OpManager ナレッジベース

Windows OSでOpManagerのデータベースにパスワードを設定する方法(PostgreSQL)


バージョン12.5より、データベースのパスワードが自動的に設定されるようになりました。
これに伴い、本ナレッジベースに従って設定したパスワードは、バージョン12.5以降へのアップグレード時に無効となります。
詳細はこちら

要望

Windows OSでOpManagerのデータベースがPostgreSQLの場合に、パスワードを設定したい。

詳細

パスワードを設定する方法については、以下をご確認ください。

失敗した場合のリスクが非常に高い作業となりますので、実施前に必ずナレッジベースの注意事項の確認・実施をお願いいたします。
本注意事項に記載の内容の全てを実施せずにパスワードの変更を試みたと弊社が判断した場合の復旧は非常に困難であるため、一切の技術サポートを行いません。

注意事項

  • 作業実施前に、OpManagerインストールディレクトリ全体を、バックアップとして取得してください。
    ※OpManagerの通常のバックアップとは別に取得をお願いいたします。
     通常のバックアップは復元(リストア)する際にデータベースへの接続が必要であるため、
    本作業に失敗してデータベースに接続できなくなった場合、復元に失敗します。
  • 仮想環境の場合は、事前に環境のスナップショットを取得してください。
  • 変更したパスワード及び暗号化されたパスワードは、必ず利用可能な状態を維持してください。
    ※万が一パスワードを失念した場合、復旧に関連する技術サポートはいたしかねます。
  • パスワード変更後は、手動でデータベースに接続する度にパスワードの入力を求められます。

    <データベース接続時の例>
    psql -U postgres -h127.0.0.1 -p13306 OpManagerDB
    Password for user postgres:

パスワード設定手順

※事前に必ず注意事項の確認・実施をお願いいたします。

・OpManagerをインストールしたディレクトリを<OpManagerHome>と記載します

・太字部分が実行コマンドとなります

・手順内に存在するnew_passwpord及びencrypted_passwordは、実際のものに置き換えて実行してください。

  1. OpManagerサービスを停止
  2. サーバーで実行中のプロセスに、Postgres関連のものが存在しないことを確認
  3. <OpManagerHome>\binにて、startPgSQL.batを実行し、データベースを起動

    <OpManagerHome>\bin>startPgSQL.bat
    server starting

  4. <OpManagerHome>\pgsql\bin に移動し、以下のコマンドでPostgreSQLのバージョンを確認
    ※バージョンが9.2.4以前であることを確認してください。9.2.4以降のバージョンでは、本作業は未検証となります
     

    <OpManagerHome>\pgsql\bin>psql.exe --version
    psql (PostgreSQL) 9.2.4

  5. 以下コマンドを実行し、データベースに接続

    <OpManagerHome>\pgsql\bin> psql -U postgres -h127.0.0.1 -p13306 OpManagerDB
    psql (9.2.4)
    Type "help" for help.

  6. 以下コマンドについて、new_passwordの部分を変更したいパスワードに置き換えて実行し、パスワードを設定
    ※' (シングルクオーテーション)の入力は必要です、中身のみ置き換えてください

    OpManagerDB=#ALTER USER postgres WITH PASSWORD 'new_password';
    ALTER ROLE

  7. \qを入力し、データベースから切断
  8. <OpManagerHome>\pgsql\data\配下のpg_hba.conf内の記載を、以下のように変更し保存(太字が変更部分)

    <変更前>
    # TYPE  DATABASE        USER            ADDRESS                 METHOD
    # IPv4 local connections:
    host    all             all             127.0.0.1/32             trust

    <変更後>
    # TYPE  DATABASE        USER            ADDRESS                 METHOD
    # IPv4 local connections:
    host    all             all             127.0.0.1/32             md5

  9. <OpManagerHome>\binに移動し、new_passwordの部分を変更したいパスワードに置き換えて実行し、
    暗号化されたパスワード(encrypted_password部分)を取得
    ※手順10にて利用します

    <OpManagerHome>\bin\encryt.bat new_password
    new_password=encrypted_password

  10.  <OpManagerHome>\conf配下のdatabase_params.confの記載を、
    encrypted_password部分を手順9で控えた暗号化されたパスワードに置き換えて、以下のように変更

    <変更前>
    # password postgres

     

    <変更後>
    password encrypted_password

  11. OpManagerサービスを再起動し、OpManagerGUIにアクセスできるか確認
    ※この時点で正常に起動しなくなった場合、復旧には環境のスナップショットまたはフォルダ全体のバックアップが必要です。
    上記を保持している場合のみ、技術サポート宛てまでお問い合わせください。
  12. 以降、データベースへ手動で接続する場合は、設定したパスワードの入力を求められます。