OpManager ナレッジベース

OpManagerは、装置に関連付けた監視に応じて発報されるアラートの通知を、複数のプロファイルタイプから選択することができます。

通知プロファイル設定
https://www.manageengine.jp/products/OpManager/help/configuring-notifications.html

本記事では、OpManagerが発報するアラートをLINE WORKSに通知として送信する方法を紹介します。

LINE WORKSのWebhook通知

LINE WORKSはアプリ機能を搭載しており、LINE WORKSから無償で提供されている「Incoming Webhook」アプリを導入することで、受信したWebhook通知を表示するボットをトークルーム内に設置できます。

アプリはLINE WORKSアカウントダッシュボード内の「アプリ」ディレクトリーからダウンロード、インストールが行えます。詳細についてはLINE WORKS株式会社公式情報をご参照ください。

Incoming Webhookアプリ（※LINE WORKS管理者アカウントが必要です）
https://admin.WORKSmobile.com/appdirectory/main

便利な使い方

組織内のコミュニケーションツールとしてLINE WORKSをすでに利用している場合、OpManagerのアラートを業務コミュニケーションと同じプラットフォーム上で管理でき、受け取る情報の種類が変わるたびに異なるツール間を移動する煩雑さが軽減されます。
また、LINE WORKSのWebhookメッセージにはリンクボタンを配置できるため、通知プロファイルで設定するリンクボタンのURLにアラートが発生している装置のページを設定すれば、LINE WORKSからOpManager上の装置の情報にワンクリックでアクセスできます。

OpManagerのアラートの通知を集約したい場合は、アラートの通知が必要な装置をすべて通知プロファイルに関連付ければ、アラートをトークルームで一元的に確認できます。

組織内のグループごとにWebhook URLを追加し、通知プロファイルをWebhook URLごとに設定したうえ、各グループが管理している監視対象を通知プロファイルに紐づければ、発生したアラートの通知を、その発生源に応じて対応するグループのトークルームに送信し、グループ内で即座に対応者や対応方針の確認を行えるようになります。

たとえば、以下の「静岡監視グループ」と「みなとみらい監視グループ」は監視対象の装置が設置されている拠点が異なり、各拠点の装置を監視するグループメンバーも異なっています。それぞれのグループに通知されるアラートを確認したら、そのままこのトークルーム内でメッセージのやり取りを行い、情報共有や対応方針の決定を行えます。

実現すること  

OpManagerの通知プロファイルタイプ「Webhookの実行」を利用して、LINE WORKSのWebhook URLにOpManagerのアラートの通知を送信し、LINE WORKS上でメッセージとして受信します。

連携の設定手順

以下の手順にてOpManagerとLINE WORKSの連携を設定します。

トークルームへのIncoming Webhookボットの追加

上述のLINE WORKS公式ドキュメントに沿って、Incoming Webhookボットの追加、Webhook URLの追加を行います。トークルームへのIncoming Webhookボットの追加は、下の画像内の「+」アイコンから行います。

「+」アイコンをクリックして表示される「メンバー選択」ウインドウ内「Bot」タブの「Incoming Webhook」を選択し、トークルームに追加します。

複数のメンバーで構成するトークルームにInoming Webhookボットを追加したい場合は、構成メンバーを選択したうえ、Incoming Webhookを追加します。

Incoming WebhookアプリへのWebhook URLの追加

Incoming Webhookボットを追加したトークルームのタイムラインを表示させます。Incoming Webhookボット追加すると、以下のスクリーンショットのように、最初の投稿にWebhookリストへのリンクが表示されます。また、投稿編集エリアのハンバーガーメニューからもリンクを表示できます。

Webhook URLの追加のためには、トークルームに固有のチャンネルIDが必要です。チャンネルIDは、トークルームの［もっと見る］から確認できます。

［チャンネルID］をクリックし、表示されるチャンネルIDをコピーしたら、Webhookリストのページに移動し、Webhook URLを追加します（Webhookリストのページへのアクセスには管理者アカウントが必要です）。コピーしたチャンネルIDを使用し、Webhook URLを追加してください。

以上でLINE WORKS側の設定は完了です。

OpManagerのWebhook通知プロファイルの設定

OpManagerの［設定］タブ→「通知」→［通知プロファイル］から、「Webhookの実行」を選択し、Webhookの設定を行います。

「hook URL」は、手順2で取得したWebhook URLを入力します。

「コンテンツbody」上では変数を利用できます。これにより、アラートの通知元装置の情報を反映したメッセージを生成できます。使用可能な変数は、通知プロファイルの編集画面で一覧をご確認いただけます。

通知プロファイルの編集画面上の［テスト実行］にて、各フィールドに入力した内容をもとにメッセージ送受信のチェックが行えます。テストの成否はOpManagerのUI上にポップアップ表示されるメッセージで確認できます。

Incoming Webhookアプリが指定するWebhook通知の仕様、書式については、LINE WORKS公式ドキュメントをご参照ください。

その他の「Webhookの実行」で必要な設定については、OpManagerヘルプドキュメントをご参照ください。

Webhook通知
https://www.manageengine.jp/products/OpManager/help/webhook_notification.html

各変数の詳細は以下のヘルプドキュメントをご参照ください。

ワークフローで使用可能な変数
https://www.manageengine.jp/products/OpManager/help/workflow-variables.html#alert