システムステータスポリシー
作成日:2022年9月26日 | 更新日:2025年5月23日
この記事では、システムステータスポリシーについて説明します。
システムステータスポリシー
システムステータスポリシーとは
Patch Manager Plus Cloudは、パッチDB同期によって最新のパッチ情報を入手し、パッチ情報に基づいて管理対象でパッチスキャンを実行し、「欠落パッチ」を検出します。重要度別の欠落パッチ数にもとづいて、管理対象を「正常なシステム」「脆弱なシステム」「非常に脆弱なシステム」の3つのカテゴリーに分類し、ネットワーク内のシステムの健全性を分かりやすく表示します。これをシステムステータスポリシー(System Health Policy)と呼びます。
ただし、欠落パッチのうちステータスが「拒否済み」と設定されているパッチについては、分類の際の計算から除外され、ポリシーの対象から除外されます。
システムステータスポリシーは、ホームタブ(ダッシュボード) におけるグラフや、システムタブにおける「正常なシステム」「脆弱なシステム」「非常に脆弱なシステム」の分類の基準となります。

組織のパッチ管理基準を設定し、その基準に合わせてシステムステータスポリシーを設定することで、管理対象PCが基準を満たしているか簡単に確認できるようになります。
システムステータスポリシーの設定/変更方法
システムステータスポリシーを設定/変更する手順は以下の通りです。
- 「システム」タブ →「システムステータスポリシー」をクリックして開きます。
- システム分類設定において「非常に脆弱」および「脆弱」に分類するための条件を指定します。
- 「非常に脆弱なシステム」の分類条件となる欠落パッチ数を、重大/重要/中/低 の各区分ごとに指定します。
それぞれの区分には、次の「脆弱なシステム」のそれぞれの区分で指定する値よりも大きな値を入力するか、または「0」を入力します。「0」を指定した区分は「非常に脆弱なシステム」の判定条件から除外され、「1」以上の値を指定した区分のみが考慮されます。 - 「脆弱なシステム」の分類条件となる欠落パッチ数を、重大/重要/中/低 の各区分ごとに指定します。「0」を指定した区分は「脆弱なシステム」の判定条件から除外され、「1」以上の値を指定した区分のみが考慮されます。
- 「非常に脆弱なシステム」の分類条件となる欠落パッチ数を、重大/重要/中/低 の各区分ごとに指定します。
- 続いて詳細設定の各項目の内容を検討します。
- 承認済みパッチでのみ分類する: 未承認のパッチを判定基準から除外する場合は、「承認済みのパッチでのみ分類する」にチェックを入れます。
パッチの承認済み/未承認のステータスについてはパッチテストと承認設定をご覧ください。 - すべてのサードパーティパッチを除外する: サードパーティアプリケーションの欠落パッチを判定基準から除外する(=OSなど、Microsoftの欠落パッチでのみ分類したい)場合は、「すべてのサードパーティパッチを除外する」にチェックを入れます。また、一部のアプリケーションのパッチは判定基準に含めたい場合は「例外を追加」をクリックし、考慮したいアプリケーションを例外に入力します。
- BIOSの更新を除外する(Exclude BIOS updates to determine the system's health): BIOSの更新を判定基準から除外する場合はチェックを入れます。また、BIOS更新をリリースから一定期間除外する場合、日数を指定します(0日~365日を指定可能)。90を入力すると、BIOS更新のリリース日から90日間以内の更新のみ判定基準から除外されます。
- 承認済みパッチでのみ分類する: 未承認のパッチを判定基準から除外する場合は、「承認済みのパッチでのみ分類する」にチェックを入れます。
- 保存をクリックします。
以上でシステムステータスポリシーの設定/変更が可能になります。変更内容はコンソール画面に即時反映されます。
欠落パッチのうちステータスが「拒否済み」と設定されているパッチについては、分類の際の計算で除外されます。パッチを拒否済みにする/解除する方法はパッチの拒否をご確認ください。
デフォルトでは、「非常に脆弱」の分類条件は 重大:1つ以上/重要:1つ以上/中:0(=考慮しない)/低:0(=考慮しない)、「脆弱」の分類条件は重大:0(=考慮しない)/重要:0(=考慮しない)/中:1個以上/低:1個以上 となっていますが、この条件を満たせば管理対象PCが安全であることを示すものではありません。かならず組織ごとの方針や基準に基づき、システムステータスポリシーの分類基準をカスタマイズしてご使用ください。
デフォルトでは、「非常に脆弱」の分類条件は 重大:1つ以上/重要:1つ以上/中:0(=考慮しない)/低:0(=考慮しない)、「脆弱」の分類条件は重大:0(=考慮しない)/重要:0(=考慮しない)/中:1個以上/低:1個以上 となっていますが、この条件を満たせば管理対象PCが安全であることを示すものではありません。かならず組織ごとの方針や基準に基づき、システムステータスポリシーの分類基準をカスタマイズしてご使用ください。