Network Configuration Manager ナレッジベース

ネットワーク機器がNetwork Configuration Managerに対応しているか確認したい(装置テンプレート作成依頼)


対象

バージョン12以降

概要と確認手順

Network Configuration Manager(以下NCM)では、ネットワーク機器を管理するために装置テンプレートを使用します。
装置テンプレートとは、NCMと各NW機器の紐づけを行い、バックアップやアップロードを行うためのコマンドが実装されたファイルです。
NCMではデフォルトで200モデル以上の装置テンプレートをサポートしています。
※装置テンプレート毎にサポート可能な機能が異なりますのでご注意ください。

前提として、対象となるネットワーク機器が以下2つの条件を満たしている必要があります。

  • CLIによる管理が可能であること
  • コンフィグがテキスト形式であること

※以下の機器はコンフィグがバイナリ形式で取得される場合があります。
・A10Thunder
・Ruckus WLC
・ProximAccessPoint
・RadwareSwitch

テキスト形式で取得するコマンドが別にあれば、NCM上でも当該コマンドに変更しコンフィグ管理可能です。
※バイナリ形式の機器はコンフィグの世代管理はできませんが、コマンド(コンフィグレット)実行は可能です。

上記の条件を満たす場合、以下の内容に従って装置テンプレートの適用可否の確認をお願いします。

装置テンプレートが一覧に存在するかご確認ください。

https://www.manageengine.jp/products/Network_Configuration_Manager/view-device-models.html

対応ベンダー/機器モデルが共に存在する場合

NCMにて装置追加作業(ディスカバリー)の実施をお願いします。

装置追加(ディスカバリー)の実施方法

装置追加作業(ディスカバリー)時、装置追加がされない場合

対応ベンダー/機器モデルが存在しない場合

1.弊社に問い合わせをお願いします。

弊社に問い合わせをいただく際に、以下のネットワーク機器情報をご提供いただく必要がございます。

(1)ネットワーク機器の種類(ルーター、スイッチ、ファイアウォール)
→本製品への実装には直接は関係しませんが、どのようなものなのかを把握したいという意図になります(製品名称だけからは不明確な場合に役立ちます)。

(2)対象ネットワーク機器のベンダー/モデル/OSバージョン
ベンダー:ベンダー名の登録に必要です。
モデル:装置タイプの登録に必要です。
OSバージョン:OSタイプの登録に必要です。

(3)TelnetまたはSSHで管理可能か否か
→本製品での対応可否判断に必要(TelnetまたはSSH でのアクセスができない場合には、サポート不可となります。例:Webコンソールのアクセスしかできない場合)

(4)以下コマンド情報とその出力結果(または同様の内容が確認できるコマンドリファレンス)
・コンフィグを表示/取得するためのコマンド(例:show running-configやshow startup-config、TFTPコマンド)
→上記に該当するコマンドが存在する機器のみ、装置テンプレートに設定することが可能です。コマンドが存在しない場合には設定できません。
本コマンドを装置テンプレートに設定できない場合、コンフィグバックアップ機能はご利用できません。

少なくともRunningコンフィグか、Startupコンフィグのどちらか一方の情報が取得可能であることが前提となります。
これらのコンフィグの出力結果は、以下のような項目を確認するために必要となります。
・表示に際してターミナル上で、例えば[Yes/No]の入力が必要になる
・[--More--]のような文言が表示されてEnterしてからでないと出力されない
・改行コードはどのようなものであるか
コマンドリファレンスなどの資料から同様の内容が確認できれば、コマンドの出力内容がなくても実装可能です。

・ページング機能を無効にするコマンド(例:terminal length 0)
→このコマンドは、本製品での対応可否判断に必要です。
本製品では、対象機器のコンフィグ取得コマンドを実行した際に、コンフィグ情報が区切りなく表示できることが前提となります。
そのため、ページングを無効にするコマンドが存在する場合には、装置テンプレートに実装する必要があります。
デフォルトで、コンフィグ表示時の区切りがない場合には、その旨ご教示ください。
※コマンドリファレンスなどの資料から同様の内容が確認できれば、コマンドの出力内容がなくても実装可能です。

