iOSアプリのサイレントインストール方法(MDM)
作成日:2023年8月8日 | 更新日:2024年3月5日
本稿ではMDMタブで管理されているiOSデバイスに対し、エンドユーザーの操作なしにアプリケーションをインストールする方法(サイレントインストール)について説明します。サイレントインストールは、エンドユーザーによるApple IDでのログインが不要となる点が通常のインストールと異なります。そのため組織によるApple IDの管理が不要になるメリットがあります。
前提条件
- 組織がApple Business Manager(ABM)/Apple School Manager(ASM)アカウントを所持していること
- 管理対象がiOS 9.0以降であること
- 管理対象が監視モードであること
サイレントインストールの方法
以下の手順から、配布するアプリケーションをリポジトリに追加し、管理対象に配布します。
*Endpoint Central Cloud MDMで配布するアプリケーションはリポジトリに追加することが必要です。リポジトリ追加されたアプリケーションのみ、関連付け(配布)することができます。
*以下ABMを利用している場合について説明します。ASMをご利用の場合は文中のABMの箇所をASMと読み替えてください。
アプリケーションをリポジトリに追加
ABMのサーバートークンをEndpoint Central Cloudにアップロードすることで、ABMサーバーとEndpoint Central Cloudサーバーを同期します。同期が完了すると、ABMで購入されたアプリケーションはEndpoint Central Cloud MDMのリポジトリに自動的に追加されるようになります。
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- ABM ポータルにログインし、 [環境設定]→[お支払いと請求]を表示する
- 右下の「コンテンツトークン」の[ダウンロード]をクリックして、サーバートークンをダウンロードする
- Endpoint Central Cloudコンソールの[モバイルデバイス管理]→[管理]→[リポジトリを追加する]→[Appleアプリケーション管理]を表示する
- [法人用アプリの構成]をクリックする
- 画面から、サーバートークンをアップロードする
- 「ロケーショントークンのアップロード」で上記でダウンロードしたABMサーバートークンを選択
- 「通知メールアドレス」からトークンの有効期限切れ時に通知する宛先を入力
サーバートークンのアップロードが完了すると、トークンの詳細がコンソール上に表示されるようになり、ABMで購入されたアプリケーションがリポジトリに自動的に追加されます。
アプリケーションをグループまたはデバイスに関連付け
リポジトリに追加されたアプリケーションを下記手順でサイレントインストールします。
- [管理]→[グループおよび装置]から[グループ]または[デバイス]をクリックする
- アプリケーションを配布するグループまたは端末名の左にあるチェックボックスにチェックを入れ、[アクション]から[アプリを配信する]をクリックする
- 配信するアプリを選択する
- 「インストールの種類」で「サイレントインストール」を選択する
サイレントインストールが可能なアプリケーションは、ABMで購入し、リポジトリに同期したアプリケーションに限ります。それ以外のアプリケーションではサイレントインストールを選択した場合にも、ユーザーの操作が必要となります。