Patch Manager Plus オンプレミス版 ナレッジベース

ワークグループ環境の管理対象を追加する際に、コンピューター名が表示されない


この記事では、ワークグループ環境のPCを管理対象に追加し、エージェントをPatch Manager Plusコンソール画面からインストール(プッシュインストール)する際に、画面が「読み込み中」のままか、または「このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません。」と表示される場合の対策について説明しています。

ワークグループ環境の管理対象を追加する際に、コンピューター名が表示されない

問題

管理タブ > SoM設定 > 管理対象 > PCの追加 > ドメイン において「ワークグループ」を選択しても、以下のいずれかの状態となり、コンピューター名が表示されません。

  • (A) コンピューター名が一覧に存在しない
  • (B) 「読み込み中」のまま変わらない
  • (C) 「このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません。」というエラーが表示される

 

原因
  • (A) 「管理されたPCを非表示にする」にチェックが入っている
  • (B) SMB v1 が有効化されていない
  • (C) 「コンピューターブラウザー」サービスが稼働していない/NetBIOS over TCP/IPが有効化されていない

 

解決方法
(A) コンピューター名が一覧に存在しない場合
  1. 管理タブ > SoM設定 > 管理対象 > PCの追加 > ドメイン において「ワークグループ」を選択し、「管理されたPCを非表示にする」のチェックを外します。
  2. それでも表示されない場合は、以下の回避策を実行します。
回避策
コンピューター名を直接入力し、管理対象に追加します。
(B) 「読み込み中」のまま変わらない場合

SMB v1を有効化します。

  1. SMB v1を有効化し、Patch Manager Plusがインストールされたコンピューターを再起動する(SMB v1が有効化されると、"computer browser"サービスが起動する)。
  2. ネットワークと共有センターのネットワークディスカバリを有効化する。
SMB v1には脆弱性があるため、セキュリティ上のリスクが伴います。SMB v1を有効化したくない場合は(A)の回避策を実行します。
(C) 「このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません。」(The list of servers for this work group is not currently available)というエラーが表示される

このエラーは、ネットワーク上を参照した際にアクセスできなかった場合OSで表示されるエラーです。以下の原因が考えられます。

  • Windowsの「コンピューターブラウザー」サービス(「ネットワーク探索」機能の前身)が稼働しているコンピューターが存在しない
  • NetBIOS over TCP/IPが使用されていない

Windows Vista以降/Windows Server 2008以降のWindows OSでは、ネットワーク探索はデフォルトで無効になっているため、ネットワーク探索を有効化します。または、NetBIOS over TCP/IPを有効化します。

NetBIOS over TCP/IPの有効化にはセキュリティ上のリスクがあるため、可能な限り(A)の回避策を実行します。