リフレッシュサイクル
作成日:2019年6月28日 | 更新日:2024年10月10日
確認ビルド: Endpoint Central 11.3.2400.33
本記事では、Endpoint Centralで用いられている「リフレッシュサイクル」について説明しています。
リフレッシュサイクルとは
リフレッシュサイクルとは、Endpoint Centralエージェントが定期的にEndpoint Centralサーバーと通信する間隔のことです。(または、この通信を行うタイミングを指します。)
Endpoint Centralサーバーに保存された各種の設定情報(パッチやソフトウェアの配布、スキャンの実行など)は、エージェントが
Endpoint Centralサーバーに対して行う定期的な通信によって、エージェント側に取得されます。この通信を規定しているものが、リフレッシュサイクルです。
リフレッシュサイクルに関係がある代表的な機能は以下の通りです。
- スケジュールパッチスキャンや、スケジュールインベントリスキャン
- パッチ配布やソフトウェア配布における、実行ファイルのダウンロード(配布対象端末へのダウンロード)
- パッチ配布やソフトウェア配布における、ダウンロードされた実行ファイルのインストール
(ただし、一定の条件のもとで、リフレッシュサイクルに関係なく「配布ウィンドウ」の開始時刻にインストールが実行されることがあります。詳細は「配布ポリシー」および「配布の実行タイミング」をご参照ください。) - 各種「構成」機能
- 禁止ソフトウェア のアンインストール
など
配布構成におけるスケジュール設定や配布ポリシーの「配布ウィンドウ」などによって、端末に対してある操作を実行する時間帯が制限されている場合、当該の制限を満たしていて、かつ、リフレッシュサイクルのタイミングであるときに、その操作が実際に実行されます。
リフレッシュサイクルの時刻
リフレッシュサイクルは、90分間隔となります。この間隔は製品仕様であるため、変更できません。またリフレッシュサイクルの時刻は、各エージェントごと(各端末ごと)に自動的に割り当てられます。具体的な時刻を確認したり、変更したりすることはできません。
リフレッシュサイクルの目的
エージェントごと(端末ごと)にリフレッシュサイクルの時刻が異なるため、サーバーへの負荷低減やLAN内のネットワーク帯域幅消費の抑制などが可能です。
参考: パッチ/ソフトウェア配布時の帯域消費を抑制するには、どうすればよいでしょうか。
リフレッシュサイクルを待てない場合の対応方法
リフレッシュサイクルの90分間を待たずに、即時にスキャンや配布を実行するには、以下のような方法があります。
- 手動パッチスキャンや手動インベントリスキャンの利用
- 構成を作成する際の「今すぐ配布」の選択
- エージェント側から「構成の適用」をクリックすることによる即時適用(「エージェント側から可能な操作」 →「構成の適用」 をご覧ください)
「今すぐ配布」「手動パッチスキャン」「手動インベントリスキャン」などの即時実行タスクは、リフレッシュサイクルに関係なく即時に実行されます。なお、一度に即時実行できるのは管理対象50台まで(パッチ配布、ソフトウェア配布、エージェントのインストール)/200台まで(その他の操作)です。
また、即時実行タスクに失敗した場合は次のリフレッシュサイクルで再試行されます。詳細は【「配布」と「今すぐ配布」の違い】をご覧ください。
補足情報
【最新ビルドで修正済み】リフレッシュサイクルの時刻に関する不具合
Endpoint Central 11.2.2300.30 では、端末(管理対象端末)を再起動した場合、再起動後1回目のリフレッシュサイクルが(本来のリフレッシュサイクルのタイミングを飛ばして)再起動の90分後になるという不具合が確認されています。なお、再起動した後2回目以降のリフレッシュサイクルは、本来の時刻(再起動を実行したタイミングとは無関係な、各端末ごとに定まった時刻)となります。
この不具合は、Endpoint Central 11.2.2326.1以降(日本国内向けビルドでは11.3.2400.33)において、修正済みです。