記のアクセス許可を設定します( セキュリティ確保のため、書き込み権限は必要最低限とします )。
なお、次の場合はすべてのユーザー/コンピューターに対してアクセス権限を設定せず、ネットワーク共有リポジトリに指定したフォルダーに対して読み取り/実行権限をもつユーザー情報を入力します。
ネットワーク共有リポジトリには、ネットワーク内のすべてのユーザーとコンピューターに対する読み取り・実行権限が必要です。グループ Everyone に対して上記のアクセス許可を設定します( セキュリティ確保のため、書き込み権限は必要最低限とします )。
なお、次の場合はすべてのユーザー/コンピューターに対してアクセス権限を設定せず、ネットワーク共有リポジトリに指定したフォルダーに対して読み取り/実行権限をもつユーザー情報を入力します。
- (a) 特定のユーザーに対して、ネットワーク共有リポジトリに直接アクセスすることを制限する場合
- (b) 複数のドメイン/ワークグループにまたがるユーザー/コンピューターにソフトウェアを配布する場合
(例) ソフトウェアリポジトリに設定された共有フォルダーが Aドメイン にあり、Bドメインのコンピューターにソフトウェアを配布する場合、ネットワーク上のすべてのユーザーとコンピューターに対して、読み取り・実行権限を許可をしてはいけません。
その代わり、上記 (A) ネットワーク共有リポジトリの設定手順 において、共有フォルダーへの読み取りおよび実行アクセス権を持つユーザー資格情報を入力します。Desktop Centralは、入力された資格情報を使用してリポジトリにアクセスし、ソフトウェアを配布します。
(B) HTTPリポジトリの設定手順
- ソフトウェア配布タブ > 設定 > ソフトウェアリポジトリ を開き、HTTPリポジトリをクリックします。
- 必要に応じて、ディレクトリを変更して、保存をクリックします。
(B)HTTPリポジトリは、Desktop Centralサーバーをインストールすると自動的に作成されます。Desktop Centralサーバーと同じフォルダーにあります(例:DesktopCentral_Server\webapps\DesktopCentral\swrepository)。HTTPリポジトリには次のメリットがあります。
- リモートオフィス/ローミングユーザーなど、ネットワーク共有リポジトリにアクセスできない管理対象に対してもソフトウェア配布が可能
- 同時可能接続数の上限に達した場合でも利用可能
- 共有設定の権限を設定する必要がない
リモートオフィス/ローミングユーザーに対してソフトウェアを配布する場合は、HTTP共有の利用を推奨します。この方法は、すべてのコンピューターがソフトウェアリポジトリに簡単に接続できます。
ネットワーク共有リポジトリ用/HTTPリポジトリ用に、同一のソフトウェアに対して2つのパッケージを作成することも可能です。
ソフトウェアリポジトリの変更方法
ネットワーク共有リポジトリの場所を変更する
- 管理タブ > リポジトリ > ソフトウェアリポジトリ > ネットワーク共有リポジトリ を開きます
- ネットワーク共有 に新しい場所のパスを入力します
- 保存をクリックします
- 新しいリポジトリに指定したフォルダーの共有設定を確認し、変更します
- 既存のリポジトリ内にあるファイルを、必要に応じて新しいリポジトリフォルダーへコピーします
HTTPリポジトリの場所を変更する
HTTPリポジトリの場所を変更するには、次の手順を実行します。
- 管理タブ > リポジトリ > ソフトウェアリポジトリ > HTTPリポジトリ を開きます
- アップロード先のディレクトリを変更する において、新しいディレクトリのパスを入力します
- 保存をクリックします
- 既存のリポジトリ内にあるファイルを、必要に応じて新しいリポジトリフォルダーへコピーします