「Windows更新プログラムの構成に失敗しました 変更を元に戻しています」と表示され、配布したパッチが適用されない
作成日:2024年8月13日 | 更新日:2024年8月26日
問題
「Windows更新プログラムの構成に失敗しました 変更を元に戻しています」と表示され、配布したパッチが適用されない
- Windows端末に対してすべての欠落パッチを配布したにもかかわらず、配布したパッチがコンピューターの再起動後に再度欠落パッチとして表示される
- 「Windows更新プログラムの構成に失敗しました 変更を元に戻しています」のメッセージが表示されたのち、コンピューターが再起動し、パッチの適用がロールバックされる
エラーメッセージは、Patch Manager Plus上で「Patch installed successfully, but rolled back on reboot.」と表示される場合もありますが、原因と対処法は表題のエラーメッセージの場合と同じです。
原因
パッチの適用に失敗し、Windowsがパッチ適用前の状態にOSをロールバックする際に発生します。以下のような場合にパッチ適用が失敗する可能性があります。
- 大量のパッチを一度に適用しようとした場合
- 適用するパッチと、すでにコンピューターにインストールされているソフトウェアの間に互換性がない場合
対処法
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- アンチウイルスソフトウェアの機能を一時的に無効化し、再度パッチを適用する
アンチウイルスソフトウェアにより、ソフトウェアのインストールがブロック、または阻害される場合があります。潜在的な問題を回避するため、アンチウイルスソフトウェアの機能を一時的に無効化することを推奨します。 - クリーンアップパッチを適用する
Patch Manager Plus上で、サポート済みパッチのリストからパッチID : 105979 (Fix Component Store Corruption)を検索し、適用します。適用後、失敗したパッチの配布を再度実行してください。 - クリーンブートを実行する
バックグラウンドで動作するサードパーティのサービスが、まれにパッチの適用を阻害することがあります。そのため、クリーンブートの実行を推奨します。クリーンブート実行の手順についてはこちらをご参照ください(英文)。クリーンブートを実行してWindowsを起動すると、Patch Manager Plusエージェントもスタートアップ起動しなくなる場合があるため、OS起動後にPatch Manager Plusエージェントを手動で起動する必要があります。その手順は以下の通りです。- [Win]+[R]キーを押下して「ファイル名を指定して実行」を起動し、「services.msc」を指定して起動します。
- 「ManageEngine UEMS -Agent」を検索します。
- 「ManageEngine UEMS -Agent」を右クリックし、表示されるコンテクストメニューで[プロパティ]→「スタートアップの種類」を「自動」に設定します。それから「サービスの状態」配下の[開始]をクリックし、[OK]で設定を確定します。
- フォルダ「C:\Windows\WinSxS」内に「pending****.xml」のファイル名で保存されているファイルをすべて削除します。その後、失敗したパッチの適用を再実行します。
- アンチウイルスソフトウェアの機能を一時的に無効化し、再度パッチを適用する
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上述の対処法を実行しても引き続き該当のエラーが発生する場合は、マイクロソフト社公式ドキュメントをご参照ください(英文)。
本記事はこちらの記事(英文)を参考に作成しています。