複数のNICを持つコンピューターにEndpoint Centralをインストールする
作成日:2020年3月26日 | 更新日:2023年3月23日
この記事では、Endpoint Central(Desktop Central)をインストールするコンピューターにNICが複数ある場合の、サーバー側およびエージェント側の設定手順について説明しています。
- 「フェイルオーバーサーバー」を設定している場合は、手順を実行する前に弊社サポート窓口にお問い合わせください
- 特定のIPを使用するようにDesktop Centralを設定した場合、すべてのDesktop Centralエージェントは、設定したIPアドレスを用いてのみサーバーと通信します。設定したIPアドレスがすべてのDesktop Centralエージェントからアクセスできることをご確認ください
- 管理画面にアクセスする際は、Webブラウザーのアドレスバーに「http://<サーバーのIPアドレス>:8020」と指定してください。ホスト名、FQDN、localhostなどの形式で指定しないでください。
- 設定完了後は、管理画面に手動でアクセスしてください
管理対象PCにエージェントを既にインストールしている場合
管理対象PCにエージェントを既にインストールしている場合は、以下の手順を実行します。手動で設定する方法(A)と、自動で設定する方法(B)があります。
(A) 手動で設定する方法
- OSに応じて以下のファイルをダウンロードし、ダウンロード後に名前(拡張子)を変更します。
- Windowsの場合 configureDCAgentServerCommunication.txtをダウンロードし、configureDCAgentServerCommunication.vbsに名前を変更します。
- Macの場合 configureDCAgentServerCommunication_mac.txtをダウンロードし、configureDCAgentServerCommunication_mac.shに名前を変更します。
- Linuxの場合 configureDCAgentServerCommunication_linux.txtをダウンロードし、configureDCAgentServerCommunication_linux.shに名前を変更します。
- 上記手順で名前を変更したスクリプトを、Desktop CentralエージェントがインストールされているPCにコピーします。
- Administrator権限 / ROOT権限でコマンドプロンプト/ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。<DCServer IPAddress>には、Endpoint Central サーバーが使用するIPアドレスを入力します。
Windowsの場合cscript configureDCAgentServerCommunication.vbs <DCServer IPAddress>
例:cscript configureDCAgentServerCommunication.vbs 192.168.112.146Macの場合sudo ./configureDCAgentServerCommunication_mac.sh <DCServer IPAddress>
例:sudo ./configureDCAgentServerCommunication_mac.sh 192.168.112.146Linuxの場合sudo ./configureDCAgentServerCommunication_linux.sh <DCServer IPAddress>
例:sudo ./configureDCAgentServerCommunication_linux.sh 192.168.112.146 - すべてのエージェントがサーバーと通信しているかどうか、Endpoint Centralコンソール画面から確認します。
エージェントタブ > 管理対象 > コンピューター より、フィルター条件を適宜設定したうえで、 「最終接続時刻」(※ビルドによっては「最終連絡時間」表記の場合があります) カラムの時刻を確認し、スクリプト配布時間以降に通信が成功していることを確認します。
(B) 自動で設定する方法
Endpoint Centralのカスタムスクリプト構成を使用して上記の手順を自動化します。なお、この手順は Windows および Mac に対してのみ有効です。
- (A)の手順1 と同様に、対応するスクリプトファイルをダウンロード後、名前(拡張子)を変更します。
- 構成 > スクリプトリポジトリ > リポジトリ > スクリプトを追加する をクリックし、ダウンロードしたスクリプトをスクリプトリポジトリに登録します。
- 「スクリプト名」において、ダウンロードしたスクリプトを指定します。
- 「スクリプトの引数」には、Endpoint CentralサーバーのIPアドレスを指定します。
- カスタムスクリプト機能を使用して、スクリプトを配布します。
- すべてのエージェントがサーバーと通信しているかどうかを確認します。管理タブ > SoM設定 > 管理対象 > コンピューター より、フィルター条件を適宜設定したうえで、「最終接続時刻」(※ビルドによっては「最終連絡時間」表記の場合があります) カラムの時刻を確認し、スクリプト配布時間以降に通信が成功していることを確認します。
複数のNICを持つコンピューターにDesktop Centralサーバーをインストールする
Endpoint Central (Desktop Central) を実行しているコンピューターに複数のネットワークインターフェイスカード(NIC)があり、Endpoint Central (Desktop Central) サーバーの通信を特定のIPアドレスに制限する場合は、次の手順に従います。
Desktop Central 10.1.2119.10 より前のビルド
(※手順1.~3.は2020/8/5追記)
- 管理画面にログインし、[管理]タブ > エージェント設定 をクリックします。
- サーバーのIPアドレスを指定します。
- [IPアドレスの自動更新]オプションを無効にし、[保存]ボタンをクリックします。
- Desktop Centralサーバーがインストールされたコンピューターに接続し、スタート > ファイル名を指定して実行 > Services.msc > ManageEngine Desktop Central Server を選択して、Desktop Centralサービスを停止します。
- Desktop Centralサーバーがインストールされているディレクトリ内の、<インストールディレクトリ>\DesktopCentral_Server\conf\wrapper-user.conf をテキストエディターで開きます。
- wrapper-user.confで-Dbindaddress = "<IP_Address>"を以下のように割り当てます。
例:wrapper.java.additional.15 = -Dbindaddress = "192.168.112.146"
- <インストールディレクトリ>\DesktopCentral_Server\conf内にある ws.modtime ファイルを削除します。
- Desktop Central Serverを起動します。
- 続いて、エージェント側の設定を実行します。
Desktop Central 10.1.2119.10以降のビルド、およびEndpoint Centralのすべてのビルド
- 管理画面にログインし、エージェントタブ > エージェント設定 > 一般設定をクリックします。
- サーバーのIPアドレスを指定します。
- [IPアドレスの自動更新]オプションのチェックを外し、[保存]をクリックします。
- Endpoint Centralサーバーがインストールされたコンピューターに接続し、スタート > ファイル名を指定して実行 > Services.msc > ManageEngine Desktop Central Server を選択して、Desktop Centralサービスを再起動します。
以上で、NICが複数存在するコンピューターでDesktop Centralサーバーを使用する設定が完了します。