Endpoint Central オンプレミス版 ナレッジベース

ネットワーク設定によるサーバーの帯域制限


この記事では、Endpoint Central 11.2.2325.1 以降のビルドで利用可能な「ネットワーク設定」について説明しています。

ネットワーク設定

この設定は、Endpoint Centralサーバーと直接通信するエージェント・セキュアゲートウェイサーバーを経由してEndpoint Centralサーバーと通信するエージェント・配信サーバーの合計がおおむね200台以上の場合に推奨されます。
また、ネットワーク設定を頻繁に変更するとEndpoint Centralサーバーの負荷が上昇する可能性があります。そのため、実際に検証した上で設定することを推奨します。
ネットワーク設定の適用される範囲

Endpoint CentralサーバーのNICにおけるネットワーク送信帯域の上限を設定する機能です。この設定は、Endpoint Centralサーバーとの直接通信 かつ パッチ配布・ソフトウェア配布の通信に対してのみ適用されます。その他の構成の配布やリモート制御機能には適用されないほか、配信サーバーと配下のエージェントの通信に対しても適用されません。

ネットワーク設定の有効化

以下の手順で設定します。

  1. Endpoint Centralコンソール画面の「管理」タブ→「サーバー設定」→「ネットワーク設定」を開きます。
  2. 「帯域制限の有効化」にチェックを入れます。
  3. 「サーバーの配布帯域」には、Endpoint Centralサーバーマシンで利用可能な帯域値の上限値を入力します。
    Windows ServerのNICにおける速度キャパシティーの確認方法
    コントロールパネル→ネットワークとインターネット→ネットワークの状態とタスクの表示→接続: イーサネット をクリックして開き、「接続」のなかの「速度」を確認します。

    なお、実際に使用される帯域幅は、Endpoint CentralサーバーマシンのNICの性能、使用するイーサネットケーブルの品質、ルーターで利用可能な帯域などに影響を受けます。

  4. Endpoint Centralが使用する帯域幅の割合を指定します。特定の曜日・時間帯にのみ帯域幅を制限する場合は「特定の日」を選択し、曜日・時間スロット・帯域幅を指定します。ただし、帯域を小さくしすぎると配布にかかる時間が長くなります。
    時間帯を指定する場合、時間スロットがなるべく連続するように設定してください。以下の例のようにします。

    • 適切な例:
      13:00 - 16:00 : 80%
      16:00 - 21:00 : 70%
      →13:00から21:00まで連続している
    • 適切でない例:
      12:00 - 15:00 : 80%
      16:00 - 21:00 : 70%
      →制限スロットが連続していない(この場合、15:00から16:00の時間スロットの設定を作成して対応します)
  5. 必要に応じて「配布帯域が推奨値を下回った場合、製品ユーザーに通知」にチェックを入れて宛先を指定します。
  6. 保存をクリックします。

以上でネットワーク設定が完了します。
なお、ネットワーク設定を有効化すると、パッチ配布やソフトウェア配布の構成において、備考欄に「帯域幅制限によりファイルのダウンロードが遅延しました」と表示されることがあります。これは、帯域制御が適用される時間帯において、配布時間を最適化するために多数のエンドポイントに対して配布がバッチで順番に実行されたことを示します。

 
この記事はこちらの英語ドキュメントを基に作成されています。