PostgreSQLデータベースのバックアップ・リストアの方法を知りたい(ビルド10200以降)
作成日:2013年9月5日 | 更新日:2024年12月6日
概要
PostgreSQLデータベースのバックアップ・リストアの方法を知りたい
※本ナレッジは、対応ビルドが10200以降となっています。
ビルド 9450, 10100をご利用のお客様は下記ナレッジをご参照ください。
PostgreSQLを使用したバックアップ・リストアの方法を知りたい(ビルド9450,10100対応)
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=89
手順
以下の手順で、OpManagerの設定フォルダーとPostgreSQLのデータベーステーブルの
バックアップデータを取得致します。
(A) バックアップ手順
バックアップの手順は次のとおりです。BackupDB.bat (Linux の場合、BackupDB.sh) を使用します。
1. OpManager サービスを停止します。
(タスクマネージャ等でプロセスに java, wrapper, postgres が残っている場合は以下を参照ください。)
- java、wrapper が残存している場合、タスクマネージャからプロセスを強制終了ください。
- postgres が残存している場合、 コマンドプロンプトのアイコンを右クリックし「管理者として実行」として起動し、「[OpManager フォルダー]/bin」 に移動して
stopPgSQL.bat (Linux の場合:stopPgSQL.sh)を実行し、postgres プロセスを停止ください。
2. コマンドプロンプトのアイコンを右クリックし「管理者として実行」として起動し、「/bin/backup」に移動します。
3. BackupDB.batを以下のように使用し、データをバックアップします。
BackupDB.bat
監視データを含まず、構成データのみをバックアップする場合は、以下のコマンドを使用します。
BackupDB.bat -mode configdata
- Backup Conf
- マップに使用される画像フォルダ
- 装置の詳細
- 装置テンプレート
- インターフェース
- インターフェーステンプレート
- ダッシュボード/ウィジェット
- インフラストラクチャビュー
- ビジネスビュー
- 認証情報
- 通知プロファイル
- ユーザー情報
4.指定された手順に従ってパスワードを入力します(ビルド12.6.288以上の場合)。
パスワードは以下の条件を満たしている必要があります。
条件
・半角英数字と特殊文字で設定する必要があります。
・大文字、小文字、数字、特殊文字はそれぞれ1文字ずつ含む必要があります。
・パスワードは、5文字以上、100文字以内で設定する必要があります。
オプションでパスワードのヒントを入力することが可能です。
5.終了後、コマンドプロンプト上で
「Backup file successfully created and is located in <ファイル名>」と表示されます。
バックアップファイルは<ファイル名>の場所に作成されています。
バックアップファイルの出力先はデフォルトでOpManager\backupフォルダーに作成されます。
出力先を変更したい場合には、下記の例の通り-destination <フルパス>を指定します。
> BackupDB.bat -destination c:\OpManager\backup
(B) リストア手順
リストアの手順は次のとおりです。RestoreDB.bat (Linux の場合、RestoreDB.sh) を使用します。
0. OpManager(同じビルド番号を使用)を新規インストールしておきます。
一度起動し、Webクライアントにアクセスできることを確認します。
※既存(現在運用中)のOpManagerサーバーにリストアする場合は必要ございません。
※既存環境にリストアする場合、必ずOpManagerのインストールフォルダーのコピーを予めご取得ください。
※既存環境のOpManagerをアンインストールし、インストールすることになった場合:(A)手順4.において、バックアップファイルをOpManagerとは関係のないフォルダーにコピーしてください。
OpManagerのアンインストールと共にバックアップファイルが削除されてしまいます。
1. OpManager サービスを停止します。
(タスクマネージャー等でプロセスに java, wrapper, postgres が残っている場合、
バックアップ時と同様の手順を実施ください。)
2. OpManagerインストールフォルダー下にbackupフォルダーを作成します。
3. 「OpManager/backup」に(A)でバックアップしたZIPファイルを配置します。
4. コマンドプロンプトのアイコンを右クリックし管理者として実行を選択することにより
コマンドプロンプトを起動し「OpManager/bin/backup」に移動します。
5. RestoreDB.batを以下のように使用し、データをリストアします。
> RestoreDB.bat <バックアップファイル名>
