Patch Manager Plus オンプレミス版 ナレッジベース

サーバーのディスク空き容量が少なくなった場合の対処方法


この記事では、Patch Manager Plus サーバーのインストールされたドライブの空き容量が少なくなった場合に役立つ、ファイルを手動で削除する前に設定できる自動クリーンアップ機能と、手動で削除できるファイルに関する情報を提供します。

Patch Manager Plus サーバーが必要とするディスク空き容量

Patch Manager Plus サーバーがインストールされたドライブに少なくとも 5 GB の空きディスク容量が必要です。空き容量が不足した場合、ログの作成、パッチの配布・適用に影響する可能性があります。

Patch Manager Plusを長期間ご使用いただくと、サーバーのディスク空き容量が少なくなる場合があります。
Patch Manager Plus サーバーのシステム要件に記載しているディスク容量は最小値であり、ディスクを後から追加/変更可能な構成にすることを推奨しておりますが、追加が難しい場合などは一部のファイルを削除することで、空き容量を確保することが可能です。

Patch Manager Plus サーバーのディスク空き容量が少なくなった場合の対処方法

Patch Manager Plus サーバー内のファイルを削除します。優先順位は、以下の通りです。

  1. クリーンアップ機能を有効化し、不要なパッチファイルを削除する
  2. 「構成」のクリーンアップ設定で、使用していない古い構成を定期的に削除するよう設定する
  3. リポジトリの保存先を別の共有ドライブに変更する
  4. その他のファイル/フォルダーを削除する
手動でファイルを削除する前に、Patch Manager Plus のクリーンアップ機能(1. パッチのクリーンアップ および 2.構成のクリーンアップ)を設定して不要なファイルを自動的に削除することをお勧めします。
なお、手動でサーバー内のファイルを削除する場合は、ファイルを削除する前に必ずサーバーを停止してください。また、削除する前に各フォルダのバックアップファイルを取得しておくことをお勧めします。

 


1. クリーンアップ機能を有効化し、不要なパッチファイルを削除する

詳細は以下のナレッジをご覧ください。

なお、パッチをリポジトリから手動で削除する場合は、パッチをリポジトリから手動で削除する方法をご覧ください。

 


2. 「構成」のクリーンアップを設定する

使用していない構成を自動的にごみ箱に移動します。「未使用」(使用していない)構成とは、構成のステータスに変化がない場合、または構成が指定された日数の間変更されていない場合を指します。
構成のクリーンアップ設定手順は以下の通りです。

  1. 管理タブ > 構成の設定 > 構成の設定 をクリックします。
  2. 「構成のクリーンアップ設定」において、「次で指定した日数の後、構成が未使用の場合自動的にゴミ箱に移動する」および「次で指定した日数の後、ゴミ箱にある構成を完全に削除する」にチェックを入れます。
  3. 各項目について、削除までの日数を適宜変更します。
「次で指定した日数の後、ゴミ箱にある構成を完全に削除する」にチェックを入れた場合、指定日数後に未使用の構成は完全に削除され、元に戻すことはできなくなります。

 


3. リポジトリの保存先を他のドライブに変更する

パッチやソフトウェア、バックアップファイルの保存場所を別のドライブに変更して、Patch Manager Plus サーバーがインストールされているドライブの空き容量を増やすこともできます。

  • パッチリポジトリの場所を別の共有ドライブ共有に変更する方法
    パッチのクリーンアップ設定・パッチ保存場所の変更方法 をご覧ください。
     
  • Patch Manager Plus データベースのバックアップフォルダーを変更する方法
    バックアップに関するナレッジをご覧ください。

    バックアップファイル自体にパッチファイルは含まれないため、パッチやソフトウェアを削除したり、リポジトリを外部に移動したりした場合でもバックアップファイルの容量は減少しません。

     

  •  


    4. その他のファイル/フォルダーを削除する

    ファイル/フォルダーを削除して、Patch Manager Plus サーバーがインストールされているディスクの空き容量を増やします。

    手動でサーバー内のファイルを削除する場合は、ファイルを削除する前に必ず Patch Manager Plus サーバーを停止してください。また、削除する前に各フォルダのバックアップファイルを取得しておくことをお勧めします。

    Patch Manager Plus サーバーがインストールされているフォルダーはビルドやお客様の環境によって異なります。
    (例)C:\Program Files\PatchManagerPlus_Server
    (例)C:\Program Files\UEMS_CentralServer

    以下のフォルダー内の次のファイル/フォルダーを削除します。

    • <サーバーフォルダー>\bin\ 内の以下に該当するファイル
      • 圧縮されたログファイル:これは、サポートチームに送信されたファイルで構成されます。ファイルの名前は PatchManagerPlus_Logs.zip です。
      • ヒーププロファイラ(.hprof)ファイル:これらのファイルはサーバーのクラッシュ中に作成され、障害発生時のプロセスのヒープダンプが含まれています。
        (例)java_pid9448.hprof
      • MiniDump(.mdmp)ファイル:これらはネイティブクラッシュ後に作成された圧縮ファイルで、プログラムのメモリスペースからダンプされたデータが含まれています。
      • Nullフォルダー:名前がnullのフォルダー

       

    • <サーバーフォルダー>\PatchBackup\ 内で、次の名前のフォルダーを古い順に削除します。なお、最新の1つは削除せず、保存または別の場所に退避しておくことをお勧めします。
      • 名前がBuildNumber-TimeStampのフォルダ―
        これらのフォルダーは、Patch Manager Plus サーバーのアップグレード時に作成されます。
        (例)100644-Feb-22-2022-15-45
      • 名前が以前のビルド番号のフォルダー

       

    • <サーバーフォルダー>\Patch\ 内で、次の名前のファイル/フォルダーを古い順に削除します。なお、最新の1つは削除せず、保存または別の場所に退避しておくことをお勧めします。
      • ManageEngine_Patch_Manager_Plus-<ビルド番号> のフォルダー
        これらのフォルダーは、Patch Manager Plus サーバーのアップグレード時に作成されます。
        (例)ManageEngine_Patch_Manager_Plus-10.0.0-SP-644
      • ManageEngine_Patch_Manager_Plus-<ビルド番号> のPortable Pixmap Format(.ppm)ファイル
      • 名前が以前のビルド番号のフォルダー

    これで、Patch Manager Plus サーバーがインストールされているドライブにの空き容量を確保できます。