Patch Manager Plus オンプレミス版 ナレッジベース

Patch Manager Plus オンプレミス版とクラウド版の機能差異


質問

Patch Manager Plus オンプレミス版 と、 Patch Manager Plus Cloud(クラウド版)の機能差異を教えてください。
 

回答

Patch Manager Plus Cloud は、Patch Manager Plus をインストールするサーバーをご用意いただく必要がない分、手軽に導入可能です。
また、インターネット回線で接続された複数拠点や社外のコンピューターのパッチ管理が簡単に実現できます。
詳細な機能差異については以下をご覧ください。なお、導入や移行の際は十分ご検証いただくことをお勧めします。

Patch Manager Plus オンプレミス版とPatch Manager Plus Cloud(クラウド版)の機能差異
  • システム構成
    • オンプレミス版/クラウド版ともに管理対象コンピューターにエージェントをインストールする必要がある点は変わりません。しかしながら、オンプレミス版では基本的にPatch Manager Plusサーバーが必要なパッチをダウンロードして配布するのに対し、クラウド版では基本的に各エージェントが必要なパッチをダウンロードします。オンプレミス版/クラウド版ともに、配信サーバーを設置することで帯域消費を抑えることが可能です。特にクラウド版では配信サーバーの設置による効果が高くなります(配信サーバーを設置するクラウド版では、Windows向けパッチのみ配信サーバーがダウンロードし、必要なコンピューターに配布します)。
       
       
    • オンプレミス版ではメール通知を実行するためにメールサーバーが必要です(クラウドメールサービスでも対応可能)。
       
    • オンプレミス版で社内ネットワークに接続していない(=インターネット回線経由で接続している)コンピューターを管理する場合、DMZにリバースプロキシとして動作するセキュアゲートウェイサーバーを設置する必要があります。
       
    • クラウド版では、Active Directory環境でドメインコントローラーと同期する場合、配信サーバーが必須です。配信サーバーを複数設置した場合でも、ドメインコントローラーと同期できる配信サーバーは1台のみです(そのため、複数のドメインと同期したい場合はドメイン間に信頼関係がある必要があります)。
      ドメインの登録
      Patch Manager Plus Cloudにドメインを登録ことで、ドメインコントローラーとPatch Manager Plus Cloudが同期し、ドメインに新規追加されたコンピューターへエージェントを自動インストール/ドメインから外れたコンピューターからエージェントを自動アンインストールといった機能が利用可能です。しかしながら、ドメインコントローラーとの同期には配信サーバーが必須であり、そのうちの1台のみがドメインとの同期を実行する「AD Connector」に設定できます。
      この条件を満たさない場合、ドメインを登録せず、Patch Manager Plus Cloud上ではドメインと同名のワークグループとして管理することも可能です。ワークグループとして管理する場合、上記の自動インストール/アンインストール機能は利用できませんが、それ以外の機能については概ねご利用いただけます。
    • クラウド版は、オフライン環境(閉域ネットワーク)での使用に対応しておりません。
      プロキシ設置環境下でご利用の場合、かならず評価版を使用してご検証ください。特にクラウド版では、必要なURLとの通信や証明書に関するOSの通信が許可されていないなど、条件によってはクラウド版が利用できない可能性があります。

     

  • 管理可能な範囲
    • クラウド版ではRocky Linuxのパッチ管理に対応しました(オンプレミス版では今後対応予定です)。
       
    • オンプレミス版とクラウド版では、サポートするアプリケーションに一部差異があります。詳細は一覧をご覧ください(最新の状況についてはお問い合わせください)。
  • 配布・通知
    • クラウド版では、クエリレポートの作成はご利用いただけません。コンソール画面からは既成のレポートのみご利用いただけます。既成のレポート以外が必要な場合はサポートまでご相談ください。
       
    • クラウド版では、SMS通知機能をご利用いただけません。
       
    • クラウド版では、リモートDBアクセス機能をご利用いただけません。
  • その他
    • エージェントのインストール/アンインストール方法について、Patch Manager Plus Cloud コンソール画面からのエージェントインストール/アンインストールには配信サーバーの設置が必須です。
       
    • オンプレミス版では、管理対象コンピューターへのフレンドリ名の設定に対応していません(今後対応予定です)。
       
    • 2万台以上の管理については、お問い合わせください。
Patch Manager Plus Cloud はインターネット側からアクセス可能なことから、リモート拠点の管理や、社外からコンソール画面へのアクセスが簡単にできるメリットがあります。
要件に合わせてオンプレミス版/クラウド版をお選びください。
システム構成の差異については、以下のナレッジをご覧ください。
Patch Manager Plus Cloudのシステム構成
Patch Manager Plus オンプレミス版のシステム構成