Patch Manager Plus オンプレミス版 ナレッジベース

ネットワークパスが見つかりません


エージェントインストールに関するその他の問題については、エージェントインストールが失敗するをご覧ください。

「ネットワークパスが見つかりません」

問題

Patch Manager Plusエージェントのインストール、パッチスキャンを実行しようとすると、「パスが見つかりません」 (「Network Path was not found」 または 「ネットワークパスが見つかりません」)というエラーが発生します。
 


原因

次の状況で、このエラーが発生します。

  1. 管理対象PCがダウンしている、もしくは管理対象PCにアクセスできない
  2. 「ファイルとプリンタ共有」が管理対象PCのネットワークアダプターで有効化されていない
  3. Microsoftファイアウォールがプロセスを遮断している
  4. サードパーティ製ファイアウォールがプロセスを遮断している
  5. 管理対象PC上のAdministrative Share (Admin$)が無効化されている
本ページで提供する原因と解決策は、本製品開発時、およびクライアント環境上での経験に基づいています。本ページでは説明していないその他問題要因である可能性があります。そのため、代替策の実行もご検討ください。

  • エージェントインストール
    Active Directoryドメインベースのネットワーク環境において、コンソール画面からのエージェントプッシュインストールに失敗した場合は、スタートアップスクリプトを使用してのエージェントインストールもお試しください。
  • パッチスキャン
  • 手動パッチスキャンは、本ページの内容以外の様々な要因により処理に失敗する場合もあります。そのため、予めスケジュールパッチスキャンを設定します。

 


解決策

次の解決策に従います。

1. 管理対象PCにホスト名を使用してアクセスできることを確認する

管理対象PCの電源がONになっており、エージェントインストール、パッチスキャン、リモートコントロール、資産スキャン等の操作が実行できるよう、ネットワーク接続が適切に行われていることを確認します。また、正しいコンピューター名(ホスト名)が入力されていることも確認します。管理対象PCのアクセシビリティを確認するために、次の手順に従ってください。

  1. 「スタート」>「名前を指定して実行」を開きます(Windowsキー + Rキーでも可能)
  2. "\\"をプレフィックスとしてコンピューター名を入力します

    \\PC_Name

  3. 「Enter」キーを押します
コンソール画面からのエージェントプッシュインストールには、名前解決されている必要があります。コマンドプロンプトを開き、対象PCのホスト名を用いて、
ping <Host_Name> を実行しご確認ください。

 

2. 「ファイルとプリンタ共有」を有効化する

管理対象PC上でエージェントのインストール、パッチスキャン、インベントリスキャン、リモートコントロール等のリモート操作を実行できるように、次のようにすべての管理対象PCで「Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有」を有効化します。
Windows7/8/10:

  1. 「スタート」>「コントロールパネル」を選択します
  2. 「ネットワークとインターネット」を選択します
  3. 「ネットワークと共有センター」を選択し、「共有の詳細設定の変更」を選択します
  4. 「ファイルとプリンターの共有」で、「ファイルとプリンターの共有を有効にする」を選択します
  5. 変更を保存します

Mac OS

  1. Appleメニュー > システム環境設定 > 共有 を選択します
  2. ファイル共有、リモートログインにチェックを入れます

 

3.Windowsファイアウォールを設定する

Windowsファイアウォール関連の問題が発生する場合、グループポリシーにおいて除外が許可されていないことが原因です。
この問題を解決するには、Patch Manager Plusサーバーの135/139/445ポート経由でのPatch Manager Plusエージェントへの通信を許可するようGPOを変更します。

 

4. サードパーティ製ファイアウォールの設定を変更する

すべての管理対象PCにおいてエージェントのインストール、パッチスキャンの操作が実行できるようファイアウォールを変更します。

 

5. 管理対象PC上で管理共有("Administrative Share", Admin$)を有効化する

Patch Manager Plusアプリケーションは、エージェントインストールを開始させる前にエージェント/配信サーバーのバイナリを対象PCのAdmin$にコピーします。そのため、エージェント/配信サーバーのインストールを円滑に行うためは、クライアントマシン上でAdmin$を有効にします。初期設定の管理共有を有効にするには、レジストリを編集する必要があります。

  1. コントロールパネル > ネットワークと共有センター > 共有の詳細設定 > ファイルとプリンターの共有 において、ファイルとプリンターの共有を有効化します。
  2. レジストリエディタを開き、 レジストリハイブ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System に移動し、 LocalAccountTokenFilterPolicy という名称でREG_DWORD値が1となるレジストリを追加します。
  3. 対象PCを再起動します。

 

  • Windows Server
    1. 「スタート」をクリックし、「コマンドプロンプト」を選択します
    2. 「regedit」と入力し、「OK」をクリックします
    3. 次のレジストリハイブに移動し、「REG_DWORD値」を「1」に変更します

      Hive: HKEY_LOCAL_MACHINE Key: SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanManServer\Parameters Name: AutoShareServer Data Type: REG_DWORD Value: 1

      上記場所のレジストリにこの値が存在しない場合、新しい値を追加する必要はありません。レジストリ編集後、システムを再起動すると、変更が有効になります。

     

  • Windows コンピューター
    1. 「スタート」をクリックし、「コマンドプロンプト」を選択します
    2. 「regedit」と入力し、「OK」をクリックします
    3. 次のレジストリハイブに移動し、「REG_DWORD値」を「0」に変更します

      Hive: HKEY_LOCAL_MACHINE Key: SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanManServer\Parameters
      Name: AutoShareWks
      Data Type: REG_DWORD
      Value: 0

      上記場所のレジストリにこの値が存在しない場合、新しい値を追加する必要はありません。レジストリ編集後、システムを再起動すると、変更が有効になります。