Patch Manager Plus オンプレミス版 ナレッジベース

Patch Manager Plusの通信ポート



Patch Manager Plusが使用する通信ポートは次の通りです。ファイアウォールやセキュリティソフトで以下のポートを開放してください。なお、Patch Manager Plusのシステム要件のページでも、同様の情報を確認いただけます。

 


Patch Manager Plus デフォルトの使用ポート

下線のポートは必ず開放する必要があります。斜体のポートは基本的に開放する必要がありません。なお、Patch Manager Plus 10.0.562以前からご利用の場合は()内のポートが使用されます。

サーバーで使用するポート

Patch Manager PlusをインストールしたWindows Serverコンピューターで使用される通信ポートです。

ポート番号 目的 プロトコル 接続方向
8383 *
(6383)
エージェントとサーバー間の通信
配信サーバーとサーバー間の通信
コンソール画面へのアクセス
HTTPS サーバーへのインバウンド通信
8020 *
(6020)
エージェントとサーバー間の通信
配信サーバーとサーバー間の通信
コンソール画面へのアクセス
HTTP サーバーへのインバウンド通信
8027 **
(6027)
エージェント から サーバー の通信
配信サーバーとサーバー間の通信
TCP サーバーへのインバウンド通信
8028 *** PostgreSQLへのアクセス TCP サーバーへのインバウンド通信
389 Active Directoryのドメインコントローラーとの通信
(Active Directory環境で使用する場合)
LDAP サーバーからのアウトバウンド通信
636 Active Directoryのドメインコントローラーとの通信
(Active Directory環境で使用する場合)
LDAP SSL サーバーからのアウトバウンド通信
25 メールサーバーとの通信(メール通知) SMTP サーバーからのアウトバウンド通信
465 メールサーバーとの通信(メール通知) SMTP(SSL) サーバーからのアウトバウンド通信
587 メールサーバーとの通信(メール通知) SMTP(TLS) サーバーからのアウトバウンド通信
135 **** Windowsエージェントのプッシュインストール時 TCP サーバーへのインバウンド通信
139 **** Windowsエージェントのプッシュインストール時 TCP サーバーへのインバウンド通信
445 **** Windowsエージェントのプッシュインストール時 TCP サーバーへのインバウンド通信
80 ***** 各種ダウンロード * HTTP サーバーからのアウトバウンド通信
443 ***** 各種ダウンロード * HTTPS サーバーからのアウトバウンド通信
* ……ポート8020,8383(旧ビルドのポート6020,6383)は、エージェントや配信サーバーからの通信、およびコンソール画面へアクセスする際の宛先ポートとなります。Patch Manager Plusをインストールしたコンピューターにおいて、かならずこれらのポートを開放します。なお、HTTPSを有効化した場合、使用するポートが変更されます(デフォルト: 8020 → 8383)。HTTP用のポート通信はそれ以降使用されなくなります。

** ……ポート8027(旧ビルドでのポート6027)は、「Notification Server」または「通知サーバー」と呼ばれるPatch Manager Plus サーバー内のコンポーネントへの通信に使用されます。即時操作(「今すぐ配布」の実行/手動パッチスキャンなど)やエージェント・サーバー間の通信状態を把握するために必要です。エージェントがサーバーに通信を開始するとWebSocketを使用し、10分ごとにコネクションを維持します。

***……ポート8028に関して、リモートDBアクセス機能を使用しない際は、このポートを使用しません。リモートDBアクセス機能を使用する時にポートを開放し、それ以外では開放しないことを推奨します。
なお、管理対象台数が一定以上の環境でバンドルされているPostgreSQLではなくMS SQLを使用する場合、さらにMS SQLが必要なポートへの通信を許可する必要があります。

****……ポート135,139,445は、一部のエージェントインストール方法で使用されます。Windowsエージェントをプッシュインストールしない場合、これらのポートを使用しないため開放する必要はありません
このWindowsエージェントのプッシュインストールではWindowsの管理共有(隠し共有)機能を使用するため、直接ポート番号を指定して開放する代わりに、コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windowsファイアウォール > 許可されたプログラムおよび機能 > 「ファイルとプリンターの共有」を有効化することでも対応できます。

*****……ポート80,443を使用し、ベンダーサイトにアクセスしてパッチファイルの最新版をダウンロードします。また、ZohoパッチDBと通信して最新のパッチ情報を取得します。このため、Webブラウザーを使用してWebサイトにアクセスするのと同様のポート80,443が使用可能である必要があります(閉域ネットワークで使用する場合を除く)。
なお、ファイアウォールやプロキシにおいて、ベンダーサイトやZohoパッチDBとの通信を許可する必要があります。また、管理タブ > パッチ管理 > プロキシ設定をかならず完了させる必要があります。

