セルフサービスポータルの使用方法
作成日:2023年8月24日 | 更新日:2023年9月1日
この記事では、エンドユーザーから操作可能な「セルフサービスポータル」機能について説明しています。
「セルフサービスポータル」(パッチカタログ)
「セルフサービスポータル」(パッチカタログ)とは
セルフサービスポータルは、2023年にPatch Manager Plus Cloudへ実装された機能で、エンドユーザーの好きなタイミングでパッチをWindowsコンピューターにインストールできるようにする機能です。
ユーザーの任意のタイミングでパッチを適用できるようになるため、生産性への影響を最小限に抑えつつ、パッチ配布が可能になります。
- IT管理者は、手動配布/自動配布機能を使用して管理対象コンピューターにインストールするパッチをセルフサービスポータルに公開します。
- エンドユーザーは、コンピューターに対して公開されたパッチ一覧から、インストール可能なタイミングでパッチを選択し、管理者権限不要でインストールを実行します。
- コンソール画面を開き、管理タブ > グローバル設定 > セルフサービスポータル設定 を開きます。
- 「セルフサービスポータルを表示」では、管理対象コンピューターで利用可能なセルフサービスへのアクセス方法を選択します(デフォルトではすべてにチェックが入っています)。
- エージェントトレイアイコン:
Windows, Mac の通知領域にエージェントトレイアイコンを表示している場合、エージェントアイコンを右クリックするとメニューが表示されます。エージェントトレイアイコンのメニューに「セルフサービスポータル」を追加します。
- ショートカット:
Windows, Mac のデスクトップ上にセルフサービスポータルへのショートカットを作成します。
- スタートメニュー(Windowsのみ):
Windowsのスタートメニュー上にセルフサービスポータルのショートカットを作成します。
- エージェントトレイアイコン:
- ショートカット表示名やアイコンを変更する場合、管理タブ > グローバル設定 > Company Details から設定を変更します。
- 「保存」をクリックします。
- 以下のいずれかの方法でセルフサービスポータルを起動します。
- セルフサービスポータルが表示されます。セルフサービスポータルには、公開されたパッチのうちそのコンピューターに適用可能なパッチのみが表示されます。
- 表示されない場合は、右上の更新ボタンをクリックして情報を更新します。
- パッチを選択して[インストール]をクリックします。
- インストールが開始されると、Action列のボタンが「インストール中」表示になり、パッチのインストールがバックグラウンドで実行されます。このまましばらく(数分~数十分)待ちます。なおセルフサービスポータルの画面は閉じたり、最小化したりすることができます。
- インストールに成功したパッチは、セルフサービスポータルの一覧に表示されなくなります。必要に応じて右上の更新ボタンをクリックし、情報を更新します。
- インストールに再起動が必要なパッチは、インストール完了後もセルフサービスポータルの一覧に引き続き表示され、「Remarks」列のステータスが「Reboot Pending」になります。右上の「今すぐ再起動」をクリックすると、コンピューターが再起動されます。
セルフサービスポータル経由でのパッチ配布により、ユーザーは好きなタイミングでパッチをインストールできるようになります。
従来の配布では時間帯を指定して強制的にインストール(インストールの延期も設定によっては選択可能)していましたが、セルフサービスポータル経由での配布との併用が可能です。これにより、より柔軟なパッチ管理の運用が可能になります。
なお、後述の通りセルフサービスポータルにパッチが公開される時間帯は、手動配布の場合スケジュール設定に従います。
従来の配布では時間帯を指定して強制的にインストール(インストールの延期も設定によっては選択可能)していましたが、セルフサービスポータル経由での配布との併用が可能です。これにより、より柔軟なパッチ管理の運用が可能になります。
なお、後述の通りセルフサービスポータルにパッチが公開される時間帯は、手動配布の場合スケジュール設定に従います。
なお、ドメインに参加するコンピューターにおいて、ローカルユーザーがセルフサービスポータルを利用することはできません。
セルフサービスポータルの設定
管理対象コンピューターにおけるセルフサービスポータルの表示/非表示を設定できます。設定はすべての管理対象コンピューターに共通です。
セルフサービスポータルの外観と利用方法
Windows
Mac
Mac向けパッチのセルフサービスポータル経由での配布には対応しておりません。
Linux
X-Window環境でGUIのあるLinuxにおいて、 <エージェントフォルダー>/bin/StartSelfServicePortal.sh をrootとして実行することでセルフサービスポータルを利用可能です。
セルフサービスポータル経由でのパッチの手動配布
パッチ配布の構成を作成/編集する際に、セルフサービスポータル経由を指定します。詳細はパッチの手動配布をご覧ください。
セルフサービスポータル経由でのパッチの自動配布
パッチ自動配布(パッチ配布の自動化)のタスク作成/編集時に、セルフサービスポータル経由を指定します。
手動配布/自動配布におけるセルフサービスポータルの挙動
(A) 配布設定 > 配布オプション にて 「セルフサービスポータルに公開(Publish to Self Service Portal(SSP))」を選択する場合:
パッチがセルフサービスポータルに公開されます。エンドユーザーがセルフサービスポータル上からインストールを実行するまでは、(別の配布構成を作成して配布しない限り)インストールは実行されません。なお、そのコンピューターに適用できないパッチが公開された場合、そのコンピューターのセルフサービスポータルには表示されません。
(B) 配布設定 > 配布オプション にて 「配布」を選択し、 「セルフサービスポータルに公開(Publish to Self Service Portal(SSP))」を有効化する場合:
パッチがセルフサービスポータルに公開されます。配布ポリシーで指定した時間帯になるまでの間に、もしそのパッチが未だインストールされていない場合、インストールが実行されます。
パッチの手動配布では、スケジューラー設定で日時を指定している場合、その指定した日時になるまでセルフサービスポータルには公開されません。なお、そのコンピューターに適用できないパッチが公開された場合、そのコンピューターのセルフサービスポータルには表示されません。
パッチの自動配布の場合、「指定した日数後にパッチを配布」を設定していれば、その条件に該当する日になるまでセルフサービスポータルには公開されません。なお、そのコンピューターに適用できないパッチが公開された場合、そのコンピューターのセルフサービスポータルには表示されません。
(A) 配布設定 > 配布オプション にて 「セルフサービスポータルに公開(Publish to Self Service Portal(SSP))」を選択する場合:
パッチがセルフサービスポータルに公開されます。エンドユーザーがセルフサービスポータル上からインストールを実行するまでは、(別の配布構成を作成して配布しない限り)インストールは実行されません。なお、そのコンピューターに適用できないパッチが公開された場合、そのコンピューターのセルフサービスポータルには表示されません。
(B) 配布設定 > 配布オプション にて 「配布」を選択し、 「セルフサービスポータルに公開(Publish to Self Service Portal(SSP))」を有効化する場合:
パッチがセルフサービスポータルに公開されます。配布ポリシーで指定した時間帯になるまでの間に、もしそのパッチが未だインストールされていない場合、インストールが実行されます。
パッチの手動配布では、スケジューラー設定で日時を指定している場合、その指定した日時になるまでセルフサービスポータルには公開されません。なお、そのコンピューターに適用できないパッチが公開された場合、そのコンピューターのセルフサービスポータルには表示されません。
パッチの自動配布の場合、「指定した日数後にパッチを配布」を設定していれば、その条件に該当する日になるまでセルフサービスポータルには公開されません。なお、そのコンピューターに適用できないパッチが公開された場合、そのコンピューターのセルフサービスポータルには表示されません。
タグ: SSP・セルフサービスポータル・パッチ管理・配布