エージェントのアンインストール方法・ライセンスの消費の解消方法
作成日:2021年3月5日 | 更新日:2025年10月16日
この記事では、Patch Manager Plus Cloudエージェントをアンインストールする方法について説明しています。また、エージェントがインストールされていた端末に関し、Patch Manager Plus Cloudのライセンスの消費を解消する方法についても説明しています。
- Patch Manager Plus Cloudを使用して管理対象に適用した構成(Windows Updateの無効化など)は、エージェントをアンインストールしても元に戻りません。
- セルフサービスポータルのショートカットをデスクトップ上に表示させている場合、エージェントをアンインストールしてもショートカットが残存します。ショートカットを無効にした後にエージェントをアンインストールします。
目次
- エージェントのアンインストール方法
- アンインストール対象のPCの情報をPatch Manager Plus Cloud上から削除する方法
- Patch Manager Plus Cloudのライセンスの対象から外す方法
エージェントのアンインストール方法
- 各管理対象PC上でアンインストールを実行する方法
- コンソール画面からエージェントのアンインストールを即時実行する方法
- 「PCの削除」を利用する方法
- Active Directoryとの同期による方法
- クリーンアップツールを使用して強制的にエージェントをアンインストールする方法
各管理対象PC上でアンインストールを実行する方法
- 前提条件(ワンタイムパスワードの確認)
エージェントのアンインストール時にワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求するかどうかについて、Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面上で設定できます。
ワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求するように設定した場合、エージェントのアンインストール時には、まず企業・組織のIT管理者(Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面へのログイン権限をもつ人)がコンソール画面上でOTPを確認し、そのOTPを使用してアンインストールを実行することになります。
すなわち、OTPの入力を要求するように設定しておくことで、各コンピューターを使用するエンドユーザーはIT管理者の許可なしにはエージェントをアンインストールすることができなくなります。
OTPの入力を要求しない設定にしておくと、各コンピューターを使用するエンドユーザーは自己判断でエージェントをアンインストールすることができます。- ワンタイムパスワードの設定の確認・変更方法
- Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面を開きます。
- [エージェント]タブ → [設定] → [エージェント設定] → [エージェント保護設定]小タブ を開きます。
- 「ユーザーによるエージェント/配信サーバーのアンインストールを制限する」が有効化されているかどうかを確認し、必要に応じて変更(有効→無効、または 無効→有効)します。
- 当項目にチェックが入っている(有効化されている)場合、エージェントのアンインストール時にはワンタイムパスワード(OTP)の入力が必要です。
- チェックが外れている(無効化されている)場合、ワンタイムパスワード(OTP)を入力せずにエージェントをアンインストールすることができます。
- 設定を変更(有効 → 無効、または 無効 → 有効)すると、次のリフレッシュサイクル(90分ごと)に、各コンピューターに設定変更が反映されます。
- Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面を開きます。
- ワンタイムパスワードの確認方法
- ワンタイムパスワードの設定の確認・変更方法
- エージェントのアンインストール手順
Windows端末
- エージェントをアンインストールしたい各コンピューター上で、[コントロールパネル]→[プログラム]→[プログラムのアンインストール]をクリックします。
- 「ManageEngine UEMS - Agent」を右クリックし、「アンインストール」をクリックします。
- ワンタイムパスワード(OTP)の入力を求められた場合は、上記「ワンタイムパスワードの確認方法」で確認したOTPを入力します。
- 以上で、Patch Manager Plus Cloud エージェントのアンインストールが完了します。
Mac端末
Mac端末の場合、以下の手順を実行します。なお、エージェントフォルダーに存在するUninstaller(Uninstaller.app)を右クリックし、管理者として実行することでも、同様の操作が可能です。
- エージェントをアンインストールしたい各コンピューター上で、ターミナルを開きます。
- 管理者として次のコマンドを実行します。
- ワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求するように設定されている場合
<エージェントインストールディレクトリ>/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent -cli-totp=<ワンタイムパスワード(OTP)>
ワンタイムパスワードが123456の場合の例:
/Library/ManageEngine/UEMS_Agent/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent -cli-totp=123456
- ワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求しない設定の場合
<エージェントインストールディレクトリ>/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent
例:
