Endpoint Central オンプレミス版 ナレッジベース

ソフトウェア配布機能の使用方法


この記事では、Endpoint Centralのソフトウェア配布機能について説明しています。
この機能を利用することで、コンピューターにソフトウェアを一括でインストールしたり、ユーザーの任意のタイミングでのインストールが可能なように設定(セルフサービスポータル)したりすることができます。

ソフトウェア配布機能

ソフトウェア配布機能を利用することで、ソフトウェアをサイレントインストールすることができます。また、サイレントインストールだけではなく、サイレントインストール非対応のアプリケーションでも配布可能です(サイレントインストール非対応の場合、エンドユーザーによる操作が必要になります。)。
 
各コンピューターにログインするエンドユーザーが管理者権限をもっていない場合でも、配布するソフトウェアの仕様によってはインストールが可能な場合があります。「ソフトウェアを配布・公開する際の実行ユーザーの選択」で設定した権限で、ソフトウェアのインストーラーが実行されるためです。
 
ソフトウェア以外のファイルを単独でコンピューターに配布する場合は、構成 > ファイル/フォルダー操作など、各種配布機能をご確認ください。ソフトウェア配布機能での対応が難しい場合は、特定のコンピューター1台を遠隔操作するリモート制御機能も合わせてご検討ください。
1. ソフトウェア配布の準備

ソフトウェアの保管場所となるソフトウェアリポジトリを設定します。ソフトウェアリポジトリにはネットワーク上の共有フォルダーに設定する「ネットワーク共有リポジトリ」と、配布時にその都度ソフトウェアをアップロードする「HTTPリポジトリ」があり、ネットワーク共有リポジトリについては事前の設定が必要です。
詳細はソフトウェアリポジトリの設定方法/変更方法を参照します。

 


2. ソフトウェアパッケージの作成

ソフトウェアを配布するには、まず「パッケージ」を作成します。
パッケージの作成方法については、こちらのナレッジをご確認ください。

パッケージ(ソフトウェアパッケージ)とは
Endpoint Centralを用いてソフトウェアを配布する場合、ソフトウェアはパッケージ(ソフトウェアパッケージ)という単位で配布されます。
パッケージはインストーラーのほか、インストールコマンドやアンインストールコマンド、サイレント引数(サイレントスイッチ)、インストーラーの情報、スクリプト実行などの各種操作などをまとめたものです。パッケージ単位で配布することで、サイレントインストールや、インストール時のスクリプト実行やファイル配置の自動化などを簡単に実行できます。

 


3. ソフトウェアの配布(またはセルフサービスポータルでの公開)
一律での配布

ソフトウェアを指定したコンピューターに配布する手順は以下のとおりです。

  1. [ソフトウェア配布]タブ → [配布] → [ソフトウェアのインストール/アンインストール] において、対象のOSを選択します。Windowsの場合はさらに、インストールの対象(ユーザー/コンピューター)を選択します。
     
  2. 「パッケージ設定」において、「操作の種類」として「インストール」が選択されていることを確認のうえ、パッケージを選択します。
    実行ユーザーの選択
    Windows端末に対して配布する場合、「インストール/アンインストールオプションの設定」を開き、インストーラーをどのユーザーで実行するかについて設定します。詳細は「ソフトウェアを配布・公開する際の実行ユーザーの選択(Windows)」をご参照ください。
     
    ユーザーへの委任
    「インストール/アンインストールオプションの設定」で「システムユーザー」を選択した場合について、「ユーザーのインストレーションウィンドウとの対話を許可する」を有効化すると、配布対象のコンピューターにログインしているユーザーは、ソフトウェアのインストーラーを操作することができます。特にサイレントインストールに対応していないソフトウェアを配布する場合、必要に応じてこの項目(「ユーザーのインストレーションウィンドウとの対話を許可する」)を有効化します。
  3. 配布設定にて配布ポリシーを選択します。
  4. 配布/適用対象の設定にて、配布対象となるコンピューター(またはユーザー)を選択します。その他、再試行回数などを適宜設定します。
  5. 「配布」または「今すぐ配布」をクリックします。

 

セルフサービスポータルへの公開

管理者がインストールを許可するソフトウェアの一覧を「ソフトウェアカタログ」としてユーザーに公開する仕組みが「セルフサービスポータル」です。
 
ソフトウェアパッケージをセルフサービスポータルに公開することで、各コンピューターを使用するエンドユーザーはセルフサービスポータルの画面からソフトウェアのインストーラーを起動できます。特にWindowsの場合、インストーラーは「ソフトウェアを配布・公開する際の実行ユーザーの選択」で管理者が選択した権限に基づいて、起動します。
 
詳細な手順は、「セルフサービスポータル」をご覧ください。

 


4. ソフトウェア配布に関するトラブルシューティング

ソフトウェア配布(セルフサービスポータルでの配布を含む)に失敗する場合は、こちらのナレッジをご覧ください。