※ バックアップファイル名を引数として設定します。
※ バックアップファイル名にはファイルの絶対パスを指定してください。
※ ファイルパスに日本語を含む2バイト文字、特殊文字を含めないでください。含めた場合、リストアに失敗する場合がございます。
(例)
C:<OpManager Home>\bin\backup>RestoreDB.bat C:<OpManager Home>backup\BackUp_110_2013_14_29_30_10200.zip
6.バックアップ時に設定したパスワードを入力します(ビルド12.6.288以上の場合)。
7.終了後、コマンドプロンプト上で「Restore operation completed successfully.」と表示されます。
8. OpManager サービスを起動します。
9. 別環境へ OpManager を移行した場合、ユーザーマニュアルを参考にライセンスファイルを適用してください。
注意点:
- 取得済みのバックアップデータをリストアする場合、リストア環境と同バージョンのデータのみに限られます。
リストアに異なるバージョンのバックアップデータは使用できません。 - プライベートMIBファイルをインポートされている場合は、以下のフォルダーもバックアップの必要があります。
- [インストールフォルダー]/mibs
- スケジュールレポートでレポートを作成されている場合は、以下のフォルダーもバックアップする必要があります。
- [インストールフォルダー]/OPMReports
- レポートのPDF出力を引き続き利用する場合、以下のファイルもバックアップする必要があります。(OpManager上での再ダウンロードも可能です)
- [インストールフォルダー]/classes/iTextAsian.jar
- ビジネスビューにて背景画像を設定している場合は、背景画像についても以下のフォルダーに移動します。
- [インストールフォルダー]/images/maps
- イベントのデータを引き継ぐ場合はイベントテーブルをバックアップする必要があります。
*ビルド11600において、バックアップ終了時に以下のメッセージが表示されますが、無視可能なメッセージとなります。
これはOpManagerのSocial IT Plus([ソーシャル]タブ)という機能において登録した情報が存在しない場合に表示され、デフォルトでは存在しません。
Error while zip : .\itplus not found.
Error while zip : .\socialGroups not found.
また、利用状況により作成されないファイル等がございます。
そのため、下記のようなメッセージ等も表示される可能性がございます。
Error while zip : .\config_backup not found.
Error while zip : .\schedule_results not found.
Error while zip : .\templates not found.
*ビルド12200において、リストア中に以下のメッセージが表示されますが、無視可能なメッセージとなります。
<Tables>
[Module] </Tables>
SelectQuery Object:
Select columnNames=[Module.MODULE_ID, Module.MODULEORDER, Module.MODULENAME, Module.VERSION_NO, Module.ISPOPULATED] Criteria=null
Number of Objects=0
Starting row=1
Order by columnNames=[ ORDER BY MODULEORDER ASC ] Table List=[Module AS Module] Joins=
SetLock= true
<JoinsInDO>
</JoinsInDO>
<Operations>
</Operations>
<Rows>
<Module MODULE_ID="1" MODULEORDER="2000" MODULENAME="Persistence" VERSION_NO="null" ISPOPULATED="null" />
-------中略-------
</Rows>
</WritableDataObject>
※※
OpManagerクライアントへの通信にSSLを使用する設定をしている場合、設定が引き継がれません。
移行先サーバーで再度設定を実施してください。
参考:OpManagerサーバへのアクセスにssl(https)を使用したい。
https://www.manageengine.jp/support/kb/OpManager/?p=2944
【対応リリース】 10200以降
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OpManager 製品紹介ページはこちら ↓
https://www.manageengine.jp/products/OpManager/
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