/Library/ManageEngine/UEMS_Agent/Uninstaller.app/Contents/MacOS/Uninstaller -silent
- ワンタイムパスワード(OTP)の入力を要求するように設定されている場合
- 以上で、Patch Manager Plus Cloud エージェントのアンインストールが完了します。
Linux 端末
- エージェントをアンインストールしたい各コンピューター上で、ターミナルを開きます。
- エージェントのインストールディレクトリへ移動します。
(例)cd /usr/local/manageengine/uems_agent
- スクリプトの実行を許可するため、次のコマンドを実行します(パスワードを求められたら、入力します)。
sudo chmod +x RemoveUEMSAgent.sh
- 次のコマンドを実行します。
sudo ./RemoveUEMSAgent.sh
- ワンタイムパスワード(OTP)の入力を求められた場合は、上記「ワンタイムパスワードの確認方法」で確認したOTPを入力します。
- 以上で、Patch Manager Plus Cloud エージェントのアンインストールが完了します。
コンソール画面からエージェントのアンインストールを即時実行する方法
- 操作を実行するタイミングで、対象のコンピューターがオンラインである(Patch Manager Plus Cloudのサーバーと通信できる)必要があります。
- 日本語環境の Linux エージェントに対しては利用できない場合があります。
- Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面を開きます。
- [エージェント]タブ → [管理対象] → [PC]を開きます。
- エージェントをアンインストールしたい対象のコンピューターについて、「PC名」列のアイコンが緑色であることを確認します。(アイコンが赤色の場合は通信ができない状態のため、アンインストールが実行できません。)
- 対象のコンピューターにチェックを入れて選択します。
- 「アンインストール」ボタンをクリックします。
- 確認画面が表示されたら、「OK」(「続行します」)のボタンをクリックします。
- 以上で、エージェントをアンインストールすることができます。
「PCの削除」を利用する方法
上記の「コンソール画面からエージェントのアンインストールを即時実行する方法」と類似の方法として、「PCの削除」があります。
「PCの削除」を利用してエージェントのアンインストールを行うと、対象のコンピューターの情報がPatch Manager Plus Cloud上から削除されます。
詳細は「コンソール画面からPCの削除を実行する方法」をご参照ください。
Active Directoryとの同期による方法
Active Directoryとの同期によって、自動的にエージェントをアンインストールすることができます。設定方法の詳細は、こちらのナレッジ をご参照ください。
※ Active Directoryとの同期によってエージェントのアンインストールが実行される際には、対象のコンピューターの情報が
Patch Manager Plus Cloud上から削除されます。後述の「Active Directoryとの同期によって管理対象から自動的にPCを削除する」も合わせてご参照ください。
クリーンアップツールを使用して強制的にエージェントをアンインストールする方法
他の方法ではアンインストールがうまくいかないようなコンピューターからエージェントをアンインストールするには、以下の手順を実行してエージェントを強制的にアンインストールします。
- 各コンピューターを使用するエンドユーザーの方(Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面へのログイン権限をもたない方)は、エージェントの強制アンインストールを自己判断で実行しようとするのはお控えください。
- 強制アンインストールは、企業・組織のIT管理者の方(Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面へのログイン権限をもつ方)、またはIT管理者から委託を受けた方の判断で実行するようにしてください。
Windows
- Windowsスタートメニュー →「ファイル名を指定して実行」を選択し、regedit.exe(レジストリエディタ)を実行します。
- 以下のレジストリを右クリックし、「エクスポート」をクリックします。
- コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\AdventNet\DesktopCentral\DCAgent
- コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\AdventNet\DesktopCentral\DCAgent ※もし両方のレジストリがある場合はこちらを優先
- エクスポートしたファイルを添えてサポートまでお問い合わせください。
- サポートから送付されたexeファイルを、対象のコンピューター内の任意のディレクトリにコピーアンドペーストします。
- 上記exeファイルを管理者として実行(右クリック→管理者として実行)します。
- 以上により、エージェントを強制的にアンインストールすることができます。なお、強制アンインストールに伴い、通常のアンインストール方法では保持されるようなファイルについても対象PC上から自動的に削除されます。(ただし、logsフォルダーなど一部のファイル・フォルダーは残存します。)
Mac
Mac向けのスクリプトはございません。
なお、ワンタイムパスワードが不明な場合(エージェントのアンインストール時にワンタイムパスワードの入力が要求されるようにあらかじめ設定していたが、その後、通信の不調等により当該設定の解除に失敗した場合など)は、Macエージェントログを添えてサポートまでお問い合わせください。
Linux
Linuxエージェントのアンインストールに失敗した場合、残存したファイルを削除するスクリプトを提供いたします。詳細はお問い合わせください。
