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Endpoint CentralエージェントがインストールされたLinuxコンピューターイメージの作成方法


本記事では、Endpoint Centralエージェント(Linux)がインストールされたコンピューターイメージの作成方法について解説します。Windowsコンピューターのイメージ作成はこちら、Macコンピューターのイメージ作成はこちらをご覧ください。

Endpoint Centralエージェントがインストールされているコンピューターイメージの作成方法

Endpoint Centralエージェントには、ドメイン名/コンピューター名の組み合わせで決定する一意のIDがあり、Endpoint Centralエージェントを含むコンピューターイメージを複数配布すると、IDの重複が発生します。
そのままでは管理対象コンピューターの情報が重複するIDをもつ他のコンピューターの情報で上書きされてしまい、Endpoint Centralでの正常な管理ができないため、以下の手順を実行します。
手順

以下の手順を実行します。

イメージの作成時
  1. マスターイメージとして利用するLinuxコンピューターにEndpoint Centralエージェントをインストールします。
  2. マスターイメージとして利用するLinuxコンピューターにおいて、Root権限のあるユーザーでターミナルを開きます。
  3. 以下のコマンドを実行し、エージェントのサービスを停止します。

    sudo systemctl stop dcservice.service (SystemDの場合)
    sudo /etc/init.d/dcservice stop (SysVinitの場合)

  4. LinuxOSImagerをダウンロードします。

    curl https://www.manageengine.com/products/desktop-central/LinuxOSImager.bin

  5. LinuxOSImager.binをダウンロードしたディレクトリに移動し、実行権限を付与します。

    sudo chmod +x LinuxOSImager.bin

  6. 次のコマンドを実行し、マスターイメージを作成するコンピューターに指定します(実行すると、Machine Marked as Imageと表示され、Endpoint Centralサーバーとの通信が停止されます)。

    sudo ./LinuxOSImager.bin set

以上で、コンピューターイメージの作成準備が完了しました。

イメージの配布時
  1. OSイメージを作成して配布します。
    クローニングの具体的な方法は、各種クローニングツールのベンダーにお問い合わせください。
  2. 配布後、各コンピューターでコンピューター名を変更します。
  3. 以下のコマンドを実行してエージェントを起動します。

    sudo systemctl restart dcservice.service (SystemDの場合)
    sudo /etc/init.d/dcservice restart (SysVinitの場合)

  4. コンピューター名が変更されると、エージェントは新たなドメイン/コンピューター名の組み合わせからIDを自動的に再設定し、Endpoint Centralサーバーとの通信を開始します(コンピューター名が変更された場合にのみEndpoint Centralサーバーに接続します。)。
  5. イメージの作成元のコンピューターは、一時的に通信ができない状態になっています。マスターイメージ作成コンピューターの指定を解除し、Endpoint Centralサーバーとの通信を再開するには、以下の手順を実行します。

    1. LinuxOSImager.binを保存したディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行します。

      sudo ./LinuxOSImager.bin reset

    2. 以下のコマンドを実行してエージェントを起動します。

      sudo systemctl restart dcservice.service (SystemDの場合)
      sudo /etc/init.d/dcservice restart (SysVinitの場合)

その他のエージェント配布方法
マスターイメージにエージェントを含めて配布する以外にも、様々なエージェントの配布方法があります。詳細はエージェントのインストール方法をご覧ください。

 
この記事は、こちらのドキュメント(英語)を参照して作成されています。