IPアドレス範囲を指定してエージェントをインストールする方法
作成日:2020年2月20日 | 更新日:2024年10月7日
この記事では、IPアドレスの範囲を指定してEndpoint Centralエージェントをインストールする方法について説明しています。なお、他のエージェントインストール方法については、こちらの「エージェントインストール方法」をご覧ください。
IPアドレス範囲を指定してエージェントをインストール
インストールツールを実行することで、指定したIPアドレスのコンピューターにEndpoint Centralエージェントのインストールを実行します。
前提条件
エージェントをインストールするWindowsコンピューターにおいて「ファイルとプリンターの共有」を有効化し、プッシュインストールに必要なポート(システム要件)が開放されている必要があります。
Windows コンピューターへのエージェントインストール手順
1. 事前準備
- これからエージェントをインストールするコンピューターにおいて、エージェントインストールに必要なポートを開放します。
Windowsの「スタート」→「設定」アプリ →「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」→「共有の詳細設定の変更」→「プライベート/ゲストまたはパブリック/ドメイン(LANのプロパティに応じて選択します)」→「ファイルとプリンターの共有」を有効化すると、139,445ポートが開放されます。
- Endpoint Centralに管理者としてログインします。
- こちらのナレッジにしたがい、ドメイン/ワークグループを追加します。入力した認証情報が、対象PC(または対象PCが含まれるドメイン)で管理者権限を持っていることをかならず確認します。
- 「エージェント」タブ →「エージェント設定」→「一般設定」や「エージェントトレイアイコン」を開き、エージェントインストール後に実行されるアクションに問題がないか確認します(特に必要がなければデフォルトのままで問題ありません)。詳細はこちらをご覧ください。
2. エージェントファイルのダウンロード
- Endpoint Centralにログインします。
- 「エージェント」タブ →「配布」→「エージェントのインストール」を開きます。
- 「その他の方法」(または「他の方法」「Other method」と表示されることがあります)→「コマンドライン」の[エージェントをダウンロードする]をクリックします。
- リモートオフィスを選択し、インストール: エージェント、プラットフォーム: Windowsが選択されていることを確認して[エージェントをダウンロードする]をクリックします。
3. インストールツールのダウンロードと実行
- EC_AGENT_REMOTE_INSTALL_TOOLをダウンロードします。
- ファイル名: EC_AGENT_REMOTE_INSTALL_TOOL.zip
- サイズ: 約 2.7 MB
- SHA 256ハッシュ値: 86c6537274852dba24769b6f387eef91c344adb32f21848444c85cd98a443c19
- Zipファイルを解凍します。
- 先ほどダウンロードしたEndpoint CentralエージェントインストーラーのZipファイルも解凍し、UEMSAgent.msi と UEMSAgent.mst ファイルを、EC_AGENT_REMOTE_INSTALL_TOOLフォルダーに複製します。
- SetupUtility.batファイルを右クリックし、管理者として実行します(セキュリティ上の保護により実行がブロックされる場合は「詳細情報」→「実行」をクリックして実行します)。
- 1、2、3のうちいずれかを入力し、エンターキーを押します。ここではエージェントをインストールするため「1」を入力してエンターキーを押します。
- 1: エージェントをインストールする
- 2: エージェントをアンインストールする
- 3: 既にインストール済みのエージェントをアンインストールし、新たにエージェントをインストールする
- 続いて1、2、3、4、5 のうちいずれかを入力します。
- 1: エージェントを1台のコンピューターにインストールする
- 2: サブネット内の指定したIPレンジのコンピューターにエージェントをインストールする
- 3: サブネット内のipAddressRange.txtで指定したIPレンジのコンピューターにエージェントをインストールする
- 4. ipaddress.txtで指定したIPアドレスのコンピューターにエージェントをインストールする
- 5. computernames.txtで指定したホスト名のコンピューターにエージェントをインストールする(※ このツールを実行しているコンピューターにおいて、ホスト名で名前解決できる必要があります)
- エージェントインストーラーのファイル名を選択します。ここでは1を入力してエンターキーを押します。
- 1: UEMSAgent.smi
- 2: その他の場合(ファイル名を指定します)
- 対象コンピューターのドメイン名(またはワークグループ名)を入力します。
- 管理者権限をもつユーザー名を入力します。
- 入力したユーザーのパスワードを入力します。ここで入力されたドメイン名とユーザー名、パスワードを使用して、エージェントのインストールが実行されます。
- IPアドレスを指定します。
- 1. を選択した場合、対象コンピューターのIPアドレスを入力します。
(例)192.168.22.45
- 2. を選択した場合、サブネットの開始IPアドレスと終了IPアドレスを入力します。
(例)192.168.10.2
192.168.10.30 - 1. を選択した場合、対象コンピューターのIPアドレスを入力します。
- 4. を選択した場合、インストールしたいコンピューターのIPアドレスを改行区切りで記述したipaddress.txtを作成し、事前に同じフォルダーに保存します。
(例)192.168.11.16
192.168.22.19
192.168.1.6 - エージェントインストール完了後、エージェントフォルダーをアンチウイルスソフトソフトのスキャン対象から除外します。
以上で、IPアドレスを指定したWindowsコンピューターへのEndpoint Centralエージェントのインストールが実行できました。
指定したIPアドレス範囲内に、既にエージェントがインストールされたPCが存在する場合、そのPCに対してエージェントはインストールされません(そのPCへのインストールは失敗し、他のPCへのインストールは続行されます)。
Macコンピューター/Linuxコンピューターへのエージェントインストール手順
上記の方法はWindowsコンピューターに対してのみ有効ですが、sshpassコマンドをインストールしたのMacや、Linuxコンピューターに対してIPアドレスを指定してエージェントをインストールする方法が利用可能です。詳細は以下のページをご覧ください。