トポロジーマップの作成に失敗するか、マップ上に出現しない装置が存在する
作成日:2015年4月27日 | 更新日:2022年11月11日
現象
トポロジーマップの作成に失敗するか、マップ上に出現しない装置が存在する
原因
以下の原因が考えられます。
- 開始IPアドレス-終了IPアドレス内にルータが含まれていない
- ルータから開始IPアドレス-終了IPアドレス内の装置に対して、ping応答がない
- ルータから開始IPアドレス-終了IPアドレス内の装置で、ディスカバリーに利用するプロトコル(CDP,LLDPなど)が有効になっていない
- ルータから開始IPアドレス-終了IPアドレス内の装置に対しての、SNMPの疎通に失敗している
- トポロジーマップ作成画面で、利用すべきプトロコルにチェックが付いていない
解決方法(調査用資料取得方法)
確認事項
- トポロジーディスカバリー作成の前提条件を満たしているかどうか、こちらを参考にご確認ください。
- 上述のトポロジーディスカバリーの作成に失敗する原因が該当しないかどうか、改めてご確認ください。
- OpManagerが最新版ではない場合は、最新版へのアップグレードをお願いいたします。
※リリースから一定期間が経過したビルドについては、調査を承りません。
調査方法
上記確認後もなおトポロジーディスカバリーの作成に失敗したり、作成されたマップに不備がある場合、
以下の調査資料を取得し、弊社サポートまでお問い合わせください。
事象の再確認
- [設定]->[基本設定]->[システム設定]->[ログ出力]より、[デバッグログ出力]を有効にし保存
- OpManagerを一度停止し、OpManagerインストールディレクトリ直下にあるlogsフォルダを任意の名前にリネーム
その後OpManagerを再起動(再起動時に新たなlogsフォルダが生成されます) - 問題のあるトポロジーマップで再ディスカバリーを数回行い、事象の再現を確認
- OpManagerインストールディレクトリ直下にある、手順2で生成されたlogsフォルダを取得
トポロジーマップの設定事項の確認
以下が確認できるスクリーンショットを取得
- トポロジーマップの編集画面
- マップの出力に成功している場合、マップが確認できる画面
- トポロジーマップに正しく表示されない装置の種類(機種やベンダーなど)
※こちらはスクリーンショットでなくとも構いません
データベースの内容の確認
- [設定]->[基本設定]->[システム設定]より、[DBクエリ]を有効にして保存
- 画面右上の[サポート]アイコン(ヘッドセットのマーク)より、[DBクエリ]に移動
- 以下クエリを実行し、それぞれの出力結果を[Export as CSV]よりCSV形式で保存
Select * from LAYER2CONFIGURATION事象が発生しているトポロジーマップの名前がMAPNAMEに表示されるので、それに対応するMAPIDを控える以降のクエリは、<MAPID>の部分を全て上記作業で控えたMAPIDに置き換えて実行Select * from LAYER2SUBNETCONFIGURATION WHERE MAPID=<MAPID>Select * from LAYER2DEVICEPROPS WHERE MAPID=<MAPID>Select * from LAYER2MAPPING WHERE MAPID=<MAPID>Select * from LAYER2ROUTINGTABLE WHERE MAPID=<MAPID>Select * from ROUTERINTERFACETABLE WHERE MAPID=<MAPID>Select * from ROUTERARPCACHE WHERE MAPID=<MAPID>Select * from SWITCHARPCACHE WHERE MAPID=<MAPID>Select * from DTPFDBTABLE WHERE MAPID=<MAPID>Select * from CDPCACHE WHERE MAPID=<MAPID>Select * from LLDPCACHE WHERE MAPID=<MAPID>
問題のある装置のSNMP応答の確認
以下MIBファイル群を解凍し、OpManagerインストールディレクトリ直下に存在するmibsフォルダ下へ配置
その後、マップ自体が作成できない場合は作成画面で指定したルータで、
一部が表示されない場合は表示されていない装置を配下に持つスイッチまたはルータにて、
MIBブラウザを利用して以下OIDの全ての出力を確認し、txtファイルに保存
出力が無いあるいはエラーが返った場合は、お問い合わせいただく際にそのOIDが分かるように記載をお願いいたします
BRIDGE-MIB :
dot1dTpFdbAddress (.1.3.6.1.2.1.17.4.3.1.1 )
dot1dTpFdbPort (.1.3.6.1.2.1.17.4.3.1.2 )
dot1dTpFdbStatus (.1.3.6.1.2.1.17.4.3.1.3 )
dot1dBasePort (.1.3.6.1.2.1.17.1.4.1.1)
dot1dBasePortIfIndex (.1.3.6.1.2.1.17.1.4.1.2 )
RFC1213-MIB (NetToMediaTable)
ipNetToMediaIfIndex (.1.3.6.1.2.1.4.22.1.1 )
ipNetToMediaPhysAddress (.1.3.6.1.2.1.4.22.1.2 )
ipNetToMediaNetAddress (.1.3.6.1.2.1.4.22.1.3 )
ipNetToMediaType (.1.3.6.1.2.1.4.22.1.4)
RFC1213-MIB (IPRouteTable)
ipRouteDest (.1.3.6.1.2.1.4.21.1.1 )
ipRouteIfIndex (.1.3.6.1.2.1.4.21.1.2 )
ipRouteNextHop(.1.3.6.1.2.1.4.21.1.7 )
ipRouteType.1.3.6.1.2.1.4.21.1.8
ipRouteMask.1.3.6.1.2.1.4.21.1.11
RFC1213-MIB
ipForwarding (.1.3.6.1.2.1.4.1)
ipAdEntAddr (.1.3.6.1.2.1.4.20.1.1 )
CISCO-CDP.MIB (CDP)
cdpCacheAddress (.1.3.6.1.4.1.9.9.23.1.2.1.1.4 )
cdpCacheDevicePort (.1.3.6.1.4.1.9.9.23.1.2.1.1.7)
cdpCacheCapabilities (.1.3.6.1.4.1.9.9.23.1.2.1.1.9 )
※上記OIDの応答が無い場合、CDPを利用したトポロジーディスカバリーに失敗する可能性がございます
LLDP.MIB(LLDP)
lldpRemChassisIdSubtype (.1.0.8802.1.1.2.1.4.1.1.4)
lldpRemChassisId (.1.0.8802.1.1.2.1.4.1.1.5)
lldpRemPortDesc (.1.0.8802.1.1.2.1.4.1.1.8)
lldpRemSysName (.1.0.8802.1.1.2.1.4.1.1.9)
lldpRemSysCapEnabled (.1.0.8802.1.1.2.1.4.1.1.12)
lldpRemManAddr (.1.0.8802.1.1.2.1.4.2.1.2)
lldpRemManAddrIfSubtype (.1.0.8802.1.1.2.1.4.2.1.3)
※上記OIDの応答が無い場合、LLDPを利用したトポロジーディスカバリーに失敗する可能性がございます
IF-MIB :
ifIndex (.1.3.6.1.2.1.2.2.1.1)
ifName (.1.3.6.1.2.1.31.1.1.1.1)
上記手順で取得した資料全てをご用意いただいた上で、弊社サポートまでお問い合わせいただけますと幸いです。
【対応リリース】 11.x以降
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OpManager 製品紹介ページはこちら ↓
https://www.manageengine.jp/products/OpManager/
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