Endpoint Central オンプレミス版 ナレッジベース

エージェントのアンインストール方法・ライセンスの消費の解消方法


この記事では、Endpoint Centralエージェントをアンインストールする方法について説明しています。また、エージェントがインストールされていた端末に関し、Endpoint Centralのライセンスの消費を解消する方法についても説明しています。

エージェントアンインストール時の注意点

  • Endpoint Centralを使用して管理対象に適用した構成は、エージェントをアンインストールしても元に戻りません。
     
  • セルフサービスポータルのショートカットをデスクトップ上に表示させている場合、エージェントをアンインストールしてもショートカットが残存します。ショートカットを無効にした後にエージェントをアンインストールします。
     
  • 本記事では「Endpoint Central 10.1.2215.1」以降のビルドについて説明しています。「10.1.2215.1」よりも前のビルド(既にサポートが終了しています)をご利用の場合、本記事で説明している各ファイル名に含まれる「uems」は、「desktopcentral」や「DC」に適宜読み替えてください。

目次

 


 

エージェントのアンインストール方法

 


各管理対象PC上でアンインストールを実行する方法
  • 前提条件(ワンタイムパスワードの確認)
    エージェントのアンインストール時にワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求するかどうかについて、Endpoint Centralのコンソール画面上で設定できます。
     
    ワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求するように設定した場合、エージェントのアンインストール時には、まず企業・組織のIT管理者(Endpoint Centralのコンソール画面へのログイン権限をもつ人)がコンソール画面上でOTPを確認し、そのOTPを使用してアンインストールを実行することになります。
    すなわち、OTPの入力を要求するように設定しておくことで、各コンピューターを使用するエンドユーザーはIT管理者の許可なしにはエージェントをアンインストールすることができなくなります。
     
    OTPの入力を要求しない設定にしておくと、各コンピューターを使用するエンドユーザーは自己判断でエージェントをアンインストールすることができます。
    • ワンタイムパスワードの設定の確認・変更方法
      1. Endpoint Centralのコンソール画面を開きます。
         
      2. [エージェント]タブ → [設定] → [エージェント設定] → [エージェント保護設定]小タブ を開きます。
         
      3. 「ユーザーによるエージェント/配信サーバーのアンインストールを制限する」が有効化されているかどうかを確認し、必要に応じて変更(有効→無効、または 無効→有効)します。
        • 当項目にチェックが入っている(有効化されている)場合、エージェントのアンインストール時にはワンタイムパスワード(OTP)の入力が必要です。
        • チェックが外れている(無効化されている)場合、ワンタイムパスワード(OTP)を入力せずにエージェントをアンインストールすることができます。
        • 設定を変更(有効 → 無効、または 無効 → 有効)すると、次のリフレッシュサイクル(90分ごと)に、各コンピューターに設定変更が反映されます。
    • ワンタイムパスワードの確認方法
      • 上記の設定によりワンタイムパスワードの入力が有効化されている場合、以下の方法でワンタイムパスワードを確認できます。
        1. [エージェント]タブ → [管理対象] → [PC] を開きます。
        2. 「ワンタイムパスワードの表示」ボタンをクリックします。(「インストール」「アンインストール」ボタンの横にございます。)
  • エージェントのアンインストール手順
    Windows端末
    1. エージェントをアンインストールしたい各コンピューター上で、[コントロールパネル]→[プログラム]→[プログラムのアンインストール]をクリックします。
    2. 「ManageEngine UEMS - Agent」を右クリックし、「アンインストール」をクリックします。
    3. ワンタイムパスワード(OTP)の入力を求められた場合は、上記「ワンタイムパスワードの確認方法」で確認したOTPを入力します。
    4. 以上で、Endpoint Centralエージェントのアンインストールが完了します。
    Mac端末

    Mac端末の場合、以下の手順を実行します。なお、エージェントフォルダーに存在するUninstaller(Uninstaller.app)を右クリックし、管理者として実行することでも、同様の操作が可能です。