なお、ワンタイムパスワードが不明な場合(エージェントのアンインストール時にワンタイムパスワードの入力が要求されるようにあらかじめ設定していたが、その後、通信の不調等により当該設定の解除に失敗した場合など)は、Linuxエージェントログを添えてサポートまでお問い合わせください。
アンインストール対象のPCの情報をPatch Manager Plus Cloud上から削除する方法
また、上記「コンソール画面からエージェントのアンインストールを即時実行する方法」を利用した場合も、同様に情報が保持されたままとなります。
エージェントのアンインストール対象のコンピューターについて、今後エージェントを再インストールする予定が特にない場合、管理・運用上の分かりやすさのため以下に沿ってPatch Manager Plus Cloud上から情報を削除することをお勧めします。
各コンピューターの情報をPatch Manager Plus Cloud上から削除するには、以下のいずれかの方法を使用します(レポートなどの一部の機能を除いて、当該コンピューターに関する情報が削除されます)。
コンソール画面から「PCの削除」を実行する方法
- 対象のコンピューターにエージェントがインストールされている(アンインストールしていない)場合
- 対象のコンピューターから既にエージェントをアンインストール済みの場合
上記のいずれの場合に対しても、「PCの削除」は利用可能です。
- Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面を開きます。
- [エージェント]タブ → [管理対象] → [PC]を開きます。
- 削除対象のコンピューターにチェックを入れて選択します。
- 「× PCの削除」ボタンをクリックします。
- 以上により、以下の動作が自動実行されます。
- Patch Manager Plus Cloud上から当該コンピューターの情報が削除されます。また、次のリフレッシュサイクル(90分ごとのタイミング)において、エージェントがエージェント自身のアンインストールを実行します。
アンインストールのためには、「× PCの削除」ボタンがクリックされた後に、対象のエージェントとPatch Manager Plus Cloudとの間の通信が実行可能になるタイミングが存在する必要があります(「× PCの削除」ボタンのクリック時点で、対象がオンラインである必要はありません)。
既に対象のコンピューターを廃棄した場合など、通信が実行可能にならない場合はアンインストールが行われませんが、その場合でもPatch Manager Plus Cloud上からの情報の削除は行われます。 - 「× PCの削除」ボタンをクリックした時点で既に(他の方法で)エージェントがアンインストール済みの場合は、Patch Manager Plus Cloud上から当該コンピューターの情報を削除することのみが、実行されます。
- Patch Manager Plus Cloud上から当該コンピューターの情報が削除されます。また、次のリフレッシュサイクル(90分ごとのタイミング)において、エージェントがエージェント自身のアンインストールを実行します。
Active Directoryとの同期によって管理対象から自動的にPCを削除する方法
Active Directoryとの同期により、一定の条件を満たしたコンピューターを自動的にPatch Manager Plus Cloud上から削除することができます。
設定方法の詳細は こちらのナレッジ をご参照ください。
対象のコンピューターから既にエージェントをアンインストール済みの場合は、情報の削除のみが行われます。
Patch Manager Plus Cloudのライセンスの対象から外す方法
Patch Manager Plus Cloudではエージェントがインストールされている端末の台数が、ライセンスを消費する対象として数えられています。
以下の(A)または(B)のいずれか一方の条件を満たすことで、ライセンスの消費は解消されます。
- (A)対象のコンピューターの情報がPatch Manager Plus Cloud上から削除されている
- 詳細は上記「アンインストール対象のPCの情報をPatch Manager Plus Cloud上から削除する方法」をご参照ください。
- 詳細は上記「アンインストール対象のPCの情報をPatch Manager Plus Cloud上から削除する方法」をご参照ください。
- (B)エージェントがアンインストール済みであることが、Patch Manager Plus Cloudのサーバー上に反映されている
- エージェントのアンインストールを対象の各コンピューター上で実行(通常の方法 または クリーンアップツールを利用)した場合、そのままでは、「エージェントがアンインストールされた」という情報がPatch Manager Plus Cloudのサーバー上に反映されない場合があります。
- エージェントのアンインストールを実行中にエージェントとサーバーとの間で通信が成功した場合にのみ、「エージェントがアンインストールされた」という情報がサーバー上に反映されます。
- 情報がサーバー上に反映されているかどうかは、以下の方法で確認できます。
- Patch Manager Plus Cloudのコンソール画面を開きます。
- [エージェント]タブ → [管理対象] → [PC]を開きます。
- 対象のコンピューターについて、「PC名」列のアイコンを確認します。
- アイコンが灰色の場合は、「エージェントがアンインストールされた」という情報がサーバー上に正しく反映されています。
- アイコンが赤色の場合は、エージェントのアンインストールを実行した際にサーバー上への反映が行われていません。
- もし情報が反映されていない場合(アイコンが赤色のままの場合)は、ライセンスの消費を解消するには アンインストール対象のPCの情報をPatch Manager Plus Cloud上から削除 してください。
- エージェントのアンインストールを対象の各コンピューター上で実行(通常の方法 または クリーンアップツールを利用)した場合、そのままでは、「エージェントがアンインストールされた」という情報がPatch Manager Plus Cloudのサーバー上に反映されない場合があります。

