Endpoint Central オンプレミス版 ナレッジベース

ステータスが「実行準備完了」から変化しない


ステータスが「実行準備完了」から変化しない原因として、次の理由が考えられます。

A. 構成が適用される90分ごとのリフレッシュサイクルが経過していない

リフレッシュサイクルとは、Desktop Centralエージェントがサーバーと通信する周期のことです。製品の仕様で、エージェントは90分ごとに1度サーバーと通信を行ないます。ユーザー/コンピューターに対する構成の適用は、以下のタイミングで実行されます。

  • ユーザーに対する構成: ユーザーログオン時、ユーザーログオン後、もしくは90分間毎のリフレッシュタイムのいずれか早いタイミングにて適用されます。それまで、状態は「実行準備完了」から変わりません。
  • コンピューターに対する構成は、システム起動時、システム起動後、もしくは90分毎のリフレッシュタイムのいずれか早いタイミングにて適用されます。それまで、状態は「実行準備完了」から変わりません。
構成タブ をクリックして表示されるページの「すべて 構成」一覧から、エージェントの最終連絡時刻と設定の作成時刻を確認できます。エージェントの最終通信時刻が、構成を作成した時刻より遅くなっていればしばらく後に構成が実行されます。
または、次の方法より、構成を直ちに適用できます。
詳細はエージェント側から可能な操作 > 構成の適用 をご覧ください。

 


B. 対象に空のOUを選択している

対象として指定したOUにユーザー/コンピューターが含まれていない場合、状態は変更しません。対象として指定したOUに、その対象範囲内のユーザーとコンピューターが含まれていることを確認します。

 


C. プロキシまたはファイアウォールが遮断している

プロキシやDesktop Centralがインストールされているサーバーのファイアウォールが、管理対象PCから送信される状態更新メッセージを遮断している可能性があります。
ファイアウォールの除外リストにDesktop Centralのポート(初期設定は8020)を追加します。追加の方法は以下の通りです。

  1. スタートボタンをクリックし、コントロールパネルに移動します。
  2. Windowsファイアウォールを選択します。
  3. 除外タブを選択し、「ポートの追加」をクリックします
  4. 「ポート名」と「ポート番号」を追加します
  5. HTTPにポート番号「8020」を、HTTPSにポート番号「8383」を追加します
  6. 「OK」をクリックします

 


D. エージェントのバージョンが最新ではない

エージェントタブ > 管理対象 から、(またはコンソール画面の右側上部にある「ライセンス」リンクから)エージェントバージョンが最新であるか確認できます。最新でない場合、エージェントをアップグレードする必要があります。

 


E. 配信サーバーが構成データを同期していない

コンピューターがリモートオフィスに設置され、配信サーバーを使用している場合、 エージェントタブ > 管理対象 > リモートオフィス よりDS状態を確認します。状態が緑色であれば、正常に稼働しています。

DS状態が正常でない場合、Desktop Centralサーバーと配信サーバー間の通信に何らかの問題が発生しています。ファイアウォールを確認し、すべての必要なポートが開いていること、そして、配信サーバーの最終連絡時刻、次のレプリケーション時刻、そしてアップグレード状態を確認し、配信サーバーが正常であることを確認します。

 


F. クライアントマシンにDesktop Centralエージェントが存在しない

Desktop Centralエージェントが、対象範囲内のすべてのコンピューターにインストールされていない可能性があります。
エージェントタブ > 管理対象 > PC をクリックし、各管理対象のインストール状態を確認します。

Destkop Centralサーバーの管理対象ページから、エージェントが管理対象PCにインストールされているかどうか確認します。エージェントが見つからなかった場合、管理対象PCにエージェントをインストールします。
コンピューターがリモートロケーションにあり配信サーバーを使用している場合、エージェントが適切な配信サーバーと接続しているか確認します。