OpManager ナレッジベース

SNMPトラップのVarbindの設定の仕様について確認したい


要望

SNMPトラップのVarbindの設定の仕様について確認したい。

解説

VarBindについて、複数の値がある場合は、
それぞれ一つ目の値から $0,$1,$2,$3… という変数で個々の値を指定することができます。

なおSNMPv2に対応するMIBからトラップの定義をロードしてトラップを登録した場合、SNMPトラッププロセッサのトラップの本文の設定にてVarBindの引数が$2から設定されます。
これはV2 Trap(SMI v2で定義されたNOTIFICATION-TYPEの場合)VarBind(VariableBindings)の1つ目($0)には、SysUpTime(エージェントが起動してからの経過時間) 2つ目($1)には、Trap
OID(V2 Trapの識別するためのOID)がデフォルトで含まれているため、あえてこれら2つのデフォルトのVarBindの情報を省略するために$2から設定しています。

MIB上に定義されているvarbindの項目はOBJECTSフィールドになります。

例)
OpManager上にあるJUNIPER-MIBには以下のトラップが定義されています。

jnxFruOffline NOTIFICATION-TYPE
OBJECTS { jnxFruContentsIndex,
jnxFruL1Index,
jnxFruL2Index,
jnxFruL3Index,
jnxFruName,
jnxFruType,
jnxFruSlot,
jnxFruOfflineReason,
jnxFruLastPowerOff,
jnxFruLastPowerOn }
STATUS current
DESCRIPTION
"A jnxFruOffline trap signifies that the SNMP
entity, acting in an agent role, has detected
that the specified FRU (Field Replaceable Unit)
has gone offline in the chassis."
::= { jnxChassisTraps 10 }

 

上記の場合、JUNIPER-MIBをロードしSNMPトラッププロセッサに登録するとOpManagerのSNMPトラッププロセッサの本文には以下の通り設定されます。

$Source からトラップを受信しました。トラップの詳細は次の通りです。,
jnxFruContentsIndex=$2
jnxFruL1Index=$3
jnxFruL2Index=$4
jnxFruL3Index=$5
jnxFruName=$6
jnxFruType=$7
jnxFruSlot=$8
jnxFruOfflineReason=$9
jnxFruLastPowerOff=$10
jnxFruLastPowerOn=$11

また、MIBからトラップをロードしない形でトラッププロセッサーを作成した場合、本文は以下の通り設定されます。

SNMP Varbinds $* にてトラップ$TrapName を $SourceMO(displayName) から受信しました。

$*は、varbindの詳細を1番目から順に出力する変数であるため、トラップアラートの本文には全てのvarbindの詳細が出力されます。
しかしながら、トラップの内容によっては可読性が低く、各varbindの値を正確に確認することが困難であることが多いため、
トラッププロセッサーでvarbindに関する編集を行う場合は、MIBからトラップをロードすることを推奨いたします。

関連)
新規に登録したSNMPトラッププロセッサのVariable Bindの$の変数がv1トラップの場合$0から始まり、v2トラップの場合$2から始まる
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=4947

【対応リリース】 6.0以降

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