    1. エージェントをアンインストールしたい各コンピューター上で、ターミナルを開きます。
    2. 管理者として次のコマンドを実行します。
      • ワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求するように設定されている場合

        <エージェントインストールディレクトリ>/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent -cli-totp=<ワンタイムパスワード(OTP)

        ワンタイムパスワードが123456の場合の例:

        /Library/ManageEngine/UEMS_Agent/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent -cli-totp=123456

      • ワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求しない設定の場合

        <エージェントインストールディレクトリ>/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent

        例:

        /Library/ManageEngine/UEMS_Agent/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent

    3. 以上で、Endpoint Centralエージェントのアンインストールが完了します。
    Linux 端末
    1. エージェントをアンインストールしたい各コンピューター上で、ターミナルを開きます。
    2. エージェントのインストールディレクトリへ移動します。

      (例)cd /usr/local/manageengine/uems_agent

    3. スクリプトの実行を許可するため、次のコマンドを実行します(パスワードを求められたら、入力します)。

      sudo chmod +x RemoveUEMSAgent.sh

    4. 次のコマンドを実行します。

      sudo ./RemoveUEMSAgent.sh

    5. ワンタイムパスワード(OTP)の入力を求められた場合は、上記「ワンタイムパスワードの確認方法」で確認したOTPを入力します。
    6. 以上で、Endpoint Centralエージェントのアンインストールが完了します。

 


コンソール画面からエージェントのアンインストールを即時実行する方法
  • 操作を実行するタイミングで、対象のコンピューターがオンラインである(Endpoint Centralサーバーと通信できる)必要があります。
  • 日本語環境の Linux エージェントに対しては利用できない場合があります。
  1. Endpoint Centralのコンソール画面を開きます。
  2. [エージェント]タブ → [管理対象] → [PC]を開きます。
  3. エージェントをアンインストールしたい対象のコンピューターについて、「PC名」列のアイコンが緑色であることを確認します。(アイコンが赤色の場合は通信ができない状態のため、アンインストールが実行できません。)
  4. 対象のコンピューターにチェックを入れて選択します。
  5. 「アンインストール」ボタンをクリックします。
  6. 確認画面が表示されたら、「OK」(「続行します」)のボタンをクリックします。
  7. 以上で、エージェントをアンインストールすることができます。

 


「PCの削除」を利用する方法

上記の「コンソール画面からエージェントのアンインストールを即時実行する方法」と類似の方法として、「PCの削除」があります。
「PCの削除」を利用してエージェントのアンインストールを行うと、対象のコンピューターの情報がEndpoint Centralサーバー上から削除されます。

詳細は「コンソール画面からPCの削除を実行する方法」をご参照ください。

 


Active Directoryとの同期による方法

Active Directoryとの同期によって、自動的にエージェントをアンインストールすることができます。設定方法の詳細は、こちらのナレッジ をご参照ください。

※ Active Directoryとの同期によってエージェントのアンインストールが実行される際には、対象のコンピューターの情報が
Endpoint Centralサーバー上から削除されます。後述の「Active Directoryとの同期によって管理対象から自動的にPCを削除する」も合わせてご参照ください。

 


クリーンアップツールを使用して強制的にエージェントをアンインストールする方法

他の方法ではアンインストールがうまくいかないようなコンピューターからエージェントをアンインストールするには、「クリーンアップツール」を使用してエージェントを強制的にアンインストールします。

  • 各コンピューターを使用するエンドユーザーの方(Endpoint Centralのコンソール画面へのログイン権限をもたない方)は、エージェントの強制アンインストールを自己判断で実行しようとするのはお控えください。
  • 強制アンインストールは、企業・組織のIT管理者の方(Endpoint Centralのコンソール画面へのログイン権限をもつ方)、またはIT管理者から委託を受けた方の判断で実行するようにしてください。
Windows

Windows向けのクリーンアップツールについて、詳細は こちらのナレッジ をご参照ください。

Mac

Mac向けのスクリプトはございません。
なお、ワンタイムパスワードが不明な場合(エージェントのアンインストール時にワンタイムパスワードの入力が要求されるようにあらかじめ設定していたが、その後、通信の不調等により当該設定の解除に失敗した場合など)は、Macエージェントログを添えてサポートまでお問い合わせください。

