Linux エージェントのインストール方法
作成日:2019年5月21日 | 更新日:2022年8月25日
本記事では、ManageEngine Desktop CentralのLinuxエージェントのインストール方法について説明しています(アンインストール方法はこちらをご覧ください。)。
Linuxエージェントのインストール
Desktop CentralのLinuxエージェントインストール方法は 4 通りあり、要件に応じて使い分けます。
(A) 端末ごとにbinファイルを実行する手動インストール
インストール準備
- 管理タブ > SoM設定 > エージェント設定 > Linuxエージェントの設定 をクリック
- 「Linuxコンピューターのドメイン/ワークグループを選択」にて、既定ワークグループのlinuxosgroupを選択
- 「変更を保存」ボタンをクリック
※手動インストールでは、認証情報は特に使用しないため、何も選択しなくてよい
インストール
- 管理タブ > SoM設定 > 管理対象 > PCをクリック
- 画面右上の「エージェントをダウンロードする」 > Linuxのローカルエージェント (または対応するリモートオフィスのWANエージェント)をクリック
- DCLinuxAgent.zipがブラウザー既定のフォルダにダウンロードされる
- エージェントをインストールしたい端末へ送付(または、インストールしたい端末から上記の操作を実行する)
- DCLinuxAgent.zipを任意のディレクトリに転送
- ターミナルを開き、rootユーザーでログイン(または必要に応じてsudoコマンドを用いる)
- DCLinuxAgent.zipがあるディレクトリに移動
- 次のコマンドを実行し、zipファイルを解凍する
unzip -e DCLinuxAgent.zip
- 実行後、DesktopCentral_LinuxAgent.binとserverinfo.jsonが同ディレクトリに保存されることを確認
- 次のコマンドを実行し、binファイルを実行する権限を付与
chmod +x DesktopCentral_LinuxAgent.bin
- 次のコマンドを実行し、binファイルを実行
./DesktopCentral_LinuxAgent.bin
/usr/Local/DesktopCentralAgent
以上の操作をPCごとに実行することで、エージェントがインストールされます。
(B) Desktop Centralコンソール画面からのプッシュインストール
インストール準備
- 「管理」タブ > SoM設定の「エージェント設定」 > 「Linuxエージェントの設定」をクリック
- 「Linuxコンピューターのドメイン/ワークグループを選択」にて、既定ワークグループのlinuxosgroupを選択
- 「資格情報を追加」をクリックして任意の資格情報名を入力/登録済みの「認証情報」を選択
※ 選択した認証情報で対象のLinuxにエージェントインストールを実行します。正しい認証情報を選択しているかご確認ください。 - インストール対象の端末で管理者権限を持つ(またはrootユーザー)ユーザー名とパスワードを入力
- 「変更を保存」ボタンをクリック
- 認証情報にて、作成した資格情報を選択
- 「変更を保存」ボタンをクリック
インストール
- 「管理」タブ > SoM設定の「管理対象」 > 「PC」をクリック
- 「PCを追加」ボタンをクリック
- ドメインにて、linuxosgroupを選択
- 「コンピューター名を入力します」にてコンピューターを入力し、キーボードのEnterを押す
- 「次」ボタンをクリック
- 「エージェントをインストール」ボタンをクリック
プッシュインストールにおける注意事項
- エージェント端末のSSH接続を許可する必要があります(ポート番号は22から変更しない)。
- エージェント端末には最新版のOpenSSHがインストールされている必要があります。
- PC名を指定するため、名前解決ができる環境が必須になります。
- リモートオフィスへのエージェント配布には、(A) または (C)の方法を実行します。
- 資格情報にrootを登録し、rootを用いてエージェントのプッシュインストールを実行する場合、/etc/ssh/sshd_config を開き、 PermitRootLogin yesにする必要があります。
- 資格情報はエージェントのインストール/アンインストール時のみでしか使われませんが、資格情報が端末ごとに異なる場合、「Linuxエージェントの設定」にて都度認証情報を変更する必要があります。
※一部のLinuxディストリビューションにおいて、(B)プッシュインストールが実行できない場合があります。既知の不具合をご確認ください。
そういったケースでは、(C)または(A)の方法を代わりに実行します。
以上が、画面からエージェントをプッシュインストールする方法になります。
(C) ツールを使用し、IPアドレスを指定してインストールする方法
ツールを使用して、Linuxに対してLANエージェント/WANエージェントをインストールできます。インストール対象の指定にはホスト名またはIPアドレスを入力し、認証にはユーザー名/パスワードのほか、SSHキーによる認証も選択可能です。
エージェントインストールの準備
エージェントをインストールする対象のLinuxに対して、SSH接続が可能なWindowsコンピューターが必要です。SSHキーを使用した認証の場合は、公開鍵・秘密鍵をそれぞれ保持している必要があります。
インストール対象のホスト名一覧またはIPアドレスを事前に把握します。
エージェントのインストール手順
- 管理タブ > SoM設定 > 管理対象 > PC > エージェントのダウンロード から、Linuxローカルエージェント(または対応するリモートオフィスのエージェント)をダウンロードします。
- こちらのツールをダウンロードし、解凍します。
- ダウンロードしたエージェントファイルを解凍し、Linuxエージェントバイナリ(.binファイル)とserverinfo.jsonをLinux_Agent_Push_Installation_Toolフォルダーにコピーします。
- コマンドプロンプトからLinuxAgentPushInstaller_32bit.exeを実行します。ポート開放が必要ですが、sshキーを使用する場合のポート番号は22番以外も指定可能です。ポート番号は、LinuxAgentPushInstaller_32bit.exe <port> の形式で指定します。アンチウイルスソフトにブロックされる場合は、実行を許可します。
- 数字キーを押してインストールモードを選択します。
- 1. コンピューター名を指定してインストールする (ユーザー名/パスワードによる認証)
- 2. コンピューター名を指定してインストールする (SSHキーによる認証)
- 3. IPアドレス範囲を指定してインストールする (ユーザー名/パスワードによる認証)
- 4. IPアドレス範囲を指定してインストールする (SSHキーによる認証)</li?
- 5. 終了
注意事項
- コンピューター名の指定について
- 以下の例のように、コンピューター名は改行区切りで入力します。また、最終行には空行が必要です。
- エージェントインストールディレクトリは任意ですが、かならずコンマを付ける必要があります(デフォルトでは/usr/local/以下にインストールされます)。
hostname,agent_installation_dir
<ホスト名>,<エージェントインストールディレクトリ(任意)>
(例)
hostname,agent_installation_dir
PC01,
PC02,/opt
- IPアドレス範囲の指定
- IPv4アドレスにのみ対応しています。
- 範囲の終了IPも入力する必要があります。
- SSHキーの使用方法
- SSHキーは、公開鍵がエージェントマシンのauthorized_keysディレクトリに保存されている必要があります。
- 現在ログインしているユーザーのhomeディレクトリに存在する秘密鍵が使用されます。異なる秘密鍵を使用する場合は、フルパスを指定します。
- 秘密鍵が暗号化されている場合は、パスワードの入力が必要になりますが、暗号化されていない場合は空欄となります。
- ユーザーがsudoユーザーの場合、NOPASSWDオプションが有効化されている必要があります(rootユーザーの場合は必要ありません)。
(D) Desktop CentralエージェントがインストールされたLinuxコンピューターイメージの作成方法
以下のDesktop CentralエージェントがインストールされたLinuxコンピューターイメージの作成方法の記事をご覧ください。