WMIによるディスク使用率の監視ができない。ダイヤルグラフが表示されない。
作成日:2013年5月31日 | 更新日:2022年2月3日
現象
WMIによるディスク使用率の監視でダイヤルグラフが表示されない。
パーティション監視も追加されない。
解決方法
トラブルシューティング実施前に下記を確認します。
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- WMIを用いたディスク使用率がこの装置に関連付けられていない場合は、監視の関連付けを行います。
- 該当の装置のスナップショット - [認証設定の変更] - [認証テスト]を実行し、WMI認証に成功するか確認。
- 装置スナップショット -> [装置情報] -> [タイプ]の項目で、デフォルトにあるwindowsのテンプレートを選択しているかを確認します。
※カスタムで作成したテンプレートを適用した装置はWMI監視を行うことはできません。 - 装置を追加直後の場合、最初のポーリングが実施されるまで待機します。
- 以下のユーザーガイドを参照し、ダイヤル表示を有効化する
http://help.opmanager.jp/dialgraph_v12
上記の基本事項を確認後、問題が無い場合には以下のトラブルシューティングを実行します。
<手順>
1)監視テストの実行
装置スナップショット -> [監視] -> [パフォーマンス]より、ディスク使用率の監視テストを実行します。( [監視テスト…]をクリック)
監視がテストリクエストに応答することを確認してください。 応答した場合、ダイアルグラフが表示されます。
2)名前解決の確認
監視対象装置がOpManagerインストールサーバ上で名前解決できるかを確認します。
nslookup <ホスト名>
nslookup <IPアドレス>
または、C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts ファイルに<IP> <ホスト名>が記載されているかを確認してください
3)DNSサフィックス設定の確認
OpManagerのインストールサーバ上で、TCP/IP詳細設定でDNSサフィックスが有効になっているかを確認します。
4)WMI通信の確認
OSの機能であるwbemtest.exeで、WMI通信を行えるかを確認します。
- [Windowsスタートメニュー]のテキストボックスで wbemtest.exe と入力し
[Windows Management Instrumentation テスト] ウィンドウを表示します。 - [接続]ボタンを押下し、対象装置について以下情報を入力後、再度[接続]ボタンを押下します。
[名前空間] : \\[hostname]\root\cimv2
[ユーザー] : 管理者権限のユーザ名
[パスワード] : パスワード
[名前空間]、[ユーザー]、[パスワード]について、localhostの場合には変更する必要はありません。 - [クエリ]ボタンを押下し、以下クエリを入力します。
select * from Win32_LogicalDisk where DriveType=3 - 表示された[クエリ結果]について、表示されたオブジェクトをダブルクリックします。
表示される[オブジェクトエディター]ダイアログの右部[MOFの表示]ボタンを押下します。 - 表示された[MOF]ウィンドウでは、パフォーマンスカウンタがアルファベット順で表示されます。
一覧の中に「Size= 」,「FreeSpace=」が表示されるかどうかをご確認ください。 - ディスク使用率は以下の通りで求められます。
Size-FreeSpace*100/Size
注意事項)
ハードディスクドライブが複数ある場合は、それぞれのドライブのディスク使用量の和とそれぞれのドライブのサイズの和を計算してディスク使用率を求めます。
5) wbemtest.exe で正常に「Size= 」,「FreeSpace=」を取得できない場合
監視対象装置はWMIの通信に問題がある、またはインスタンスを正常に取れない設定であるか、
あるいは実装がなされています。
この原因を解析するためにはベンダに問い合わせる必要があります。
6) wbemテストで正常に「Size= 」,「FreeSpace=」を取得できる場合
原因解析のため以下の資料を弊社サポートまでお送りください。
- 該当の装置のスナップショット画面のスクリーンショット画像
- ディスク使用率の監視項目において、監視テストを実行し表示された画面のスクリーンショット画像
- 該当の装置のスナップショット - [認証設定の変更] - [認証テスト]を実行し、
表示された画面のスクリーンショット画像 - 手順 4)-5. において、「Size= 」,「FreeSpace=」が表示された画面のスクリーンショット画像
- OpManagerが監視に使用するスクリプトを実際に手動で実行した際の結果がわかる資料以下手順でスクリプトを実行してください。
1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。
2. OpManager\conf\application\scriptsに移動します。
3. 以下のスクリプトを実行します。装置名、ホスト名、パスワードをそれぞれ入力してください。cscript disk.vbs <device Name> <Domain Name><userName> <Password>
<device name>・・・装置名にはホスト名とIPをそれぞれご入力ください。
<Domain Name><user Name>・・・ホスト名
<Password>・・・パスワード4. 装置名としてホスト名とIPをそれぞれ入力した実行結果を、
テキストファイルまたはスクリーンショット画像に保存してお送りください。 - [設定] -> [システム設定]のログにて、WMIのみ有効に設定し、一時間ほど経過後、デバッグログの解析のため以下のナレッジベースを参照し、サポート情報ファイルを作成しご送付ください。
[OpManager]調査用ログの取得手順
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=2326
【対応リリース】x.x
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OpManager 製品紹介ページはこちら ↓
https://www.manageengine.jp/products/OpManager/
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