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Endpoint Central Cloudのシステム構成


この記事では、Endpoint Central Cloudを構成する各要素について説明しています。

Endpoint Central Cloudのシステム構成

Endpoint Central Cloudは、パッチ管理やソフトウェア配布、MDMなどの機能が利用可能なクラウドサービス(SaaS)です。
管理対象コンピューターにインストールするエージェント、モバイルデバイスにインストールするMDMアプリ、必要に応じて設置する配信サーバーを準備していただければ、その他の要素はクラウド上で利用可能です。Endpoint Central Cloudは、エンドポイント管理サービスを提供するクラウドとパッチDB、各ベンダーから最新のパッチ情報を収集する外部クローラーで構成されます。

構成要素
  • ベンダーサイト:
    OSおよびサードパーティ製品のベンダーサイトで、更新プログラムやパッチがリリースされます(参考: パッチ管理機能で対応するサードパーティ製品一覧)。
     
  • クラウド側
  • 外部クローラー:
    クラウドのバックグラウンドで動いています。ベンダーサイトを巡回し、リリースされたパッチ情報を収集します。
     
  • Zohoパッチリポジトリ:
    クラウドのバックグラウンドで動いており、パッチの情報を保存します。
     
  • Endpoint Central Cloud:
    管理対象にインストールされたEndpoint Centralエージェントや、配信サーバーと通信を行い、管理コンソールを提供します。
    配布用にアップロードされたアプリケーションやファイルを保持し、またエージェントが収集した情報を安全に保存します。
    参考: データセンターのロケーション(日、米、欧、英、中など)/ セキュリティについて
     
  • お客様側
  • エージェント:
    管理対象コンピューターにエージェントをインストールし、欠落パッチの検出やパッチファイルのダウンロード、パッチ/ソフトウェア/構成のインストールを実行します。定期的にEndpoint Central Cloudと通信します。システム要件はこちら、インストール方法はこちらをご覧ください。
     
  • MDMアプリ:
    モバイルデバイスにインストールし、資産情報の取得や一部の操作を実行します。Windows/iOS/iPadOSに対してはMDMプロファイルを配布することで機能制限を適用しますが、Android OSに対してはMDMアプリをインストールすることで機能制限を適用します。詳細はMDMスタートアップガイドを、システム要件はシステム要件のページご覧ください。
     
  • 配信サーバー:
    必要に応じて設置します(ご利用条件によっては不要です)。パッチファイルをまとめてダウンロードするため、管理対象の台数が多い拠点に設置することで、帯域幅を節約します。システム要件はこちら、インストール方法はこちらをご覧ください。
     
  • 管理対象には必ずエージェントをインストールする必要があります。環境によっては、一部のエージェントインストール方法がご利用いただけない場合があります。
  • エージェントおよび配信サーバーは、アンチウイルスソフト(セキュリティソフト)のスキャン対象から除外する必要があります。
  • 配信サーバーを設置しない場合、ADドメイン情報の同期はご利用いただけません。また、同期できるドメインコントローラーは1台のみとなるため、複数ドメインコントローラーとの同期が必要な環境ではご利用いただけません。
  • プロキシ設置環境下でご利用の場合、かならず評価版を使用してご検証ください。必要なドメインとの通信を許可できない環境など、場合によってはクラウド版が利用できない可能性があります。
  • オンプレミス版との差異についてはこちらをご覧ください。