・ハードウェア情報を取得するためのコマンド(例:show versionやshow hardware)とコマンド実行時の結果のテキスト
→上記に該当するコマンドが存在する機器のみ、装置テンプレートに設定することが可能です。コマンドが存在しない場合には設定できません。
本コマンドは、ハードウェアインベントリレポートなど、本製品上で対象機器のハードウェア情報(Macアドレス、シリアル番号等)を表示するために必要です。

・RunningコンフィグとStartupコンフィグを同期させるコマンド(例:write memory)
→上記に該当するコマンドが存在する機器のみ、装置テンプレートに設定することが可能です。コマンドが存在しない場合には設定できません。
本コマンドを装置テンプレートに設定できない場合、コンフィグ同期機能はご利用できません。

(5)CLIでネットワーク機器に接続しログインするまでの一連のスクリーンショット
→コンフィグのバックアップを取得するなどの必要操作を行うため、本製品から装置に自動ログインする際の処理を確認するために必要となります。

(6)ネットワーク機器のSysObjectID
→ディスカバリー処理時に、対象装置を識別し、該当する装置テンプレートを適用するために必要となります。

(7)バックアップで取得する際のコンフィグファイルの形式(テキスト形式orバイナリ形式)
→本製品での対応可否判断に必要です。
(テキスト形式が前提となります。バイナリ形式の場合、本製品上でコンフィグ内容の確認やコンフィグ差分表示ができないなどの制限があります)

(8)Running/Startupコンフィグのアップロードコマンド
→上記に該当するコマンドが存在する機器のみ、装置テンプレートに設定することが可能です。コマンドが存在しない場合には設定できません。
本コマンドは、コンフィグアップロード機能を利用するために必要です(コンフィグレット機能とは異なります)。

(9)syslog検知のためのロギング有効/無効コマンド
→上記に該当するコマンドが存在する機器のみ、装置テンプレートに設定することが可能です。コマンドが存在しない場合には設定できません。
本コマンドは、syslogによるコンフィグ変更検知機能を利用するために必要です。

(10)(9)にてsyslogを有効化した後、装置からログアウトした時のsyslogメッセージのテキスト文
→ 例:User 'raj' logout from the host 182.164.22.1

(11)(9)にてsyslogを有効化した後、コンフィグに追加される文字列のテキスト文
※お手元に以下の資料がある場合には、ご提供いただけますと幸いです。
・対象ネットワーク機器のコマンドリファレンス資料(上記show runなど、必要なコマンドが存在するか確認するため)

 

2.弊社確認後、装置テンプレート(.xmlファイル)をご案内します。

※お客様問い合わせ~弊社ご案内までの期間は2週間を目安としています。
ネットワーク機器対応可否、ご案内期間は弊社判断とさせていただく場合がございます。

関連するベンダーの既存装置テンプレートにおきまして、
弊社サポートからのご案内に削除等の操作手順が含まれていない場合には、削除しないようお願いします。
装置テンプレートの更新内容が、既存装置テンプレートの拡張(プロトコルの追加等)の場合、
新規ファイルをインポートする際、ファイル内部に含まれるキー値を用い既存装置テンプレートとのマッピングを行ないます。
既存装置テンプレートが削除されている場合、ご案内するファイルが正常にインポートされない場合がございますので
弊社からのご案内があるまでは、既存装置テンプレートの削除は実施しないようお願いします。

以下の手順に従い、ご案内した装置テンプレートファイル(.xml)をインポートしてください。

  1. [コンフィグ自動化]→[装置テンプレート]→[CLI装置テンプレート]画面を開き、右上の[インポート]をクリック
  2. [テンプレートのインポート]画面より、弊社よりご案内した装置テンプレートファイルを選択し、インポートを実施
  3. インポート実行後、装置テンプレート一覧に対象の装置テンプレートが追加されていることを確認

 

OpManagerと統合してご利用の場合には、[設定]→[コンフィグ管理]→[装置テンプレート]→[CLI装置テンプレート]画面よりご確認いただけます。

 

3.装置テンプレート追加後、装置追加作業(ディスカバリー)の実施をお願いします。