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構成を適用したのに実行されない(ステータスが「未適用/未だ実行されない」のまま変化しない)


構成を適用したのに実行されない(ステータスが「未適用/未だ実行されない」のまま変化しない)

問題

パッチ配布の構成を配布しても、状態が「未適用」 (「未だ適用されていない」の表記) のままで変更しません。
 

原因

次の理由が考えられます。

  • 1. スケジュール設定 または 配布ポリシー で指定した配布期間または配布のタイミングにまだ到達していない
    • a. 「後にインストール」を選択した設定である
    • b. システム起動時に配布される設定である
    • c. 指定日に配布される設定である
    • d. 配布期間外である(期待した期間とは異なる期間を配布ポリシーで設定している
    • e. 配布に必要なファイルの準備中に、配布ポリシーで指定した時間帯を過ぎてしまった
  • 2. 配布時にコンピューターが指定対象から外されている
  • 3. ユーザーが配布をスキップしている
  • 4. (リモートオフィスに適用する場合) 配信サーバーに到達できない
  • 5. Active Directoryドメインコントローラーに到達できない

 


解決策
1. スケジュール設定 / 配布ポリシー で指定した配布期間または配布のタイミングまでまだ時間がある
  • a. 「後にインストール」を選択した設定である
    パッチ配布構成を作成する際、スケジューラー設定において「後でインストールする」にチェックを入れて日時を指定した場合、設定は指定時刻になるまで「未適用」の状態となります。状態は指定時刻になると変化し、配布が開始されます。
     
  • b. システム起動時に配布される設定である
    配布ポリシーを作成する際、配布スケジュール > ~に配布を実施 において、システム起動 のみを選択している場合、その配布ポリシーを選択したパッチ配布構成は通常のリフレッシュサイクルにおいては実行されず、配布対象PCが起動した際にのみパッチ配布が実行されます。パッチ配布が実施されるまでの間、その配布のステータスは「未適用」のままとなります。対象PCを再起動することで、配布が開始されます。
     
  • c. 指定日に配布される設定である
    配布を行う日/期間を指定している場合、設定はその指定日になるまで「未適用」の状態となります。指定日を変更したい場合は、構成を編集してスケジュール設定を見なおします。
     
  • d. 配布期間外である
    配布ポリシー および 設定 に指定された期間内に配布は行われます。配布期間になるまで設定は「未適用」の状態となります。

    配布ポリシーの配布ウィンドウを誤って設定すると、期待した時間帯にパッチ配布が実行されません。ご注意ください。

    • (例1)パッチチューズデー準拠の第1週、火曜・水曜・木曜、8:00-17:00 = 毎月第3火曜・水曜・木曜の8:00から17:00
       
    • (例2)カレンダー準拠のすべての週、月曜・火曜・水曜・木曜・金曜、12:00-16:00 = 毎月平日の12:00-16:00
  • e. 配布に必要なファイルの準備中に、配布ポリシーで指定した時間帯を過ぎてしまった
    配布対象のパッチやソフトウェアに依存ファイルがある場合などは、必要なファイルをダウンロードするためにかかる時間が長くなります。また、ベンダーサイトによっては回線が混雑し、ダウンロードにかかる時間が長くなることがあります。
    「配布ポリシー/設定」に指定された期間内が比較的短く、期間の直前に配布を構成した場合、ダウンロードが期間内に終わらないことが考えられます。この場合、配布ポリシーで指定した次の期間になるまで設定は「未適用」の状態となります。
配布ポリシーの時間帯指定について
配布ポリシーにおける「配布ウィンドウ」の時間帯指定は、最低リフレッシュサイクル2回分の180分の時間が必要ですが、特段の理由が無ければ比較的長い時間帯を設定することをお勧めします。
2. 配布時にコンピューターが指定対象から外されている

構成の配布対象として カスタムグループ / Active Directoryドメイン / OU を指定している場合、一部のコンピューターが配布開始前の時点で対象にした カスタムグループ / Active Directoryドメイン / OU から抜けると、これらのコンピューターのステータスは「未適用」のままとなります。また、構成の配布対象として指定したコンピューターの名前を配布開始前に変更した場合も同様です。

3. ユーザーが配布をスキップしている

ユーザーに配布のスキップを許可している場合に、ユーザーはパッチ配布を延期することができます。この場合、しばらく「未適用」の状態となります。
 

4. (配信サーバーのあるリモートオフィスに適用する場合) 配信サーバーに到達できない

対象のコンピューターが配信サーバーのあるリモートオフィスに設置されている場合、構成の適用は配信サーバー経由で行われます(構成情報は複製ポリシーにしたがってPatch Manager Plus Cloudから配信サーバーに複製されます)。Patch Manager Plus Cloudから配信サーバーに到達できない場合、その配信サーバーが配置されているリモートオフィスへの構成ステータスは「未適用」となります。

  1. Patch Manager Plus Cloudコンソールにログインし、エージェントタブ > 管理対象 > リモートオフィス に移動します。
  2. 対象のリモートオフィスへの構成の複製状況を確認します。DSコンピューター名(DS=Distribution Server, 配信サーバーの略称です)横のステータスおよびDSの最終接続時刻から、接続ができていることを確認します。
    カラムが表示されていない場合は、右上の表アイコンをクリックし、表示するカラムにチェックを入れます。
  3. 何らかの理由で複製が失敗した場合、サポート情報よりエラー内容を参照します。配信サーバーのログを添付し、弊社サポートまでお問い合わせください。

 

5. Active Directoryドメインコントローラーに到達できない

構成の対象として、カスタムグループ/Active Directoryドメイン/OUを指定している場合、ドメインコントローラ―に管理対象PCから到達できない場合、設定は「未適用」の状態となります。
Active Directoryドメインコントローラーに管理対象PCからアクセスできることを確認してください。