Linux

Linuxエージェントのアンインストールに失敗した場合、残存したファイルを削除するスクリプトを提供いたします。詳細はお問い合わせください。
なお、ワンタイムパスワードが不明な場合(エージェントのアンインストール時にワンタイムパスワードの入力が要求されるようにあらかじめ設定していたが、その後、通信の不調等により当該設定の解除に失敗した場合など)は、Linuxエージェントログを添えてサポートまでお問い合わせください。

 


 

アンインストール対象のPCの情報をEndpoint Centralサーバー上から削除する方法

エージェントのアンインストールを対象の各コンピューター上で実行した(通常の方法 または クリーンアップツール)のみでは、各コンピューターに関する情報はEndpoint Centralサーバー上に保持されたままとなります(Endpoint Centralのコンソール画面上に、当該コンピューターの情報が残存します)。
また、上記「コンソール画面からエージェントのアンインストールを即時実行する方法」を利用した場合も、同様に情報が保持されたままとなります。
 
エージェントのアンインストール対象のコンピューターについて、今後エージェントを再インストールする予定が特にない場合、管理・運用上の分かりやすさのため以下に沿ってEndpoint Centralサーバー上から情報を削除することをお勧めします。

各コンピューターの情報をEndpoint Centralサーバー上から削除するには、以下のいずれかの方法を使用します(レポートなどの一部の機能を除いて、当該コンピューターに関する情報が削除されます)。

 


コンソール画面から「PCの削除」を実行する方法

管理対象からPCを削除する方法をご覧ください。

 


Active Directoryとの同期によって管理対象から自動的にPCを削除する方法

Active Directoryとの同期により、一定の条件を満たしたコンピューターを自動的にEndpoint Centralサーバー上から削除することができます。
設定方法の詳細は こちらのナレッジ をご参照ください。

上記の「PCの削除」の場合と同様、対象のコンピューターにエージェントがインストールされている(まだアンインストールされていない)場合には、Endpoint Centralサーバー上から情報が削除されるとともに、対象のコンピューター上からエージェントがアンインストールされます。
対象のコンピューターから既にエージェントをアンインストール済みの場合は、情報の削除のみが行われます。

 


 

Endpoint Centralのライセンスの対象から外す方法

Endpoint Centralではエージェントがインストールされている端末の台数が、ライセンスを消費する対象として数えられています。
以下の(A)または(B)のいずれか一方の条件を満たすことで、ライセンスの消費は解消されます。

  • (A)対象のコンピューターの情報がEndpoint Centralサーバー上から削除されている
  • (B)エージェントがアンインストール済みであることが、Endpoint Centralサーバー上に反映されている
    • エージェントのアンインストールを対象の各コンピューター上で実行(通常の方法 または クリーンアップツールを利用)した場合、そのままでは、「エージェントがアンインストールされた」という情報がEndpoint Centralサーバー上に反映されない場合があります。
       
    • エージェントのアンインストールを実行中にエージェントとサーバーとの間で通信が成功した場合にのみ、「エージェントがアンインストールされた」という情報がサーバー上に反映されます。
       
    • 情報がサーバー上に反映されているかどうかは、以下の方法で確認できます。
      1. Endpoint Centralのコンソール画面を開きます。
      2. [エージェント]タブ → [管理対象] → [PC]を開きます。
      3. 対象のコンピューターについて、「PC名」列のアイコンを確認します。
        • アイコンが灰色の場合は、「エージェントがアンインストールされた」という情報がサーバー上に正しく反映されています。
        • アイコンが赤色の場合は、エージェントのアンインストールを実行した際にサーバー上への反映が行われていません。
    • もし情報が反映されていない場合(アイコンが赤色のままの場合)は、ライセンスの消費を解消するには アンインストール対象のPCの情報をEndpoint Centralサーバー上から削除 してください。