カスタムグループの作成
本記事では、Patch Manager Plus で管理対象コンピューターをグループ化する「カスタムグループ」機能について説明しています。
※ Endpoint Centralではコンピューター/ユーザーのグループ化が可能ですが、Patch Manager Plusではコンピューターのみグループ化が可能です。
カスタムグループ機能
カスタムグループは、管理対象コンピューターをグループ化する機能です。パッチ配布やパッチ拒否、パッチテストを実施する場合のテストグループとして対象を指定する際などに使用します。
前提条件
カスタムグループを作成/編集するには、以下のいずれか権限を持つ製品ユーザーである必要があります。
- Administrator権限をもつ製品ユーザー
- パッチ配布に関する権限を持つTechnician権限のある製品ユーザー
「管理」タブ →「グローバル設定」→「カスタムグループ」→「設定」において、コンピューターカスタムグループの閲覧権限をtechnicianユーザーに対して付与するかどうかを設定できます。
また、一つのカスタムグループに対して、異なる複数のドメイン/ワークグループに所属するコンピューター/ユーザーを含めることができます(Patch Manager Plus10.0.519以降)。
Active Directoryと同期して、ADドメインやOU、グループを条件とした動的カスタムグループを作成することができます(Patch Manager Plus 11.3.2400.33以降)。
カスタムグループは、主に以下の目的で使用します。拠点ごとに管理範囲を区分するような場合は、カスタムグループよりもリモートオフィスを作成することをお勧めします。
- パッチ配布、各種構成を適用する対象として選択する
- 製品ユーザーごとの管理対象範囲を制限する(※拠点ごとに制限する場合はリモートオフィスをご検討ください)
など
カスタムグループの種類
カスタムグループには以下の3種類があります。
- 静的カスタムグループ
コンピューターを一覧から手動で選択するか、Active Directoryからインポートして静的カスタムグループを作成します(Active Directoryからインポートするには、ドメインを登録する必要があります)。 - ユニークカスタムグループ
静的カスタムグループと同様に、コンピューターを手動で選択して作成します。
ユニークカスタムグループに所属するコンピューターは、他のユニークカスタムグループに所属できません。 - 動的カスタムグループ
条件を指定し、指定した条件のコンピューターを動的にグループに所属させることができます。
なお、テストグループの設定や一部レポートにおけるフィルタリングなどの条件、一部構成の対象として、動的カスタムグループを選択できません。
OS名、OSバージョン、OSアーキテクチャ、コンピューターの種類、コンピューター名、IPアドレス範囲、ソフトウェア名 などで条件を設定できます。
カスタムグループの作成手順
(A) 静的カスタムグループ・ユニークカスタムグループの手動作成
- 「管理」タブ →「グローバル設定」→「カスタムグループ」を開きます。
- [新しいグループの作成]をクリックします。
- グループ名および説明を入力します。
- グループ名: 任意のグループ名を入力します。必要に応じて説明を入力します。なおグループ名には、「%/:;?*\'|\\"」を使用できません。またグループ名は100文字以内である必要があります。
- 説明: 必要に応じて「説明の追加」をクリックし、説明を入力します。
- カテゴリ: 作成するグループの種類を 静的 / ユニーク から選択します。
- メンバーシップ:手動で追加するか、ADと同期するかを選択します。
(手動の場合)グループに所属させたいコンピューターまたはユーザーを選択します。- ツリーから選択:ドメイン/ワークグループにチェックを入れるか、各ドメイン/ワークグループの [+] をクリックしてツリーを展開し、コンピューターを選択します。選択されたコンピューターは右側の「追加されたPC」に表示されます。
- 一覧から選択: コンピューター一覧から選択します。
- インポート: CSVファイルからインポートします。
(例)Computer Name,Domain Name
PC01,CompanyADomain
PC02,CompanyBDomain(ADと同期する場合)[+ 選択 ADグループ]をクリックして、同期するADグループを選択します。
選択したADグループ内にサブグループが存在する場合、サブグループも別の同種のグループとして自動的に作成されます。自動的に作成される場合のグループ名は "<グループ名> - <親OU名> - <ドメイン名>" になります。ただし既にあるグループと名前が重複する場合は "<グループ名> - <親OU名> - <ドメイン名> (1)" のように名前に数字がつきます。
- ツリーから選択:ドメイン/ワークグループにチェックを入れるか、各ドメイン/ワークグループの [+] をクリックしてツリーを展開し、コンピューターを選択します。選択されたコンピューターは右側の「追加されたPC」に表示されます。
- [グループの作成]をクリックします。
(B) AD同期による静的カスタムグループの自動作成
Patch Manager PlusがActive Directoryサーバーと同期している環境において、特定のADパスとの定期的な同期によって静的カスタムグループを自動的に作成可能です。
- 「管理」タブ →「グローバル設定」→「カスタムグループ」を開きます。
- 「同期設定」タブを開きます。
- Syncでは、ADグループ/OUのうち同期対象にチェックを入れます。
- 自動作成するグループ名のフォーマットを指定します。デフォルトでは、"<オブジェクト名>_<親OU名>_<ドメイン名>" です。
- [+ADパスを追加] をクリックし、同期するグループ/OUのパスを指定します。
選択したADグループ内にサブグループ/子OUが存在する場合、サブグループ/子OUに対応する別のカスタムグループが自動的に作成されます。自動的に作成される場合のグループ名は "<グループ名> - <親OU名> - <ドメイン名>" になります。ただし既にあるグループと名前が重複する場合は "<グループ名> - <親OU名> - <ドメイン名> (1)" のように名前に数字がつきます。
- 「プレビューおよび保存」をクリックします。
(C) 動的カスタムグループの場合
- 「管理」タブ →「グローバル設定」→「カスタムグループ」を開きます。
- [新しいグループの作成]をクリックし、「コンピューター」 を選択します。
- グループ名: 任意のグループ名を入力します。必要に応じて説明を入力します。なおグループ名には、「%/:;?*\'|\\"」を使用できません。またグループ名は100文字以内である必要があります。
- カテゴリ: 作成するグループの種類を 動的 に設定します。
- 条件: 条件を設定します。
- [保存]をクリックします。