Patch Manager Plus Cloud ナレッジベース

エージェントがインストールされたマスターイメージの作成とイメージの配布


本記事では、Patch Manager Plusエージェントがインストールされたマスターイメージを作成し、クローニングによってエージェントを配布する方法について説明しています。

エージェントのインストール時、"ドメイン名+コンピューター名"の組み合わせで決定する一意のIDがあり、このナレッジで説明されている手順を実行せずにエージェントをインストールしたマスターイメージをクローニングで複数配布すると、IDの重複が発生します。その結果、管理対象の情報が、重複IDをもつ他の管理対象の情報で上書きされてしまい、正常な管理ができなくなります。

エージェントがインストールされたWindowsマスターイメージの作成・配布方法

手順

以下の手順を実行します。

イメージの作成時
  1. マスターイメージを作成するコンピューターにエージェントをインストールします。
  2. こちらのリンクを右クリックし「名前を付けてリンク先を保存」を選択して、スクリプトをダウンロードします。
  3. マスターイメージを作成するPCにダウンロードしたファイルを保存します。
  4. ダウンロードしたファイルの拡張子を.vbsファイルに変更します。
  5. 管理者としてコマンドプロンプトを開き、上記のスクリプトが保存されているフォルダーにcdコマンドで移動します。

    (例)cd C:\Users\username\Downloads

  6. スクリプトを実行します(このスクリプトを実行すると、クラウドとエージェントの通信がブロックされます)。

    cscript dcagentpreimage.vbs

以上で、コンピューターイメージの作成準備が完了しました。

イメージの配布時
  1. OSイメージを作成して、配布します。
  2. 配布後、各コンピューターでコンピューター名を必ず変更します。
  3. コンピューター名が変更されると、エージェントは新たなドメイン/コンピューター名の組み合わせからIDを自動的に再設定し、クラウドとの通信を開始します(コンピューター名が変更された場合にのみ接続します。)。
イメージ作成元のコンピューターへの対応
マスターイメージを作成したコンピューターも、スクリプトによって一時期的に通信ができない状態になります。
クラウドに再度接続するためには、コンピューターの名前を変更するか、または次のスクリプトを実行します。
こちらのリンク を右クリック → 名前を付けてリンク先を保存 を選択してスクリプトをダウンロードし、ダウンロードしたファイルの拡張子を.vbsに変更した上で、イメージが配布されたすべてのコンピューターで下記を実行します。

cscript dcagentpostimage.vbs

この手順は、こちらのドキュメント(英語)を参照して作成されています。

イメージの更新

おおむね1年に1回程度の頻度で、マスターイメージに含まれるエージェントを新しいバージョンに更新する(新しいバージョンのエージェントをダウンロードしてインストールし、新たなマスターイメージを作成する)ことをお勧めします。配布したエージェントが古すぎると、エージェントの自動更新に失敗しクラウドとの通信ができない場合があります。
 

エージェントがインストールされたMacマスターイメージの作成・配布方法

手順

以下の手順を実行します。

イメージの作成時
  1. マスターイメージを作成するコンピューターにエージェントをインストールします。
  2. こちらのスクリプトをダウンロードします。
  3. ダウンロードしたファイルの拡張子を.shに変更します。
  4. 管理者権限でターミナルを起動し、スクリプトのダウンロード先に移動します。

    cd <ダウンロード先ディレクトリ>

  5. 次のコマンドを実行し、実行権限を付与します。

    sudo chmod +x dcagentpreimage_Mac.sh

  6. 次のコマンドを実行します(このスクリプトを実行すると、クラウドとの通信が停止されます)。

    sudo ./dcagentpreimage_Mac.sh

以上で、マスターイメージの作成準備が完了しました。

イメージの配布時
  1. イメージをクローニングし、各コンピューターに配布します。
  2. 配布後、各コンピューターでコンピューター名を変更します。
  3. コンピューター名が変更されると、エージェントは新たなドメイン/コンピューター名の組み合わせからIDを自動的に再設定し、クラウドとの通信を開始します(コンピューター名が変更された場合にのみ接続します)。
イメージ作成元のコンピューターへの対応
イメージの作成元のコンピューターも、スクリプトによって一時期的に通信ができない状態になります。
マスターイメージを作成したコンピューターでクラウドとの通信を再開する場合は、こちらのスクリプトをダウンロードし、ダウンロードしたファイルの拡張子を.shに変更した上で、イメージを作成したコンピューターで実行します。
 

sudo ./dcagentpostimage_Mac.sh

この記事は、こちらのドキュメント(英語)を参照して作成されています。

イメージの更新

おおむね1年に1回程度の頻度で、マスターイメージに含まれるエージェントを新しいバージョンに更新する(新しいバージョンのエージェントをダウンロードしてインストールし、新たなマスターイメージを作成する)ことをお勧めします。配布したエージェントが古すぎると、エージェントの自動更新に失敗しクラウドとの通信ができない場合があります。
 

エージェントがインストールされたLinuxマスターイメージの作成・配布方法

手順

以下の手順を実行します。

イメージの作成時
  1. マスターイメージを作成するLinuxコンピューターにエージェントをインストールします。
  2. マスターイメージを作成するLinuxコンピューターにおいて、Root権限のあるユーザーでターミナルを開きます。
  3. 以下のコマンドを実行し、エージェントのサービスを停止します。

    sudo systemctl stop dcservice.service (SystemDの場合)
    sudo /etc/init.d/dcservice stop (SysVinitの場合)

  4. LinuxOSImagerをダウンロードします。

    curl https://www.manageengine.com/products/desktop-central/LinuxOSImager.bin

  5. LinuxOSImager.binをダウンロードしたディレクトリに移動し、実行権限を付与します。

    sudo chmod +x LinuxOSImager.bin

  6. 次のコマンドを実行し、マスターイメージを作成するコンピューターに指定します(実行すると、Machine Marked as Imageと表示され、クラウドとの通信が停止されます)。

    sudo ./LinuxOSImager.bin set

以上で、コンピューターイメージの作成準備が完了しました。

イメージの配布時
  1. OSイメージを作成して配布します。
  2. 配布後、各コンピューターでコンピューター名を変更します。
  3. 以下のコマンドを実行してエージェントを起動します。

    sudo systemctl restart dcservice.service (SystemDの場合)
    sudo /etc/init.d/dcservice restart (SysVinitの場合)

  4. コンピューター名が変更されると、エージェントは新たなドメイン/コンピューター名の組み合わせからIDを自動的に再設定し、クラウドとの通信を開始します(コンピューター名が変更された場合にのみ接続します)。
  5. イメージの作成元のコンピューターは、一時的に通信ができない状態になっています。マスターイメージ作成コンピューターの指定を解除し、クラウドとの通信を再開するには、以下の手順を実行します。

    1. LinuxOSImager.binを保存したディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。

      sudo ./LinuxOSImager.bin reset

    2. 以下のコマンドを実行してエージェントを起動します。

      sudo systemctl restart dcservice.service (SystemDの場合)
      sudo /etc/init.d/dcservice restart (SysVinitの場合)

この記事は、こちらのドキュメント(英語)を参照して作成されています。

イメージの更新

おおむね1年に1回程度の頻度で、マスターイメージに含まれるエージェントを新しいバージョンに更新する(新しいバージョンのエージェントをダウンロードしてインストールし、新たなマスターイメージを作成する)ことをお勧めします。配布したエージェントが古すぎると、エージェントの自動更新に失敗しクラウドとの通信ができない場合があります。