ADSelfService Plus ナレッジベース

オフラインMFA


本ナレッジでは、ビルド6300から追加されたオフラインMFA機能についてご紹介します。
本ページは、本社ページ(How to enable offline MFA in ADSelfService Plus)を参照しております。

<目次>
オフラインMFAとは
前提条件
設定方法
補足

オフラインMFAとは

ネットワーク接続がない、またはADSelfService Plusサーバーとの通信がない場合でも、
クライアントマシンにGINA/CP(Windowsログインエージェント)をインストールすることで、MFAを利用できる機能です。
対話型ログイン、RDP サーバー認証、およびUACプロンプトを保護できます。

オンラインMFAとは:
ADSelfService Plusサーバーとクライアントマシン間のネットワーク接続を使用して、
ADSelfService Plusサーバーに登録された認証データに基づいてユーザーの身元を確認します。

前提条件

設定方法

オフラインMFAを登録するには、下記3つの手順を実行する必要があります。
1. WindowsマシンオフラインMFAを有効化
2. エンドユーザーによる認証登録
3. クライアントマシンの登録

1. WindowsマシンオフラインMFAを有効化

  1. [設定]タブ-->[セルフサービス]-->[マルチファクター認証]-->[エンドポイント用MFA]タブをクリック
  2. [ポリシーの選択]にて、ドロップダウンから対象のポリシーを選択
  3. [マシンログイン用のMFA]の[有効]にチェックを付け、[マシン ログイン MFAの認証アプリを選択してください]にてオンライン用の任意の認証を優先度が高い順(*1)に選択
    (*1:上から順にチェックが入った認証が参照されます。)
  4. [オフラインMFAの認証アプリを選択してください]にチェックを付け、オフライン用の任意の認証を優先度が高い順に選択
  5. [設定保存]をクリック

続いて、エンドユーザーの認証内容を登録する必要があります。エンドユーザー自身または管理者より登録できます。
次の手順をご参照ください。
・エンドユーザー自身による認証登録
・管理者よる認証登録

2. エンドユーザー自身による認証登録

下記2つのうち、いずれかの方法で登録できます。
身元確認時の登録
ユーザーポータルからの登録

身元確認時の登録

ユーザーがオンラインMFAを登録済み/未登録によって方法が異なります。

オンラインMFAを登録済みの場合

オフラインMFAに未登録の場合は、オンラインMFAの認証完了時にオフラインMFA用の認証登録を強制されます。

  1. オンラインMFAの認証
  2. オフラインMFA用の認証登録
オンラインMFAが未登録の場合

オンライン/オフラインの認証登録が未完了の場合、マシンで既に設定している認証で認証完了後にオフラインMFA用の認証登録を強制されます。

  1. 既に設定している認証要素で認証
  2. オフラインMFA用の認証登録
ユーザーポータルからの登録

必要に応じて、次の手順により任意の認証をオフラインMFA用に登録することも可能です。

  1. ユーザーとしてADSelfService Plusにログイン
  2. [登録]タブをクリック
  3. オフラインMFAに使用する任意の認証を登録
  4. [保存]をクリック

管理者による認証登録

CSVファイルまたは外部データベース(Oracle、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQ)からデータをインポートすることで
一括でユーザーの認証を登録できます。

3. クライアントマシンの登録

ユーザーがオフラインMFAに必要な認証を登録している場合、クライアントマシンをオフラインMFAに登録する必要があります。

MFAの認証完了後、次の画面が表示されます。

 

特定ユーザーのオフラインMFA用にクライアントマシンを登録した場合、
ユーザーの認証登録データはADSelfService Plusサーバーから安全に送信され、
オフラインMFA用の対象マシンに暗号化されたデータとして保存されます。
このプロセスは、認証データを最新の状態に保つため定期的に繰り返されます。
詳細は、ヘルプドキュメントのクイック登録をご参照ください。

各手順をご参照ください。

クライアントマシンをオフラインMFAに自動登録
登録をスキップ

クライアントマシンをオフラインMFAに自動登録

<管理者側の設定>

  1. [設定]タブ-->[セルフサービス]-->[マルチファクター認証]-->[詳細設定]をクリック
  2. [エンドポイントMFA]タブにある「オンライン認証が成功した後、オフライン MFA 用にユーザーのデバイスを自動的に登録します。」オプションにチェックを入れる
  3. [保存]をクリック

<Windowsログイン画面>
次の画面にて、[登録と続行]をクリックします。

操作例
登録をスキップ

オフラインMFA用のマシンとして登録をしない場合は、[スキップ]をクリックします。

補足

次の点をご参照ください。
オフラインMFAの登録解除方法
詳細設定

オフラインMFAの登録解除

登録を解除するには、2つの方法があります。
オフラインMFA登録レポートから解除
エンドユーザー自身により解除

オフラインMFA登録レポートから解除
  1. [レポート]タブ-->[登録レポート]-->[オフラインMFA登録済みマシンのレポート]をクリック
  2. 対象ドメインを選択し[生成]をクリック
  3. 出力されたレポートから登録解除するマシンにチェックを入れ[登録解除]をクリック
エンドユーザー自身により解除する
  1. ユーザーとしてADSelfService Plusにログイン
  2. [登録]タブ-->歯車アイコンの[管理]をクリック
  3. [オフラインMFAデバイス]をクリック
  4. [登録解除]をクリック
オフラインMFAが設定されていない/ユーザーのマシンが未登録の場合

次の場合を除き、ユーザーのマシンへオフラインアクセスは拒否されます。

  • ADSelfService Plusサーバーが到達不能またはダウンしている場合にMFAをスキップする]オプションが有効な場合:
    本オプションが有効な場合、ADSelfService Plusサーバーが到達不能またはダウンしている場合にMFAをスキップすることができます。
  • マシンベースのMFAを有効化している場合:
    マシンベースのMFAでは、デフォルトで対象マシンに対してMFAを強制しません。
    強制するには、対象マシンにチェックを入れ、[MFAの管理]-->[強制]を選択してください。

詳細設定

次の詳細設定は、オフラインMFAをより効果的にご利用いただけます。

  • [オンライン認証が成功した後、オフラインMFA用にユーザーのデバイスを自動的に登録します。]オプションが有効な場合:
    本オプションでは、オンラインMFAの認証に成功時、ユーザーに通知することなく、オフラインMFAを行うマシンとしてに自動登録されます。
  • [ユーザーによるオフラインMFAの実行を「n」-「試行以降制限します」]オプションが有効な場合:
    本オプションが有効な場合、オフラインMFAの試行を日数または試行回数で制限できます。制限を超えた場合、ユーザーはADSelfService Plusに再接続する必要があります。

    ・組織の要件に適した値を入力することを推奨しております。必要な値よりも低いしきい値を設定した場合、
    ユーザーがマシンにアクセスできなくなる可能性があります。
    ・セルフサービスポリシー、MFA設定、詳細設定、およびオフラインMFA登録に関する変更は、
    オンラインMFAを完了時のみに登録ユーザーのマシンに反映されます。
    ・設定した制限は、特定ユーザーが特定のマシンでオンラインMFAを実行時にリセットされます。