ADSelfService Plus ナレッジベース

「高可用性」機能の設定方法


本ナレッジでは、高可用性の設定方法をご紹介します。

本ナレッジは、本社ページ(Configuring high availability in ADSelfService Plus)をもとに作成しています。

【目次】

前提条件

  • プライマリサーバーおよびセカンダリサーバーに最新ビルドADSelfService Plusをインストールする必要があります。
    (アップグレード方法は、サービスパックのインストール手順(アップグレード方法)をご確認ください。)
  • プライマリサーバーおよびセカンダリサーバーは、以下の条件を満たす必要があります。
    • 「フェイルオーバー」および「セキュアゲートウェイサービスアドオン」を購入していること
      ※詳細は、価格表のオプションページをご参照ください。
    • ADSelfService PlusをWindowsサービスとして実行していること
    • プライマリサーバーおよびセカンダリサーバーにインストールするADSelfService Plusはどちらも、
      同じビルド(バージョン)、および、同じアーキテクチャ (32ビット/64ビット)であること
    • 下記設定方法で指定するプライマリサーバー、セカンダリサーバー、[バーチャルIPアドレス]に指定するサーバー)は、同じネットワークおよび同じドメインに存在していること
    • ドメイン管理者権限を持つサービスアカウントを使用し、Active Directoryでドメインを構成すること
      ※プライマリサーバー、セカンダリサーバーに同じアカウントの資格情報を設定する必要があります。
      ※ドメイン管理者権限は、高可用性の初期設定時にのみ必須です。
      -->高可用性を構成後、構成されている他の機能に基づいて、サービスアカウントが持つ権限を変更できます。
    • プライマリサーバーおよびセカンダリサーバー間で、ADSelfService Plusインストールフォルダーを中断することなく共有できること
  • 仮想IPアドレスは、プライマリサーバーおよびセカンダリサーバーと同じIP範囲内にある必要があります。
    ※仮想IPアドレスは、「プライマリサーバーとセカンダリサーバーへのアクセスに使用される未使用の静的IPアドレス」です。

    未使用の静的IPアドレスを確認するには、コマンドプロンプトにて、ランダムなIPにpingを実行してください。
    pingを実行後、リクエストタイムアウトエラーが表示された場合、IPは未使用であり仮想IPアドレスとして使用できます。※高可用性が構成されますと、この仮想IPアドレスがADSelfServicePlusへのアクセスに使用されます。
  • 高可用性を高めるために、サポート対象の外部データベースサーバー(PostgreSQL および Microsoft SQL)のご利用を推奨いたします。
    組み込みのPostgreSQLを利用する場合、プライマリサーバーに障害発生時、データベース障害が発生する可能性があるためです。

設定方法

以下の画像も併せてご参照ください。

  1. 管理者としてADSelfService Plusにログイン
  2. [管理]タブ-->[Enterprise Essentials]-->[高可用性]をクリック
  3. [高可用性を有効にする]にチェックを入れる
  4. 各項目を指定
    プライマリーサーバーのURL:手順1でログインしたADSelfService PlusへアクセスするURLが自動入力されます。
    待機サーバーネーム/IP:セカンダリサーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
    資格情報フィールド:セカンダリサーバー上のスーパー管理者の資格情報(ユーザー名・パスワード)を入力します。
    Virtual IPフィールド:次の項目を入力します。

    バーチャルIPアドレス:プライマリサーバー、セカンダリサーバー両方にアクセスするために使用される仮想IPアドレス
    バーチャルホスト名:適切な仮想ホスト名(仮想ホスト名:仮想IPアドレスに付けられたエイリアスです)

  5. [保存]をクリック
  6. プライマリサーバーを再起動
  7. セカンダリサーバーを再起動
  8. 下記手順により「アクセスURL」として[バーチャルIPアドレス]を指定
    1. [管理]タブ-->[製品設定]-->[接続]をクリック
    2. 画面右上の[アクセスURLを設定]-->表示されたポップアップ画面上で[バーチャルIPアドレス]と同じIPアドレスを指定
  9. IPアドレスの許可/制限機能にて[バーチャルIPアドレス]を指定
    (詳細は、管理者ログインの許可/制限の「管理者ログインを許可する方法」をご参照ください。)

手順は以上となります。