ワークグループ環境の管理対象を追加する際に、コンピューター名が表示されない
作成日:2020年2月27日 | 更新日:2020年6月17日
この記事では、ワークグループ環境のPCを管理対象に追加し、エージェントをDesktop Centralコンソール画面からインストール(プッシュインストール)する際に、画面が「読み込み中」のままか、または「このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません。」と表示される場合の対策について説明しています。
ワークグループ環境の管理対象を追加する際に、コンピューター名が表示されない
問題
管理タブ > SoM設定 > 管理対象 > PCの追加 > ドメイン においてWorkgroupを選択しても、以下のいずれかの状態となり、コンピューター名が表示されません。
- (A) コンピューター名が一覧に存在しない
- (B) 「読み込み中」のまま変わらない
- (C) 「このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません。」というエラーが表示される
原因
- (A) 「管理されたPCを非表示にする」にチェックが入っている
- (B) SMB v1 が有効化されていない
- (C) 「コンピューターブラウザー」サービスが稼働していない/NetBIOS over TCP/IPが有効化されていない
解決方法
(A) コンピューター名が一覧に存在しない場合
- 管理タブ > SoM設定 > 管理対象 > PCの追加 > ドメイン においてWorkgroupを選択し、「管理されたPCを非表示にする」のチェックを外します。
- それでも表示されない場合は、以下の回避策を実行します。
(B) 「読み込み中」のまま変わらない場合
SMB v1を有効化します。
- SMB v1を有効化し、Desktop Centralがインストールされたコンピューターを再起動する(SMB v1が有効化されると、"computer browser"サービスが起動する)。
- ネットワークと共有センターのネットワークディスカバリを有効化する。
SMB v1には脆弱性があるため、セキュリティ上のリスクが伴います。SMB v1を有効化したくない場合は(A)の回避策を実行します。
(C) 「このワークグループのサーバー一覧を現在、利用できません。」(The list of servers for this work group is not currently available)というエラーが表示される
このエラーは、ネットワーク上を参照した際にアクセスできなかった場合OSで表示されるエラーです。以下の原因が考えられます。
- Windowsの「コンピューターブラウザー」サービス(「ネットワーク探索」機能の前身)が稼働しているコンピューターが存在しない
- NetBIOS over TCP/IPが使用されていない
Windows Vista以降/Windows Server 2008以降のWindows OSでは、ネットワーク探索はデフォルトで無効になっているため、ネットワーク探索を有効化します。または、NetBIOS over TCP/IPを有効化します。
NetBIOS over TCP/IPの有効化にはセキュリティ上のリスクがあるため、可能な限り(A)の回避策を実行します。