リモートオフィスの追加方法/配信サーバーのインストール方法
作成日：2020年12月3日 | 更新日：2023年6月22日
リモートオフィスの追加方法/配信サーバーのインストール方法
配信サーバーとは
Endpoint Central Cloud の配信サーバーは、各拠点の帯域消費を抑えるために設置されます。ネットワークの帯域消費が気になる拠点において、1拠点あたりの管理対象PCが比較的多い（管理対象10台超が目安）場合に設置をご検討ください。また、Endpoint Central Cloud にエージェントのアクセスが集中し、遅延が発生するのを防止します。なお、1台の配信サーバーで複数拠点を管理することも可能です。
※ 製品内に見られる「分散サーバー」/「配布サーバー」等の表記は、今後「配信サーバー」(略称:DS)に統一される予定です。
配信サーバーは、Endpoint Central Cloud や各ベンダーサイトが持つファイルの一部を複製してエージェントに配布します。所属するリモートオフィスのコンピューターに対して、配信サーバーは主に以下の動作を中継します。
- Endpoint Central Cloud エージェントを対象コンピューターに配布する
- ベンダーサイトからパッチをダウンロードしてパッチリポジトリに保存し、複製してエージェントに配布する
- Endpoint Central Cloud から配布されたソフトウェアをダウンロードしてソフトウェアリポジトリに保存し、複製してエージェントに配布する
- Endpoint Central Cloud で作成した構成をエージェントに配布する
※配信サーバーは中継サーバーではないため、インベントリ管理やリモートコントロール等の通信を中継しません。
配信サーバーの必要要件
以下のリンクを参照ください。なお、配信サーバーは、固定IPアドレスを持つ必要があります。
また、配信サーバーはパッチやソフトウェアを保存する役割があるため、余裕のあるディスクサイズにしておくことをお勧めします。必要な容量は配布するパッチ/ソフトウェアのサイズによって大きく異なります。
配信サーバーのライセンス
配信サーバーの設置には、オプションやアドオン等の追加ライセンスは必要ありません。ライセンス上、配信サーバーの追加費用はかかりません。
なお、Endpoint Central Cloud 無料版では配信サーバーの設置できる数に制限があります。
配信サーバーのインストール方法（リモートオフィスの追加方法）
配信サーバーを設置するには、配信サーバーを設置するリモートオフィスを作成します。
リモートオフィスは、コンピューター管理においてエージェントが所属するグループです。デフォルトの状態では、各エージェントは「デフォルトリモートオフィス」に所属します。基本的にロケーションが分かれている拠点（支社、営業所、建物など）ごとに設定します。 なお外出する担当者や自宅勤務者など、一拠点に1台または限定的な台数しか管理対象PCがない場合には、直接通信のリモートオフィスを1つ以上作成します。
- 各エージェントはかならず1つのリモートオフィスに所属し、そのリモートオフィスに設置された配信サーバー（配信サーバーを設置しない場合は直接Endpoint Central Cloudや各ベンダーサイト）と通信します。エージェントが異なるリモートオフィスに移動する場合は、IPスコープ機能を使用するか、または事前に手動で設定を変更します。
- リモートオフィスはEndpoint Central Cloudとの通信において帯域を制限する「複製ポリシー」を設定可能です。
- リモートオフィスには、配信サーバーを設置するか、配信サーバーを設置しないか選択可能です。一拠点に多数の管理対象PCがある場合や、特に帯域消費を抑えたい場合には配信サーバーの設置を推奨します。
- 製品ユーザーが複数いる場合、製品ユーザーごとに管理範囲を設定できます。コンピューターの管理範囲は、リモートオフィス単位またはユニークカスタムグループ単位で指定できます。
- OS配布機能を利用する場合は、配信サーバーの設置が必須です。
1. リモートオフィスの追加
- エージェントタブ > リモートオフィス > [+ リモートオフィスを追加] をクリックします。
- リモートオフィス名を入力します。また、必要に応じて説明を追加します。
- 通信の詳細 > 通信タイプ: 配信を設置するか、設置しないかを選択します。
- ■ 配信サーバーを設置する場合
配信サーバーを設置する場合は「配信サーバー(DS)による」 を選択します。続いて 通信の詳細 > 配信サーバーの詳細 の各項目を入力します。 - ■ 配信サーバーを設置しない場合
配信サーバーを設置しない場合は「直接通信」を選択します。続いて WANエージェントからEndpoint Centralサーバーへの接続の項目を入力します。- 複製ポリシー：複製ポリシーを選択します。まだ作成していない場合は、「ポリシーを作成する」をクリックして作成します。
- ■ 配信サーバーを設置する場合
- 配信サーバー/エージェントからEndpoint Central Cloudへの接続 > プロキシ設定：プロキシを経由する場合はチェックを入れ、詳細情報を入力します。
- プロキシホスト: プロキシサーバーのホスト名を入力します。
- ユーザー名: プロキシに必要なユーザー名を入力します。
- ポート: プロキシのポート番号を入力します。
- パスワード: ユーザー名とともに、パスワードを入力します。
プロキシ設定
エージェントのインストールより前にプロキシ設定を完了させる必要があります。エージェントのダウンロード・インストール後にプロキシ設定を変更しても反映されません。プロキシ環境下でエージェントとの通信に失敗する場合はこちらのナレッジをご覧ください。 - 管理中のPC: 設定を飛ばします。
- [追加]をクリックします。
以上でリモートオフィスを追加できます。
2. 配信サーバーのインストール手順
エージェントのインストール方法と合わせてご覧ください。
- 表示されたリモートオフィスの「エージェントのダウンロード」列のアイコンをクリックし、配信サーバーのインストーラーをダウンロードします。
- 配信サーバーをインストールするPCにインストーラーをコピーし、管理者権限で実行します。
- インストール完了後、インストールフォルダーに対してアンチウィルスの除外設定をします。
- 配信サーバーのファイアウォール受信規則において、エージェント・配信サーバー間の通信に使用するポート(デフォルト: 8384)ポートの通信を許可します。
配信サーバーの設定が完了すると、複製ポリシーで指定した間隔で配信サーバーはEndpoint Central Cloudと通信を行い、構成されたパッチ配布構成、ソフトウェア構成などのタスクを同期します。
配信サーバーとクラウドサーバ―間の通信状態は、エージェントタブ > リモートオフィス > 「DSコンピューター名」列から確認できます。
また、「備考」列や「アラート」列、管理タブ > 監査 > アラート から、アラートの種類を配信サーバーに関するものにフィルター条件を設定することで、配信サーバーに関するアラートを確認できます。
配信サーバーのアンインストール方法（リモートオフィスの削除方法）
配信サーバーのアンインストール方法
配信サーバーをインストールしたコンピューターのコントロールパネルより、通常のアプリケーションと同様の方法でアンインストールできます。
リモートオフィスの削除
以下の手順でリモートオフィスを削除できます。なお、削除対象のリモートオフィスに所属するエージェントをあらかじめ別のリモートオフィスに移動させておくことを推奨します。
- Administrator権限のあるユーザーとしてコンソール画面にアクセスし、エージェントタブ > リモートオフィス を開きます。
- 削除するリモートオフィスの「アクション」列 > 三点リーダアイコンをクリックします。
- 削除を選択します。
- 確認画面が表示されるため、内容を確認して「OK」をクリックします。