エージェントで使用するポート

エージェントをインストールする管理対象コンピューターで使用される通信ポートです。

ポート番号 目的 プロトコル 接続方向
135 * Windows エージェントのプッシュインストール TCP エージェントへのインバウンド通信
139 * Windows エージェントのプッシュインストール TCP エージェントへのインバウンド通信
445 * Windows エージェントのプッシュインストール TCP エージェントへのインバウンド通信
22 * Mac・Linux エージェントのプッシュインストール TCP エージェントへのインバウンド通信
80 ** Mac・Linux エージェントのプッシュインストール * TCP エージェントへのインバウンド通信
443 ** Mac・Linux エージェントのプッシュインストール * TCP エージェントへのインバウンド通信
*…………ポート135,139,445(Windows)および ポート22(Mac/Linux)は、特定の方法でエージェントをインストール(プッシュインストール)した場合に使用されます。プッシュインストールを使用しない場合やエージェントインストール完了後においては、これらのポートを使用しません。不要な場合はポートをブロックすることを推奨します。詳細はエージェントのインストールの各ページをご覧ください。
このWindowsエージェントのプッシュインストールではWindowsの管理共有(隠し共有)機能を使用するため、直接ポート番号を指定して開放する代わりに、コントロールパネル > ネットワークと共有センター > 共有の詳細設定の変更 > 「ファイルとプリンターの共有」を有効化することでも対応できます。
 
エージェント側は、基本的にポートを開放する必要がありません。これは、エージェントとサーバー間の通信においては エージェント → サーバー の方向で通信が行なわれるためです。サーバーからの戻りパケットの宛先ポートとして、管理対象のOSによって定義されたエフェメラルポート(ダイナミックポート/動的ポート)が使用されます。エフェメラルポートの範囲はOSごとに異なり、またOSによって制御されるものであるため、Patch Manager Plusがポートの範囲を限定することはできません。
また、サーバーへの通信がファイアウォール、プロキシ等でブロックされないことを確認してください。

**……以下の場合に限り、エージェントはインターネットとの通信を必要とします(それ以外の場合では、エージェントのインターネット接続は基本的に必要ありません)。

  • テレワーク(リモートワーク)の際に「直接ダウンロード機能」を使用する場合、エージェントはインターネットへアクセス可能である必要があります。その際、ポート80,443を使用し、ベンダーサイトにアクセスしてパッチファイルをダウンロードします。ファイアウォールやプロキシにおいて、ベンダーサイトへの通信を許可する必要があります。直接ダウンロード機能については、Endpoint Centralのこちらのナレッジをご参照ください。
  • Red Hat Enterprise Linuxのパッチを管理する場合、指定システムとRed Hat Networkとの通信を許可する必要があります。ポート80,443を使用してメタファイル(YUMキャッシュ)をダウンロードします。許可すべきドメインなど詳細はRed Hat Enterprise Linuxのパッチ管理についてをご確認ください。
配信サーバーで使用するポート

配信サーバーを必要に応じて設置する場合、配信サーバー(Distribution Server, DS)をインストールしたWindows Serverコンピューターでは以下の通信ポートが使用されます。

ポート番号 目的 プロトコル 接続方向
8384 *
(6384)
WANエージェントと配信サーバー間の通信 HTTPS 配信サーバーへのインバウンド通信
8021 *
(6021)
WANエージェントと配信サーバー間の通信 HTTP 配信サーバーへのインバウンド通信
135 * 配信サーバーのプッシュインストール TCP 配信サーバーへのインバウンド通信
139 * 配信サーバーのプッシュインストール TCP 配信サーバーへのインバウンド通信
445 * 配信サーバーのプッシュインストール TCP 配信サーバーへのインバウンド通信
* ……ポート 8021,8384は、配下のエージェントからの通信の宛先ポートとなります。配信サーバーをインストールしたコンピューターにおいて、かならずこれらのポートを開放します(配信サーバーを設置しない場合、これらのポートは使用されません)。なお、配信サーバーからPatch Manager Plusサーバーへの通信の宛先ポートは、エージェントからPatch Manager Plusサーバーへの宛先ポートと同一です。
配信サーバーはPatch Manager Plusサーバーから各エージェントの一部の通信を中継しますが、基本的にエージェントからサーバーへの通信は中継しません。
Patch Manager Plus 10.0.400 以降のビルドにおいて、HTTPポート(デフォルト: 8021 または 6021)は使用されません。HTTPSポート(デフォルト: 8384 または 6384)のみ使用されます。

**……ポート135,139,445は、配信サーバーのプッシュインストール方法で使用されます。Windowsエージェントをプッシュインストールしない場合、これらのポートを使用しないため開放する必要はありません
この配信サーバーのプッシュインストールではWindowsの管理共有(隠し共有)機能を使用するため、直接ポート番号を指定して開放する代わりに、コントロールパネル > システムとセキュリティ > Windowsファイアウォール > 許可されたプログラムおよび機能 > 「ファイルとプリンターの共有」を有効化することでも対応できます。

 


Patch Manager Plus 10.0.544 以前から使用している場合の使用ポート

次の条件に当てはまる場合、デフォルトの通信ポートが一部異なります。上記各表における()内のポートが引き続きアップグレード後も使用されます。

  • Patch Manager Plus 10.0.544 以前のビルドの場合
  • Patch Manager Plus 10.0.544 より新しいビルドで、かつ10.0.544以前からアップグレードして使用している場合

対応関係は以下の通りです

コンポーネント ポート番号 以前からのポート番号
サーバー 8383 6383
サーバー 8020 6020
サーバー 8027 6027
配信サーバー 8021 6021
配信サーバー 8384 6384