【最新ビルドで修正済み】RHEL 7のパッチ管理において、指定システムのyumキャッシュが肥大化する
作成日:2022年8月1日 | 更新日:2025年2月6日
【最新ビルドで修正済み】RHEL 7のパッチ管理において、指定システムのyumキャッシュが肥大化する
この記事では、Desktop Central のパッチ管理機能を使用して Red Hat Enterprise Linux 7 を管理している際に発生する不具合について説明しています。
【確認ビルド】
Desktop Central 10.1.2137.11 以降のビルド
【問題】
Desktop Central を使用して Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 7 のパッチ管理を実施している場合、指定システムの yum キャッシュ のサイズが非常に大きくなります。
なお、Red Hat Enterprise Linux 8 のみを管理している場合、この問題は報告されていません。
【原因】
RHEL 7 において.gz形式のファイルをダウンロードすると、圧縮ファイルが自動的に解凍される仕様により、ダウンロードされたパッチファイルが自動的に解凍されます。そのため、yumキャッシュサイズが通常より非常に大きい状態になります。
(例)yumキャッシュディレクトリのパスが /var/cache/yum の場合、rhel-7-server-rpms をダウンロードすると自動的に「gen」ディレクトリが
/var/cache/yum/x86_64/7Server/rhel-7-server-rpms/gen/ に作成され、ファイルが解凍されます。
なおyumキャッシュを削除しても、次回パッチスキャン時に再度ファイルがダウンロードされるため、yumキャッシュサイズが元の状態に戻ります。
【回避策】
Endpoint Central 10.1.2220.18 以降の日本国内向けリリースビルドへアップグレードします。
本問題に対して、Red Hat 社が公開している回避策が有効ではないため、現時点で有効な回避策は発見されていません。
問題を可視化するため、以下の手順を実行します。
現時点でのyumキャッシュのファイルサイズを確認し、メモします。yumキャッシュを削除し、yumキャッシュのファイルサイズを確認し、メモします。sudo yum makecacheを実行し、yumキャッシュのファイルサイズを確認し、メモします。これらの時点でのyumキャッシュサイズを比較します。
【修正予定ビルド】
Desktop Central 10.1.2215.1において、応急的な修正を実施
(Endpoint Central 11.3.2418以降のビルドにおいて、指定システムを設置するRed Hatパッチ管理の仕組みそのものを変更する根本的な修正を予定しております)